【概要】ホンダ・バモス ホビオで車中泊キャンプを楽しむ森 風美さんに聞いた、冬の車中泊キャンプの寒さ対策を紹介。防寒アイテムやテクニックなど。
教えてくれたのは……森 風美さん
アウトドア女子向けのポータブルサイト「なちゅガール」編集長。さまざまな車中泊&キャンプスタイルを実体験して配信している。2冊目の著書『車がなくても テントがなくても はじめての“ぷち”チャンプ』(飛鳥新社)が好評発売中!
冬の車中泊は、電気を使ってしっかり保温!
愛車のホンダ・バモス ホビオで、季節を問わず旅をしながら、車中泊キャンプを楽しむ森 風美さん。冬のスタイルは、電源を使って車内で「ほっこり」過ごす快適なもの。
「今年購入したのが、キャンプや車中泊専用に作られた『こたつ』です。テントやクルマの形状を考えて、スリムに設計されているので、隣にマットを敷いて寝ることができます」
大容量のポータブル電源を積んでいるので、サイトを選ばずに家電アイテムが使用可能。快適にキャンプを楽しむことができるそうだ。
「電気ポットを使えば、紅茶を入れて体の中からあたためることができます。就寝時は、AC電源付きサイトでなくても、電気毛布を使うことができます」
ただし、クルマに使われている断熱材は天井のみ。さらに、現在の目隠しはカーテンのみなので、窓からも冷気が伝わってきてしまうという。
「今シーズン初めて、真冬の北海道へ向かうので、極寒の条件でも耐えうる防寒装備をプラスしないといけないんです。女子ひとりでの車中泊なので、防寒対策にウレタンシェードなどの断熱用のアイテムをアップデートしたい。現在いろいろと対策を考えているところです」
指先などの冷えは、ダウン仕様のテントシューズなどを使用。さらにフロアに厚手のマットを重ねて、床から伝わる冷気を防ぐなど、基礎的な準備はバッチリとのこと。
「本当はどんちゃん(愛犬)と一緒にいるとあたたかいんですけれど、どんちゃんは助手席にある自分のスペースで寝ちゃうんですよね(笑)」
冬車中泊の寒さ対策 5つの特効薬
ラゲッジにピッタリサイズのこたつでほっこり
以前使っていたものよりも大容量のブルーティのポータブル電源(2048Wh/2200W 仕様)を使用。家電製品が使えるようになったとのことで、快適度が大幅にアップしたという風美さん。
最も注目したいアイテムは、やはりラゲッジスペースに展開されたこたつ。木工職人のサンタパデザインが手がけた、アウトドアでの使用に特化したもの。
杉無垢材の天板は、荷室に収まる細長い形状や、消費電力の低いタイマー付きのパネルヒーターなど、使いやすさと安全性を兼ね備えている。
体の内側からしっかり防寒
あたたかい飲食物で、体の内側から保温するのは冬キャンプの基本。風美さんが大好きと話す紅茶もアウトドアで楽しめるように、ポットとシュガーケースをセットに。
冬に野外で調理をするときは、スパイスを使った鍋料理を楽しんでいるという。
電気毛布にマットは2枚重ねで!
床から伝わる冷気は厚手のマットを重ねることで防ぐ。エアウィーブを使用してから寝心地が快適になっただけでなく、空気の層がさらに断熱効果を高めてくれたそう。「悩みだった寝起きのダルさも解消されました!」
寝袋は薄手を重ねて調整します
厚手の寝袋などの寝具は使わずに、電気毛布に薄手の寝袋やブランケットを組み合わせて調整している。足の指先などの先端の冷えには、ダウンのテントシューズなどで対応。ペンドルトンの袋の中には、重ね着できる防寒用のウエアを詰め込んでいる。
ワンコもしっかり防寒ウエアを!
3歳になったばかりのボーダーコリーのどんちゃんも、冷え込むとおなかの調子が悪くなるという。なのでエルエルビーンのフリースでおそろいコーディネート。牧羊犬らしく元気に走りまわるので、散歩するだけで体はポカポカ!?
文:高梨達徳
写真:逢坂 聡
撮影協力:sotosotodays CAMPGROUNDS
出典:GARVY2022年12月号