【概要】北海道・当麻町でレンタルしているサウナ搭載キャンピングカー「当麻町ととのえBUS」の紹介。

どこでもフィンランド式サウナができる「当麻町ととのえBUS」ってどんなクルマ?

画像1: どこでもフィンランド式サウナができる「当麻町ととのえBUS」ってどんなクルマ?

北海道・当麻町でカスタムキャンピングカーを製作しているトウマ電子工業「Touma Auto Project」(以下、T.A.P)では本格フィンランド式サウナ室を搭載したキャンピングカー「当麻町ととのえBUS」をレンタルできる。

キャンピングカーなのにサウナ? と話題になったあのバスを間近に見てきた。

画像: トウマ電子工業「T.A.P」の只野憲弥さん。カスタムキャンピングカーを製造するだけでなく、道内を旅するキャンピングカーの数々のトラブルにも対応している。

トウマ電子工業「T.A.P」の只野憲弥さん。カスタムキャンピングカーを製造するだけでなく、道内を旅するキャンピングカーの数々のトラブルにも対応している。

Made in 当麻町「“ととのう”町」サウナプロジェクトに協力するため、「T.A.P」が製作していたコースターベースのキャンピングカーをサウナキャンピングバスに改造したのが「当麻町ととのえBUS」だ。

画像2: どこでもフィンランド式サウナができる「当麻町ととのえBUS」ってどんなクルマ?

町木であるイチイの木で作られた看板。町内で銘木業を営むHOKUON×北央銘木が作ったもの。完成から1年がすぎ、風格が出てきた。

ストーブも木もサウナストーンも町内産

当麻町のまちづくり推進スローガンが、“食育・木育・花育からつながる心育へ”というだけあり林業が盛ん。

「当麻町ととのえBUS」では当麻町森林組合が用意した町内産のトドマツを内装に使用しており、ふんわり木の香りが漂う。もちろんサウナストーブも薪を燃やすタイプだ。

当初は海外製テント型サウナのストーブを設置しようと考えたそうだが、写真のとおり煙突は加工が必要だし、付属の煙突だけでは長さが足りない。それなのに国内の煙突とは径が異なるのでうまく設置できなかったのだ。

画像1: ストーブも木もサウナストーンも町内産

かといって普通の薪ストーブはロウリュには不向きで代替にならない。サウナストーブが上面だけに熱が集まるのとは違い、普通の薪ストーブは四方に熱が広がる。見た目は似ていても仕組みが別物なのだ。

急遽、町内の世良鉄工に依頼してサウナストーブを作ってもらったという。

「ステンレス製のサウナストーブを作ってもらったけれど、どうしてもロウリュをすると歪みが出ます。ストーブの天面を分厚くすると、今度は熱がサウナストーンに伝わりにくくなる。歪みは仕方がないものとして、ひどくなったらストーブを交換することになりました」と只野さん。

「当麻町ととのえBUS」はレンタカーであると同時に、イベントに出展して町のPR活動も行っている。

煙突は2カ月に1度程度の頻度で掃除が必要だし、サウナ室の木も乾燥による縮みとロウリュによる湿気で定期的なケアが必要だ。

手入れは大変だがイベントでの注目度は高い。只野さんは「煙突を長くするほうが空気を引き込み、よく燃える。もう少し煙突を延ばしたいけれど、あまり延ばしてもねぇ……」とブラッシュアップする気は満々だ。

画像2: ストーブも木もサウナストーンも町内産

ストーブに載せている赤いサウナストーンも町内産。石によっては高温になると爆ぜるものがあるので、町内キャンプ場スタッフが掘り出してきれいに洗い、何度もテストして安全性を確かめたそう。

これによりサウナ室にあるものすべてが当麻町内生まれとなった。

安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

画像1: 安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

サウナ室には一酸化炭素警報器を設置し、万一に備えている。その下には薪が保管されているので、利用者は勝手に取り出してストーブにくべ、サウナをはじめればいい。

レンタカーの利用料金に1kg分の薪と焚き付けも含まれているというのは旅行者にとってはありがたいサービスだ。

画像2: 安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

当初は換気扇を取り付けてオートロウリュみたいになれば、と考えていたようだが換気口に落ち着いたという。

画像3: 安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

ストーブ側から見るとこんな感じ。これが車内とは思えない。

北海道の自然を知るT.A.Pだから、気温−30℃でも断熱性が高くサウナを楽しめるよう設計されているのがスゴイ。

画像4: 安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

サウナ室のベンチは板を渡してベッドにすることも可能。湿気がこもるのでダウン寝袋の使用は厳しいが、火を消し、ぬくもりが残るサウナ室でぼんやり寝転がるのは気持ちよさそう。

画像5: 安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

対面式ダイネットはシンプルな内装でゆったり過ごせる。さすがコースターだ。乗車定員9名、就寝定員4名。とはいえサウナ室も含めれば親子5〜6名で眠れそう。

画像6: 安全に配慮したサウナ室とみんなでいっしょが楽しいダイネット

入ってすぐのところに電子レンジとシンク、ポータブル冷蔵庫、テレビがある。当初計画したシャワー室は断念したものの、車外でサッと汗を流せるようになっている。

サウナ後、冬は雪、夏は川や湖にダイブして汗を流せばいいが、やはり最後に清水を使えるのはありがたい。

木育がテーマなので「当麻町ととのえBUS」には薪ストーブタイプを搭載しており、走行中はサウナストーブに火を入れることはできない。

電気式サウナストーブだと走行中から準備ができてよさそうだが「ストーブ本体のほかに、本体を動かすための発電機やアップトランスが必要です。薪ストーブ式に比べて+200万円くらい料金が跳ね上がりますが、電気式のキャンピングサウナバスがほしい方がいれば作りますよ」(只野さん)

興味がある人は問い合わせてみては。

【問】トウマ電子工業「Touma Auto Project」 http://c-tohma.jp

■レンタカー予約
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000218513/?screenId=OUW3701

■ふるさと納税 キャンピングサウナバス24時間利用チケット
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01454/5135036

写真、文:大森弘恵 

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