【概要】「東京オートサロン2023」のイベントレポート。車中泊ライターが「車中泊してみたいクルマ」8台をピックアップして紹介。

国内最大級のカスタムカーイベントにはアウトドア系モデルも多数!

画像: 国内最大級のカスタムカーイベントにはアウトドア系モデルも多数!

2023年1月13日(金)〜15日(日)の日程で「東京オートサロン2023」が開催されました。

3日間の来場者数合計は17万9434名だったそうです。クルマのイベントとしては国内最大級の規模。カスタムされたクルマがたくさん並んでいました。

以前はショーカーなど“見せるクルマ”が多かったイメージですが、最近ではアウトドアブームなどの影響もあってか、“使うクルマ”が目立ってきました。もちろん車中泊車両も展示されています。

そこで今回は、車中泊を繰り返してきたライター・渡辺が、会場で「車中泊してみたい!」クルマを探してきました。

車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

画像1: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

オートサロンには自動車メーカーも参加しています。一般的なモーターショーとは違って、クルマをどのようにして使うか? いろいろな提案をしている内容で楽しませてくれます。

スズキのブースで気になったのがこのエブリイ・ワゴン。ウッドパネル調のデコレーションでリアゲートにテントを装着して、何やらアウトドアテイストです。

画像2: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

室内をのぞくと、2段ベッドがセットされていました。軽自動車は各社がフルフラットになる仕様を推し進めていますが、こちらはさらに一歩先に進んだ2段ベッドです。

軽自動車に2段ベッドはいらない! という人もいるかもしれませんが、大人が2人で使うときなど、上下に分かれることで快適にくつろげるのではないでしょうか。

または1人用として、下段にたくさんのアウトドアグッズなどを詰め込むのもいいかもしれません。

車中泊のクルマでキャンプへ行くと、道具であふれて、寝る場所が少なくなってしまうことが多いので、ちょっと使ってみたくなりました。

画像3: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

フレームをみてみるとシンプルな構造で、折りたたみもできそう。重量もそれほど重くなさそうです。

画像4: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

同じく自動車メーカーのブースで気になったのがこちら。ダイハツのハイゼット ジャンボをベースにして作られた「HIJET TRUCK JUMBO EXTEND」。

ハイゼットの荷台に不思議な箱が置いてあります。グレー部分が後方へスライドして、赤い部分が現れる感じです。

画像5: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

車内はこんな様子です。広々としていて、余裕で寝ることができます。

ハイゼット ジャンボは運転席と助手席の空間が広く快適ですが、荷台のスペースが少し狭くなってしまうのが難点でした。

でもこの方法であれば、問題なさそうです。接合部の床もフラットになっているので、そのまま車中泊ボックスとして使えそうでした。

ここまで伸ばす必要もないので、一般的な駐車場に収まる程度のトランスフォームでなんとか製品化してほしいものです。

画像6: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

アウトドア好きにとっては、クロカン系も気になります。スバルのブースに展示されていたクロストレックのカスタムカー「CROSSTREK BOOST GEAR CONC」に引かれます。

全体の雰囲気もよく、アウトドアへ飛び出したくなってしまうようなクルマですが、細かいギミックにやられました。

画像7: 車中泊2段ベッドまで! 自動車メーカーが作るクルマがおもしろい

よくみるとフェンダーにステーが取り付けられ、カメラを固定したり、ロープを結べるようになっているのです。

クルマとタープをつなげるときなど、車体への固定に苦労することが多いので、このようなアイテムが装備されていると助かります。

ドアのサイドモールはパカっと開いて、小物が置けるようになっていました。ドリンクを置いておいたり、LEDランタンなどを置いて、キャンプサイトを展開してみたいですね。

ワイルドなキャンプ派が気になる車中泊(?)クルマを発見

画像1: ワイルドなキャンプ派が気になる車中泊(?)クルマを発見

大きな自動車メーカーのブースから離れて、少し小さなブースが並ぶエリアへやってきました。オートサロンではこのようなブースのクルマが面白いんです。

こちらはブラストトレイルというブランドのブースで、気になったクルマが上のトレーラー「BLAST CARGO T-99」です。

トレーラーに一度乗ってみたいのですが、駐車場や高速道路など料金などを考えると、ちょっと二の足を踏んでしまいます。

とはいえ、気になるのでYouTubeなどでハンドメイドのティアドロップトレーラーなどを見ているのですが。

画像2: ワイルドなキャンプ派が気になる車中泊(?)クルマを発見

そんな私に刺さったのがこちら。シンプルな内装で広々。ラダーを使ってバイクも積み込めます。板張りのベッドで「あとはご自由に」という雰囲気がたまりません。

画像3: ワイルドなキャンプ派が気になる車中泊(?)クルマを発見

来場者から注目を集めていたのがCAR FACTORY TARBOWの「バグトラックサウナ無番地」。バグトラックというキャンピングカーを作っているメーカーのクルマです。

このクルマ、外観は同社で人気のモデル「バグトラックパネルバン」と変わらないのですが……

画像4: ワイルドなキャンプ派が気になる車中泊(?)クルマを発見

車内がこんな感じで、サウナになっていました。ベッドは折りたたみ式で壁に収納できて、大きなストーブが入っている割に、中は広さを確保。

サウナに入りたい! という訳ではなく、このレイアウトが気になります。ベッドの収納や薪ストーブを車内へインストールする方法は参考になります。

 

画像5: ワイルドなキャンプ派が気になる車中泊(?)クルマを発見

特に煙突の処理が気になり、こんな写真を撮ってきました。きれいに処理してあって、意外としっくりと収まっています。

ここまで大きなストーブではなくとも、小さな薪ストーブを自分のクルマにインストールしたくなりました。

車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

画像1: 車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

車中泊をしていると、電気のありがたみを感じます。山の中などに入って2泊すると、スマホの充電などが心配になってきてしまいます。仕事であれば、カメラの充電などが必要になってくるので、電気は必須。

ポータブル電源を持っていけばいいのですが、こちらも宿泊数に合わせて、大きいサイズを選ばなければならないなど、ちょっと面倒です。

そこで、クルマ自体に電源システムが組み込まれているのがベストな状態といえるでしょう。

こちらのクルマは日産のブースにあったキャラバンのカスタムカー。現場でのお仕事クルマとして作られていました。

画像2: 車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

ルーフには大きなソーラーパネルを設置していて、角度がつけられるようになっていました。太陽に向けて30度の角度をキープすれば、平置きよりも効率よく電気を発電してくれます。

その電気は車内のポータブル電池にためているようです。実はこれ、フォーアールエナジーなどと共同開発している未発売のバッテリーでした。

リーフの電池をリサイクルして作ったポータブル電池です。リーフは発売から10年経過しているので、相当数のバッテリーが流通して、そのリサイクルとして注目されているアイテムです。

車内には電子レンジなどもありましたが、しっかりとオフィス感のある空間になっています。仕事もはかどりそうです。

画像3: 車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

リアは荷物がたくさん載せられる工夫が満載。パッとみるとフルフラット状態ですが、床下にラダーを収納したり、手間には大きな棚が展開されています。

この棚、走行時は車内へ移動して、壁収納棚として利用できるのです。レールで外側に出てきて、さらにアームで両サイドへ広がるようになっていました。

キャンピングカーでもこのシステムをぜひ採用してほしいと感じたギミックです。

画像4: 車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

電気といえば、プリウスを忘れてはいけません。トヨタが箱根駅伝でサプライズ走行するクルマがありますが、2023年はプリウスでした。そのサプライズ車両がオートサロンに登場! という流れが定番なので、場内を探してみると、モデリスタのブースにその姿が。

ガソリンを使いますが、電気を作ってくれるので、車中泊にはもってこいのクルマです。車内のスペースなどは制限があるかもしれませんが、車中泊してみたいクルマであることは間違いありません。

また、クルマが家の電源となるV2H(Vehicle to Home)なども、今後のクルマとしての役割として重要になりそうなので、早めに体験しておきたいです。

画像5: 車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

電気自動車では中国の自動車メーカーBYDが日本市場に参入することになりました。BYDって何? という人も多いかもしれませんが、元々はバッテリーメーカーで、クルマまで作ってしまったメーカーです。国内でも電気バスはBYD製のシェアが高くなっています。

そのBYDが2023年に乗用車を国内向けに販売するそうです。まだ新しいメーカーなので、しばらくは様子をみたいですが、電気を使ったアウトドアライフが活発化するのではと期待しています。

画像6: 車中泊には電気が必要。次の車中泊スタイルはこれかも?

オートサロンのお隣で開催されていた「TOKYO OUTDOOR SHOW」で、BYDがイメージどおりの使い方を提案していました。V2HならぬV2C(Vehicle to Camp)が実現するかもしれません。

2023年のオートサロンでは車中泊したいクルマとして、この8台をピックアップしました。今後の車中泊の参考になりそうなクルマも多く、楽しい1日となりました。

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