【概要】メスティンで作る和食キャンプ料理のレシピ。前菜、サイドディッシュ、メインディッシュ、デザートの4品コース料理を、日本料理店で働く赤田直哉さんが紹介。

キャンプで味わう和食料理のフルコース!

キャンプ料理といえば洋食が多いイメージだが、和食だっていいではないか。

日本料理店で働く料理人・赤田直哉さん曰く「四角形のメスティンは調理にも使いやすく、アルミ製で熱伝導率も優秀です。和食でも、丸形の一般的なクッカーより適していますね」

レシピのテーマは、ズバリ「和食のごちそう」! 旬の食材をふんだんにちりばめ、肉料理も盛り込んだぜいたくなコースだ。

秋ナスと舞茸の揚げ浸しはメスティンを鍋にしてナスを揚げ、舞茸とともにサッと煮た一品。たっぷりの薬味がたまらない。

すき焼きは、これから少しずつ寒くなる季節にぴったり。メインとなるバラちらしは、ラージメスティンを使うといろいろな具材をのせられるので見ためも華やかに。

わらびもちは、きなこが風で飛ばないように注意しよう。キャンプでも「和食」をぜひ召し上がれ!

料理人 赤田直哉さん

画像: 料理人 赤田直哉さん

東京赤坂の日本料理店で働く料理人。休日はグループキャンプで料理番を担当するほか、出張料理人としても活躍。不定期で開催するホームパーティ「赤田食堂」は、一度参加するとリピーターになる人多数! 芸術系大学出身、元アウトドア雑誌の編集者と多彩な経歴をもつ。

秋ナスと舞茸の揚げ浸し〈前菜〉

画像1: 秋ナスと舞茸の揚げ浸し〈前菜〉

材料(2~3人前)
ナス ………………………… 3本
舞茸 ………………………… 1パック
みょうが …………………… 1本
大葉 ………………………… 3枚
しょうが …………………… 1片
大根 ………………………… 1/5本
めんつゆ …………………… 適量
水 …………………………… 適量
サラダ油 …………………… 適量

メスティン使用サイズ:レギュラー

作り方

画像2: 秋ナスと舞茸の揚げ浸し〈前菜〉

①ナスはヘタを取り、縦半分にカットし皮目に斜めの切れ込みを入れる。

➁舞茸はひと口大に手で割く。みょうがは縦半分にカットしてから繊維を断ち切るように千切りに、大葉は重ねて丸め千切りにし、それぞれ冷水に1~2分さらしてからキッチンペーパーで絞る。生姜と大根はすりおろす。

画像: ナスを揚げるときは皮目から油に入れると、紫色が飛びにくくなる。使い終えた油は牛乳パックなどに移し、油凝固剤を使えば可燃ゴミとして捨てられる。

ナスを揚げるときは皮目から油に入れると、紫色が飛びにくくなる。使い終えた油は牛乳パックなどに移し、油凝固剤を使えば可燃ゴミとして捨てられる。

③メスティンにサラダ油を熱しナスを揚げる。

画像: フタとメッシュトレイは油切りにも使える。

フタとメッシュトレイは油切りにも使える。

④めんつゆをお好みの濃さに希釈しメスティンで加熱する。沸騰する直前で揚げたナスと舞茸を入れ3~4分煮る。

⑤大根おろしと薬味をたっぷりのせる。

和牛すき焼き〈サイドディッシュ〉

画像1: 和牛すき焼き〈サイドディッシュ〉

材料(1人前)
牛肉 ………………………… 150g
木綿豆腐 …………………… 1/2丁
しらたき …………………… 1/2パック
春菊 ………………………… 1/2束
長ネギ ……………………… 1/2本
しいたけ …………………… 2個
醤油 ………………………… 60㏄
みりん ……………………… 60㏄
水 …………………………… 40㏄
酒 …………………………… 20㏄
砂糖 ………………………… 20g
卵黄 ………………………… 1個分

メスティン使用サイズ:レギュラー

作り方

画像2: 和牛すき焼き〈サイドディッシュ〉

①木綿豆腐を5㎝大にカットし、キッチンペーパーで水気を取ってからバーナーで炙る。しらたきはサッと茹でてアク抜きしておく。

➁春菊は食べやすい長さに、長ネギは斜めにそれぞれカットする。しいたけはお好みでカットし、亀甲模様を入れてもよい。

③メスティンに醤油3:みりん3:水2:酒1:砂糖1の割合で混ぜて割下をつくる。市販のすき焼きのタレを使ってもOK。

④牛肉と春菊以外の具材を入れて火にかける。沸騰したら春菊をサッと煮る。

⑤食べる直前で牛肉を加える。ほんのりピンク色が残るくらいに火が入ったら、卵黄を落とす。

画像: 割下は少し濃いくらいでOK。具材や卵と合わさりちょうどよくなる。おなかに余裕があれば、残った割下にうどんを入れても美味。

割下は少し濃いくらいでOK。具材や卵と合わさりちょうどよくなる。おなかに余裕があれば、残った割下にうどんを入れても美味。

海鮮バラちらし〈メインディッシュ〉

画像1: 海鮮バラちらし〈メインディッシュ〉

材料(2~3人前)
米 ………………………… 1合
水 ………………………… 170㏄
れんこん ………………… 小1節
しいたけ ………………… 2個
卵 ………………………… 2個
キュウリ ………………… 1/2本
大葉 ……………………… 5枚
絹さや …………………… 5本
マグロ …………………… 50g
サーモン ………………… 50g
寿司エビ(ボイルエビ) … 3枚
イクラ …………………… 適量
醤油 ……………………… 適量
みりん …………………… 適量
寿司酢 …………………… 適量
刻みのり ………………… 適量
ガリ ……………………… お好み
わさび …………………… お好み

メスティン使用サイズ:ラージ

作り方

①ラージメスティンでご飯を炊く。酢飯にするので、水の量はやや少なめに。

➁具材を下ごしらえする。
・れんこん……皮をむいて薄く輪切りにし、サッと茹でてから寿司酢に漬ける。
・しいたけ……千切りにし、醤油とみりんで煮る。
・卵焼き……1㎝角にカットする。
・キュウリ……縦1/4にして種を取り、1㎝角にカットする。
・大葉……重ねて丸め千切りにし、冷水に1~2分さらしてからキッチンペーパーで絞る。
・絹さや……筋を取り、サッと茹でて冷水に取る。冷めたら斜めに千切りする。
・マグロ、サーモン……1㎝角にカットし、醤油であえる。
・寿司エビ……1㎝角にカットする。

★具材の下ごしらえは自宅で済ませ、密閉袋などに小分けにしておくと調理がスムーズ。現場では盛り付けるだけが理想。

画像2: 海鮮バラちらし〈メインディッシュ〉

③ご飯が炊けたら熱いうちに寿司酢と合わせ、冷ます。

④酢飯が人肌程度に冷めたら具材を盛り付ける。刻みのりや大葉、キュウリ、しいたけなどを最初に敷き詰め、玉子焼きやマグロ、サーモンを最後に盛る。

画像3: 海鮮バラちらし〈メインディッシュ〉

⑤仕上げにイクラと絹さやを散らし、大葉のお皿にガリとわさびを添える。

わらびもち

画像1: わらびもち

材料(2~3人前)
わらびもち粉 ……………… 30g
グラニュー糖 ……………… 50g
水 …………………………… 150㏄
きな粉 ……………………… お好み
黒蜜 ………………………… お好み

メスティン使用サイズ:レギュラー

作り方

①わらびもち粉、グラニュー糖、水をメスティンに入れ、混ぜながら溶かす。

画像2: わらびもち

➁溶け残りがないことを確認したら火にかける。木ベラか耐熱のゴムベラを使い、鍋底からよく混ぜる。

③沸騰してくると、液体の中に透明なわらびもちの塊が出てくるので、鍋にくっつかないよう混ぜ続ける。

画像: 透明感が出るまで根気よく混ぜ続けよう。

透明感が出るまで根気よく混ぜ続けよう。

④全体がもちの塊になったら弱火にし、メスティンの持ち手を片手で押さえながら5分ほど混ぜ続ける。ヘラを使いこねるようなイメージで。透明感が出てきたらわらびもちは完成。そのまま火からおろし自然に冷ます。

画像: わらびもちは冷えると固くなるため、冷ましすぎないように。粗熱が取れたら、やわらかいうちに味わおう。

わらびもちは冷えると固くなるため、冷ましすぎないように。粗熱が取れたら、やわらかいうちに味わおう。

⑤わらびもちが冷めたら、スプーンでひと口大にすくい取り、きな粉をまぶす。仕上げに黒蜜をかける。

写真:千葉沙恵子 
文:小川迪裕 
撮影協力:オートキャンプ・フルーツ村 
出典:GARVY2021年10月号 

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