【概要】フリーライター・渡辺圭史によるサンゾー工務店の焚き火台「RODAN」&「HANGETSU」のレビュー。実際に使用し、よかった点や気になる点、スペックなどを紹介。

ここ数年のキャンプブームで一気に種類が増えた焚き火台。数あるモデルのなかで、キャンプ雑誌・GARVY編集スタッフが「前から気になっていた!」という焚き火台をインプレッション! はたして、その使い心地は⁉

編集スタッフ・渡辺圭史が気になっていた焚き火台は……

サンゾー工務店 RODAN & HANGETSU(ロダン スタンダード&ロダン ハンゲツパーツ)

選んだ理由
・モノづくりのこだわりを強く感じる焚き火台だったから
・コンパクトに収納できて、クルマにも積みやすいので

コンパクトに収納できて無限の拡張性を楽しめる

画像1: コンパクトに収納できて無限の拡張性を楽しめる

ずっと気になっていたサンゾー工務店のRODAN。ホームページでチェックしていたが、なかなか手に入れることができず、そのままになってしまっていた。そんなとき、今回の企画の話が……もちろん、すぐにRODANのレビューアーに立候補したのだ。

届いたRODANは専用のケースに収納されていて、驚くほどコンパクトだった。その中には基本となるセットのほかに、大きな焚き火台へとトランスフォームできるHANGETSUセットも一緒に収納されている。

バイクでも運べる焚き火台を作る、という話を聞いていたので、まさにこれであればバイクにも載せられる! と納得できるほどのコンパクト収納設計であった。

オーブン調理をしたかったので、RODANをセットするアイアンテーブルも一緒に近くの海辺へ。今回はHANGETSUスタイルで使用してみた。

RODANをパラパラと広げて、火床となるプレートをセット。爪を側面に引っ掛けるだけなので組み立ては簡単。そして、フロント部分を付けて完成。

画像2: コンパクトに収納できて無限の拡張性を楽しめる

薪を入れて着火すると、炎がすぐに安定してきた。熾火になったところで、フロント部の一部を開けて、火にかけていたスキレットを挿入。メニューはホワイトソースとミートソースを餃子の皮で挟んで層にして、チーズをのせただけの簡単ラザニア。

実際に使ってみて感心したのが、炎の扱いやすさだった。側面の柄から流れ込む空気の効果が絶妙。風防にもなり、酸素吸入口としても機能しているのだろう。そのバランスが取れていることで、炎が酸素を求めて暴れたり、不機嫌な煙を発生させることもない。

私が焚き火台をチェックするときに気にしているのが、薪の燃えカスだ。炉の温度がしっかりと上がって、最後まで燃え尽きているかを確かめている。

このRODANは小さな炭しか残っていない。重厚な鋼板を使っているので、風が吹いても安定し、炉の温度もしっかりとキープしているのが分かった。ますます気になる一台となった。

RODAN & HANGETSUのよかった点

焚き火台にオーブン機能をプラス

画像1: 焚き火台にオーブン機能をプラス
画像2: 焚き火台にオーブン機能をプラス

火床の下にスペースがあり、オーブンのように使えるのが便利。グラタンやピザなどの調理に重宝する。アレンジでいろいろな利用方法ができるのもポイントだ。

完成度の高い加工技術

画像: 完成度の高い加工技術

重厚な鋼板でありながら、加工技術が細かい。ヒンジ部分の出っ張りを避ける切り欠き、プレートの開閉を制限する爪の曲げ加工など、その精度の高さに感服する。

ほどよい酸素供給を可能に

画像: ほどよい酸素供給を可能に

焚き火台を囲んでいるプレートには美しい柄が刻み込まれている。これは空気を適度に通して、風を防いでくれる役目も。おかげで炎を思いどおり操れることになる。

コンパクトだけど重量感あり

画像: コンパクトだけど重量感あり

コンパクトになるが、ずっしりとした重量がある。だから、利用スタイルに合わせて、パーツを組み合わせて持ち運ぶのがベストかも。その使い方を決めるまでが悩みどころだ。

製品情報 サンゾー工務店/ロダン スタンダード&ロダン ハンゲツパーツ

画像1: 製品情報 サンゾー工務店/ロダン スタンダード&ロダン ハンゲツパーツ

ロダン スタンダード 価格:2万350円

画像2: 製品情報 サンゾー工務店/ロダン スタンダード&ロダン ハンゲツパーツ

ロダン ハンゲツパーツ 価格:2万3650円

リリース日:2021年10月
サイズ(ハンゲツ):約27×55×25.5cm
収納サイズ(ハンゲツ):約16×27.5×H3.5cm
重量(ハンゲツ):約2.8kg
付属品:なし
【問】サンゾー工務店

レビュワープロフィール

画像: レビュワープロフィール

渡辺圭史……アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーライターとして、いろいろなメディアにて執筆中。

写真、文:渡辺圭史 
出典:GARVY2022年10月号 

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