【概要】「ジャパンキャンピングカーショー2023」のニューモデルのなかから注目キャンピングカーを紹介。新作キャンピングカーが増えた理由についても。

毎年2月に開催されている「ジャパンキャンピングカーショー」(千葉県・幕張メッセ)。2023年は幕張メッセの展示ホール1~5までを貸し切って、展示台数は過去最大規模でアジア最大級のイベントとなった。

会場には軽自動車から大きなバスのようなキャンピングカーまで、いろいろな種類のクルマが並んでいるが、なかでも注目なのがニューモデルたち。

輸入車であれば、2023年モデルが輸入されたばかりの状態で並び、国産モデルでは、各社がこの日のために開発してきたモデルを多数展示。

既存モデルの進化系であったり、まったく違ったコンセプトから生まれたクルマなど多種多様だ。毎年、新車お披露目があるが、今年は新車が特に多い様子。

その理由のひとつが、ベース車両の変化。大きなトピックとなったのは、フィアット・デュカトの正規輸入販売がスタートしたことだろう。昨年から話題だったが、本格的な車両販売が2023年からで、ようやく各社の開発がスタートする。

また、キャンピングカー登録の際の構造要件が変更されたことを受けて、8ナンバー取得モデルも登場しはじめた。キャンピングカー登録により、車内のレイアウトが変更しやすくなり、各社が工夫を凝らして、新しいクルマを考えているようだ。

今回はたくさんあるジャパンキャンピングカーショー展示車両のなかから、数台をピックアップしてみた。実際にショーへ行ってきた気分でチェックしてみよう。

ダイレクトカーズ/SUV ADVENTURE CAMPER BR75

画像1: ダイレクトカーズ/SUV ADVENTURE CAMPER BR75
画像2: ダイレクトカーズ/SUV ADVENTURE CAMPER BR75

新ジャンルを切り開くニュースタイルのSUV

ハイラックスをベースにキャビンを架装したキャブコンモデル。クルマ本来の機動性を活かして、どんなフィールドへも行ける冒険するキャンピングカーだ。

画像3: ダイレクトカーズ/SUV ADVENTURE CAMPER BR75
画像4: ダイレクトカーズ/SUV ADVENTURE CAMPER BR75

リアにシャワールームを備えた2ルームレイアウトで、ポップアップルーフまで装備している。バンク部分にはプルダウンベッドを搭載して、これまでにないコンセプトのモデルが完成した。

MYSミスティック/NEWアンセイエ

画像1: MYSミスティック/NEWアンセイエ

人気キャブコンの進化と深化

アメリカンなデザインが目をひくアンセイエ。ロードトリップするその姿に憧れたオーナーも多い。この人気のモデルが、新カムロードをベースに刷新された。室内が広がり、より快適になっている。

画像2: MYSミスティック/NEWアンセイエ

また、細かい部分では、リアラゲッジスペースへアプローチするドアが3面に取り付けられていて、荷物の積み込みがいままで以上に楽になっている。

ナッツRV/フォルトナ

画像1: ナッツRV/フォルトナ
画像2: ナッツRV/フォルトナ

2つのリビングでプライベート重視。プルダウンベッドで就寝人数も確保

フィアット・デュカトの正規販売店は国内5社に限定されている。そのなかの1社がナッツRV。これまで軽キャンから大型キャブコンまで製造してきた経験と技術を活かして、この新しいベースのクルマに挑んだ。

画像3: ナッツRV/フォルトナ
画像4: ナッツRV/フォルトナ

既存のモデル同様のヨーロピアンスタイルの家具をふんだんに使い、リアにもリビングエリアを設けた、効率的なレイアウトが注目。

トイファクトリー/ダヴィンチ/オリジン

画像: トイファクトリー/ダヴィンチ/オリジン

ヨーロッパデザイナーとコラボ。国内発のグローバルモデルを目指す

バンコンを数多く開発してきたトイファクトリーは自社の技術陣に加えて、元ヨーロッパの有名メーカーのキャンピングカーデザイナーをチームに招き入れ、最先端のデザインエッセンスを投入したフィアット・デュカトモデルを作った。

独自に輸入することになった、高い安全性と美しいデザインのヨーロッパ製シートはインテリアのアクセントとなっている。

ホワイトハウス/デュカトベースモデル

画像: ホワイトハウス/デュカトベースモデル

長年の輸入車販売と独自開発で得た技術を融合

長年、輸入車を扱ってきたこともあり、その実績が評価され、フィアット・デュカトの正規販売店の一社となった。これまでのキャンピングカー作りで培ってきた技術で、新しいスタイルのキャンピングカーを作る。

現在計画されているモデルは乗用車、商用車、キャンピングカーの3種類。それぞれのジャンルでモデルを展開する予定。

アネックス/ウトネ二〇〇&ウトネ五〇〇

画像1: アネックス/ウトネ二〇〇&ウトネ五〇〇

気軽に楽しめるモデルでアウトドアライフを堪能

もっとカジュアルにキャンピングカーを楽しむため、アネックスが新しいモデルを誕生させた。RIWシリーズの後継モデルにあたり、ウッドパネルのフロアなど、人気の仕様はそのまま継承されている。

画像2: アネックス/ウトネ二〇〇&ウトネ五〇〇
画像3: アネックス/ウトネ二〇〇&ウトネ五〇〇

ベース車両はハイエースとNV200が用意されていて、車内ボックスを車外で使えるアタッチメントなど、アウトドアアイテムも同時に発表された。

デルタリンク/スーパーソニック&ブレス

画像1: デルタリンク/スーパーソニック&ブレス
画像2: デルタリンク/スーパーソニック&ブレス

待望のベンツベースがようやく日本に上陸

デルタリンクが輸入販売しているアドリアのラインアップにベンツ車両をベースにしたモデル「スーパーソニック」が加わった。

画像3: デルタリンク/スーパーソニック&ブレス

以前からベンツベースの車両が求められていたが、ようやく日本に上陸することになった。また、同社ではフィアット・デュカトの取り扱いがスタート。高級キャンピングカーアドリアを扱ってきた経験を活かしたクルマとなる。

レクビィ/ソラン&ホビクル・オーバーランダーW

画像1: レクビィ/ソラン&ホビクル・オーバーランダーW
画像2: レクビィ/ソラン&ホビクル・オーバーランダーW

ペットとの旅行やスタイルにこだわった、素材を活かしたバンコンが登場

ペットとの旅行を考えて作られたバンコンが上写真のソラン。ペットが乗っても傷みにくい布地をシートに採用し、機能的なキャンピングカー設備を盛り込んでいる。

画像3: レクビィ/ソラン&ホビクル・オーバーランダーW
画像4: レクビィ/ソラン&ホビクル・オーバーランダーW

一方で上写真のモデルがホビクル・オーバーランダーW。こちらは国内のデニム市場50%を占めるカイハラデニムの布地を採用。タグやジーンズ風デザインなど、こだわりをみせる。

ケイワークス/トレイルワークス・カーゴ&トレイルワークス・ミニ

画像1: ケイワークス/トレイルワークス・カーゴ&トレイルワークス・ミニ
画像2: ケイワークス/トレイルワークス・カーゴ&トレイルワークス・ミニ

断熱されたカーゴトレーラーで新たな使い方

バンコンで有名なケイワークスがオリジナルのトレーラーを作った。これまでにトレイルワークス520というシリーズを販売していた。その既存モデルをそのままスケールダウンしたのがトレイルワークス・ミニだ。

画像3: ケイワークス/トレイルワークス・カーゴ&トレイルワークス・ミニ
画像4: ケイワークス/トレイルワークス・カーゴ&トレイルワークス・ミニ

さらにバイクなどの運搬に適した、断熱処理済みのカーゴを販売。断熱処理されているので、いざというときのシェルターにもなる。

かーいんてりあ高橋/リラックスサウナ

画像1: かーいんてりあ高橋/リラックスサウナ

軽自動車サウナカーでととのう

軽自動車にサウナをドッキングさせたクルマが誕生。外観は軽キャンパーのキャブコンスタイルだが、車内は木に覆われたサウナスペース。本格的なストーブを設置して、しっかりととのうことができる。

画像2: かーいんてりあ高橋/リラックスサウナ

サウナカーとしては珍しく、運転席上部にはバンクスペースがあり車内広々。好きな場所ですぐにサウナ体験が可能だ。

キャンパー鹿児島/Libero& Wonder AR

画像1: キャンパー鹿児島/Libero& Wonder AR
画像2: キャンパー鹿児島/Libero& Wonder AR

双日モビリティブランドのニューモデル

タウンエースをベースに、キャンピングカービルダーのキャンパー鹿児島とトヨタカスタマイジング&ディベロップメントの協力で生まれたのがリベロ(上)。オリジナルカスタムパーツがエクステリアデザインを引き締める。

画像3: キャンパー鹿児島/Libero& Wonder AR
画像4: キャンパー鹿児島/Libero& Wonder AR

一方、ワンダーAR(上)はキャンパー鹿児島とオートバックスのコラボモデル。気軽に楽しむキャンピングカーに仕上がっている。

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