【概要】コールマンが1950~1980年代に販売していガソリンランタン「200A」の購入について紹介。ヴィンテージランタンの購入方法やメリット、デメリット、注意点など。
コールマンの200Aってどんなランタン? どこで買えるの?
キャンプ業界にすっかりなじんできたヴィンテージランタン。ヴィンテージという単語は、もともとは当たり年のワインを指していたが、転じて、「完成度が高く、希少価値のある年代物のアイテム」として用いられるようになってから、さまざまな業界で使われるようになる。
ランタンも、電気が一般的でない時代の照明器具として100年以上前から存在していたことから、数が少なく手に入りにくいものはヴィンテージランタンと呼ばれるようになった。
そんなヴィンテージランタンの火付け役として知られているのが、コールマンの200Aである。
1950~1980年代に販売していたモデルで、タンクとベンチレーター(=笠)が真っ赤であることから、「The Red」という名で親しまれている。
時代によって素材や塗装が異なり、スタンプカードの景品として特別に製造した非売品もあることから、そのバリエーションの豊富さで世界中にコレクターが存在する。
また構造も異なり、ディテールまで金属部品が使われていることから耐久性が高く、メンテナンスをすることでほぼ永続的に使えることもモノを大事にする人たちから支持されている所以だ。
しかし言わずもがな、200Aはすでに生産を終了しているため、手に入れるには現存しているモノを買うしかない。
近年はネットの普及でいろんなところで買えるようになったものの、どこで買えばいいか、注意点はあるのか、など不安は多い。そこでコレクターとショップのスタッフに購入方法や注意点などを聞いてみた。
教えてくれたのは……
左)鈴木洋一さん
コールマンコレクター。オートバイで海外をめぐる途中、オーストラリアで煌々と燃える200Aにひと目惚れし、それを機にコールマンコレクターの道へ。数多くのコレクションのなかで、200Aが一番のお気に入り。
右)中村優汰さん
ヴィンテージランタンをメインで扱うアウトドアショップ・ビブラント二子玉川店 店長。4年前に入社し、2020年に東京店の店長に就任。5年前に友人とキャンプしてから、人とかぶらない道具選びを考えるようになりヴィンテージの世界へ。最近はパックラフトをしたいとのこと。
コールマンのヴィンテージランタン200A、主な購入方法は3つ!
①取り扱い店で買う
➁オークションやフリマで買う
③海外から個人輸入する
①取り扱い店で買う
鈴木さん:ヴィンテージランタンは状態が心配ですよね。初心者や安心して購入したい人は、取り扱い店で買うのが一番。
中村さん:ボクもそう思います、でも、ただ置いているだけの中古店だと点灯するかわからないので、理想を言えば買う前に点灯チェックできるところがおすすめです。
鈴木さん:対面でしっかりチェックしてもらえるお店があれば安心ですよね! ボクはオーバーホールできるので直せる技術はありますが、キャンプ場で何かあった際に責任を持てないので、その点では点灯チェックだけでなく保証がついているのは心強いですね。
中村さん:購入前やショップへ行った際に聞いてみたほうがいいですよ。
【メリット】
・ 状態を自分の目で確認できる
・ 点灯できるか見られる
・ 保証期間があるところも
【デメリット】
・ お店へ出向く必要がある
・ 在庫状況がわかりづらい
・ 専門知識がない店員も……