車中泊仕様のクルマで毎週のようにキャンプに出かけているりょうすけさん。キャンプ好きがたどり着いたのはアウトドアとインドアがつながる、究極のボーダーレスな車中泊スタイルだった。
プロフィール:りょうすけ|VANLIFE弁護士
![画像1: プロフィール:りょうすけ|VANLIFE弁護士](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/e90fba14f3a6fb3dfbe03d06109fa3eea2e585b1.jpg)
カーネル&SOTOBIRAアンバサダーのりょうすけさん。弁護士として忙しい毎日を過ごしているが、週末はキャンプアイテムをふんだんに取り入れた車中泊スタイルでオフタイムを楽しんでいる。カスタマイズした空間でくつろぎの時間を過ごしているのだ。
![画像2: プロフィール:りょうすけ|VANLIFE弁護士](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/bcc1003485bf4828b6fd44d2905cef19b6c62aae.jpg)
使っているクルマはスズキ・エブリイのOEM車両であるマツダ・スクラムバン。車内の広さなど、まったく同じで、エンブレムだけが違っている。ボディカラーを自分で塗装して、その印象が大きく変わった。ルーフキャリアはソーラーパネル用に装着されている。
工夫を凝らした車内装備とインテリア
![画像: 工夫を凝らした車内装備とインテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/41c332f155c0c86987ae5d5e9394629f8dde670f.jpg)
車中泊を意識してクルマを探したので、コンパクトで使いやすい軽バンが候補に挙がり、このマツダ・スクラムバンを手に入れた。
すぐにボディを自身でペイントしてアウトドアテイストあふれるビスケットカラーへ。車内は落ち着いたアンバーブラウンで統一されている。
車内側面の壁は磁石を使ってボディに固定。車体と室内壁の間に断熱材を入れて、通年利用しやすいように断熱加工が施された。
電源はバッテリーを組み込んで、インバーター、充電器とともにテーブル下へ収納。ルーフに取り付けたソーラーパネルがバッテリー充電をバックアップしている。
![画像: コンパクトなコンプレッサー式冷蔵庫を装備。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/521298e6c2c543275790d374991e32b17d992434.jpg)
コンパクトなコンプレッサー式冷蔵庫を装備。
小型冷蔵庫を使っているが、特に必要とされる夏場はソーラーパネルの発電も強くなり、電力不足になることもない。
インバーターでAC100Vを確保しつつ、USB出力端子が付いた電源タップを使い、車内コンセントを設置。LEDランタンなどの充電にこのUSB出力が重宝している。
りょうすけさんはキャンプ寄りの車中泊スタイル。室内にダウンライトが装着されているが、夜はお気に入りのキャンプランタンで室内を照らすことも多い。
趣味でもあるキャンプギアを置くことで、車内でもアウトドアを感じられるようになった。
りょうすけさんにとっても、そこは大切なくつろぎの空間であり、クルマが生活リズムをリセットするのに大切なギアとなっているのがよくわかる。
快適に寝る!
車中泊車両は快適な就寝環境がキモ。軽自動車という限られた空間であっても、工夫次第で心地よく寝られる環境を作り出せる。アイテム選びからベッドメイクまで要チェック。
![画像1: 快適に寝る!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/f95b3ed1173e073b0edfcf6425eec9c768c315fb.jpg)
りょうすけさんのベッドは助手席側後方にマットを敷いて作られている。高さのあるマットで、カウンターテーブル用のソファとしても利用できるサイズ感がある。
![画像2: 快適に寝る!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/8658f23ac378a0c2329c9a06c1e24bf56c5b81f0.jpg)
寝袋がクッションの中に収納されている。2個のクッションに分けてあり、日中はクッション、夜は寝具として使用できるようにして、スペースを有効に使っている。
![画像3: 快適に寝る!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/d50c595ff4557d8bbb28e8805aae07f942217b2d.jpg)
マットはニトリのマットレスをカットして、板の上に載せて、レザー調の布でカバーした。横幅は50cmにしてミニマムなベッドが完成。クッション性も高く寝心地もいい。
![画像4: 快適に寝る!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/6289f3cc2aa74d880195bc85e62ac96865827ba0.jpg)
寝具は基本、寝袋を使用する。寒い時期になると毛布を追加したり、電気毛布を使うこともある。冬場であっても、このセットで寒さを感じることなく寝られるという。
![画像5: 快適に寝る!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/5a9e98f45183e0089b53b16466e4b6d4fe28cb74.jpg)
さらに寒さが厳しくなってくると、湯たんぽや白金カイロを使うという。湯たんぽは直火で温められるスチール製。白金カイロはベンジンで温められるコンパクトなカイロだ。
収納力で勝負!
車内で快適に過ごすためには空間づくりが大切。その環境づくりに欠かせないのが収納。車中泊の達人たちは工夫して、荷物に埋もれることなく車内で快適に過ごしているのだ。
![画像1: 収納力で勝負!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/0abdb8047329efa38e6552abcd4d7f7064429177.jpg)
キャンプスタイルを取り入れると、後部に荷物があふれて、移動中にくつろぐことができなくなってしまう。セカンドシート部分に空間をつくることで、くつろぎスペースを確保した。
![画像2: 収納力で勝負!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/7760736b143a9bfcfefce1fd8c142c4a78a20ac5.jpg)
運転席の背もたれに収納用のポケットを装着。主にコーヒーのセットが収納されている。出番の多いアイテムをまとめておくと、効率よく使うことができる。
![画像3: 収納力で勝負!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/8078b15cb01761dad5a56038d6e53232e15d5f88.jpg)
洗面用具は専用のバッグにまとめられている。使うときはフックに吊るし、写真のように使用する。洗面道具として入浴施設へ持ち運ぶときも、このようなアイテムがあると便利。
![画像4: 収納力で勝負!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/1c579af0c7afba386cc9188b94284157516112cf.jpg)
助手席シートベルトのアンカーを活用し、吊り下げ収納として効率よく使っている。中にはシェードなどが入っていて、セッティングするときの動線上に置いてあるのがポイント。
![画像5: 収納力で勝負!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/1567ce7b3ab5c70b85f9d444b8ec5b14c4ca8f43.jpg)
本来はカクテルの道具を入れるバーテンダーバッグにお酒類を収納。クッション性があるので外部からの衝撃を緩和してくれる。インテリアのカラーともマッチしている。
車中泊DIY満載!
![画像1: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/cb5b6a444f0d885e1da297dc57c3538b93a16c64.jpg)
DIYで車中泊車両を作れば、自分の使い方に合わせてレイアウトや装備をアレンジできる。また、気分が変わったり、さらにバージョンアップしたいときにも車中泊DIYは便利だ。
![画像2: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/dfed87f4e9ccfb4686c6bb595896a140c16bc4d4.jpg)
①室内の温度を確認するためにDULTONの温湿度計を使っている。美しいデザインに引かれて購入したお気に入りのアイテム。
![画像3: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/251b4b17b9760f9ab64c2b07b5497b9210ddd839.jpg)
②リラックスアイテムのひとつでもあるギターは、ギタースタンドのヘッド部分を加工して、レザーのベルトで吊り下げて収納している。
![画像4: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/87cb3808ba3f0dedcf4d51897a0bf23f40f51936.jpg)
③一般的なカーテンレールを天井の板に取り付けている。カーテンはニトリの遮光・遮熱・防炎タイプ。窓の上の木材は磁石でボディに固定。
![画像5: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/f37e0d745d9c72b141601b64cf849e8a1dc364bc.jpg)
④天井は横位置に梁を通して、そこへ木材をビス打ちして固定。暖色系のLEDのダウンライトを取り付けて車内全体を照らしている。
![画像6: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/af870169508316da59b258b8a49681cd3110d359.jpg)
⑤テーブルは木工ブランドTamaniのレジンテーブル。光を通すブルーのエポキシ樹脂が美しい。サイズも合わせてキャビネットにピッタリ。
![画像7: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/7f04d8e950ed63133e24e0ef39684b45a35de74c.jpg)
⑥キャリアを取り付けてソーラーパネルを設置。出力は200Wで、夏場であればサブバッテリーに充電するには十分な電気をつくってくれる。
![画像8: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/a58ee2eb76a1697ff3ce9d073d31df56ac7ce4e8.jpg)
⑦ソーラーパネルのケーブルは、リアゲートの縁をはわせて室内へ取り込む。雨の日は水が下に垂れるように写真のような配置にする。
![画像9: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/5fa30c2344b2f1a37b20cdb1d1cc4f8d2b85bacd.jpg)
⑧テーブルの下にバッテリーとインバーターなどが入っている。メンテナンスのためにフロントパネルが磁石で簡単に外せるようになっている。
![画像10: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/020ad7a76fce5fde2ec3c0b8d7c7f5d86e32400f.jpg)
⑨フロアは羽目板を使ってフローリング仕上げ。他の家具と同じ塗料を使って色を統一した。おかげで全体の雰囲気が締まったという。
![画像11: 車中泊DIY満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/02/22/edd1e672e74f76552c24a49f84252776568e4fb1.jpg)
⑩床部分は、ボディの上に断熱材を敷き、その上にコンパネを置いている。そして、最後の仕上げに羽目板を張って完成。簡単で美しい仕上がり。
※記事はウェブ用に再編集して掲載しています
写真・文:渡辺圭史
初出:車中泊スタートブック