新型「テントむし」が初披露された福岡キャンピングカーショーへ!
「福岡キャンピングカーショー2022」がマリンメッセ福岡(福岡県福岡市)にて2022年11月12日(土)、13日(日)の2日間にわたり開催。全国各地から約140台のキャンピングカーが大集結しました。
そのなかでも注目は、会場に入ってすぐに展示されていた軽キャンピングカー「テントむし」。
さわやかなアイスグリーンとメタリックグリーンのツートンカラーで、かわいらしい車体が目を惹きます。
テントむしはベース車のマイナーチェンジを受け、新型モデルが3日前に完成したばかりとのことで、福岡キャンピングカーショーが初お披露目。
今回は、この「テントむし」を、軽キャン女子・まるななが紹介します。
\まるななのYouTube「まるななちゃんネル」でも新型テントむし動画公開中/
まるなな プロフィール
2017年に中古で購入した軽キャンピングカー「テントむし」でキャンプ、登山、車中泊を楽しんでいる「軽キャン女子」。 北海道札幌育ちの道産子が各地を旅し、キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube『まるななちゃんネル』とブログ『まるななブログ』にて配信中。
軽キャンピングカーブームの火付け役「テントむし」とは?
そもそも「テントむし」とは、鹿児島のキャンピングカービルダー「バンショップミカミ」が製造、販売する軽自動車規格のキャンピングカー。
天井が持ち上がるポップアップルーフを架装した、キャブコンタイプの軽キャンピングカーの元祖。ポップなカラーリングで、トミカからミニカーも販売されるなど、当時大きな話題となりました。
そして、このテントむしに乗って旅をする女の子が主人公の漫画『道草寄子の食べ走り』(風光めいび/講談社)も連載されるなど、今の軽キャンブームの火付け役であり、私、まるななの愛車でもあります。
カラーリングは自由にセレクト!
ベース車は、ダイハツのハイゼットトラック。2WDか4WD、5MTかCVTを選択可能。
新型テントむしのカラーリングは、ベース車のカラーに合わせ作られたとのこと。ベース車のカラーは6色から選べるので、自分好みのテントむしに仕上げることができます。
コンパクトなボディに広い室内
軽キャブコンの最大のメリットは、広々とした室内。テントむしのシートレイアウトは2種類から選ぶことができます。
今回展示されていたのはファミリー使いにおすすめのFタイプ。走行時は前向き乗車ができ、ダイネットはテーブルを囲んで座れるタイプです。
もう一方のSタイプは、1人で行くソロ旅か2人旅をする人におすすめのレイアウトで、ベンチシートのような座席で後部座席は横乗りタイプ。
どちらもベッド展開すると、1840×1100mmのセミダブルくらいのベッドサイズになります。
「てんとう虫」じゃなくて、「テントむし」!
テントむしの“テント”は「ポップアップルーフテント」のこと。天井部分が持ち上がることにより、車内高が上がり開放的な空間に!
ポップアップ部分は、網戸になるので虫を気にすることなく換気もでき、車内なのにテントの中にいるような気分が味わえます。
また、上部のベッドマットを展開すると1830×1100mmの2段ベッドに早変わり。上に2人、下に2人と4名就寝が可能です。
ポップアップしていなくても、まるななの場合は頭がつかえることはありませんでした。
キャンピングカーだからシンク&冷蔵庫も装備
キャンピングカー登録するには一定の要件を満たす必要があり、そのひとつがギャレーと呼ばれるキャンピングカーのキッチン設備です。
テントむしには電動ポンプ付きのシンクと10Lの給排水用ポリタンクが収納されています。また、以前はオプションだった18Lの冷蔵庫も標準装備です。
軽キャンピングカーは簡単な調理も可能で、旅先で購入した食材を車内で料理して楽しむことだってできます。
電気はどうする? サブバッテリーシステムって?
室内の電気はエンジンのバッテリーとは別にサブバッテリーが搭載されており、エンジンを切った状態でも電気を使うことができます。
使ったバッテリーの充電方法は、走ることによって充電される走行充電&家庭用のコンセントから充電できる外部充電と、屋根に設置したソーラーパネルから充電するソーラー充電(オプション)があります。
軽キャブコンには珍しい大型ハッチバック扉
テントむしは、オプションで後方に超大型鍵付き扉が付けられます。
開口部が大きいので、大きな荷物を載せられますし、開けるだけで一気に換気もできるのもよいですね。
ドアを大きく開けた状態で、海を見ながら車内で寛ぐのもいいかもしれません。私のテントむしにはない装備なので、羨ましいです!
新型テントむしで追加されたオプション
夏の必需品! DCクーラーがオプションで選べる!
キャンピングカーの課題のひとつである車内の冷却問題。夏の暑さは走行中であれば、クルマのエアコンで対応できますが、エンジンを切ってしまうとやっぱり暑い。
そんな問題を解決すべく、テントむしにもオプションでDCクーラーが搭載できるようになりました。
それに伴い、クーラー用PBパッケージがオプションとして追加。
クーラー用に電源強化されたサブバッテリーシステム100Aバッテリー3個、175Wソーラーパネル1枚、正弦波1500Wインバーター、走行充電器、50Aオートチャージャー、モニターパネルが強化されています。
就寝時、エコモードであればひと晩は使えるとのことで、寝苦しい車中泊が快適になりそうですね。
断熱性が高いアクリル二重窓が登場
サイドの窓が、標準装備では横スライドの1枚ガラス窓ですが、待望のサイドアクリルプッシュアウトウィンドウ(横すべりアクリル二重窓)がオプションで選べるようになりました。もちろん網戸とシェード付き。
構造上、通常のアクリル二重窓を使うと、窓枠が外側に張り出してしまい、軽自動車規格には収まらなくなるそう。
新しく出たアクリル二重窓の窓枠は内側に張り出すタイプのため、テントむしでも設置できるようになったとのこと。
今回発売されたのは横すべり窓のみですが、断熱性が高いアクリル二重窓が選べるようになったのはうれしいですね。
停電の備えとしてのキャンピングカー
会場の外では停電時に持っていてよかったキャンピングカーとして、テントむしEパッケージが展示されていました。
Eパッケージとはソーラーパネル100W×4枚、リチウムイオンバッテリー100A×2つ搭載とハイスペックなサブバッテリーと電源周りを強化したバージョンとのこと。
これだけ強化されていれば、停電でも電気に困ることはないかもしれませんね。