教えてくれたのは……温度計さん
SUVのマツダ・CX-5は、穴を開けない・傷つけない・色を塗らない、を基本に無加工の状態で車中泊を楽しんでいる。3年前にキャンプにハマり、車中泊は半年前から開始。車中泊雑誌カーネル&SOTOBIRAアンバサダー。
天井高の低いSUVの車中泊は圧迫感を抑えるのがカギ!
いままでさまざまなキャンプを楽しんできて、そのひとつとして半年前から車中泊を始めたという温度計さん。愛車のCX-5は無加工状態のまま、2列目シート以降を車中泊仕様にして旅を楽しんでいる。
SUVなので空間にゆとりがあるとはいえないが、だからこそ、快眠するためのアイデアやギアを駆使。
その最たるものが、薄手マットの重ね使い。厚みのあるマットを使えば当然、寝心地はいいが、CX-5の場合は天井に近くなるので、圧迫感が出てストレスに。
だからEVAマットやカーペットなどを複数使いすることで、寝心地のよさと頭上空間の確保を両立させた。
一番上に敷いたラグマットは肌に触れてもべたつかず、寝返りもうちやすくて快適だという。
また枕も快眠のための必須ギア。「枕のある・なしで睡眠の質に雲泥の差が出ます。ほかにも車中泊地が傾斜している場合、頭側が低くなると血が上って眠れなくなるので、枕を使って頭側を高くすることで調整できますから」
今後も愛車は基本、無加工をベースに、車中泊でのさらなる快眠を追求していく予定だ。
CX-5の車中泊・快眠テク①
天井高を確保するため薄手のマットを重ねて使う
厚いマットを使うと天井が迫り、圧迫感を感じてしまう。頭上の空間を活かすために、マット類は薄手のものを重ね使い。
段差部分に座布団を入れてフラット化、その上にサーマレストのEVAマット、2つ折りしたカーペット、ラグマットの順。寝心地と頭上空間のバランスの最適解だ。
CX-5の車中泊・快眠テク➁
モンベルの寝袋2タイプを季節によって使い分ける
寝袋はモンベルのダウンハガー800。3~5月は厳冬期用のEXP、6~9月は使用可能温度4℃の#5。収納性も上々。
夏は写真手前のしまむらのブランケットをお腹に掛けるだけなど、季節によって使用寝具を使い分け、快眠している。車中泊歴半年なので冬の車中泊はこれからだが、EXPを使う予定。
CX-5の車中泊・快眠テク③
100均グッズを駆使して目隠し用のカーテンを作成
カーテン周りのアイテムは、すべて100円ショップのグッズを使用。カーテンとして使っているのは、カラーボックスなどの目隠し用のもの。
サイドのアシストグリップに突っ張り棒を面ファスナーで固定し、洗濯ばさみやピンチフックでカーテンを吊るしている。クルマを簡単に原状復帰できる仕様。
こんな快眠グッズも重宝しています!
枕
あるのとないのとでは、睡眠の質に雲泥の差が出ます!
電気ホットマット
冬はラグマットとカーペットの間に入れると暖かさが広がります。
サンシェード
フロントガラスに付けて運転席のカーテンと2重で目隠し。
※記事の内容は掲載当時のものになります
文:横山穂波(カーネル)
出典:カーネル2022年11月号vol.57