【概要】2021年のキャンプシーンで話題になったギアや事柄を解説。2022年のキャンプシーン予測も。

今年のキャンプシーンを賑わせたのは……?

昨年に引き続き絶好調だったキャンプシーン。多くの人がキャンプを楽しむようになった今、やはり気になるのが「みんなはどんなモノを使っていた?」「どんなコトが話題になった?」。モノとともに、今年を振り返ってみた。

山岳系に強いブランドまで参入 第二次接続ブーム到来!?

画像: コールマン「カーサイドテント/3025」(3万9800円)はインナーテント付きの本格派。吊り下げ式インナーを取り外せばシェードとして活用できるのでキャンプ以外でも大活躍!

コールマン「カーサイドテント/3025」(3万9800円)はインナーテント付きの本格派。吊り下げ式インナーを取り外せばシェードとして活用できるのでキャンプ以外でも大活躍!

モンベルはテントを接続できる2ルーム、ザ・ノース・フェイスは3面にテントを接続できるシェルター、そしてコールマンは初のカーサイドテントを発売。いずれも設営簡単、テントやクルマと接続することでより広い居住空間を確保できるのが特徴だ。

画像: 設営が簡単なモンベル「ムーンライト キャビン4」(9万7900円)は両側に「ムーンライトテント4」を接続OK。キャビンの寝室を取り外し可能なのでビッグなリビングにしてもいい。

設営が簡単なモンベル「ムーンライト キャビン4」(9万7900円)は両側に「ムーンライトテント4」を接続OK。キャビンの寝室を取り外し可能なのでビッグなリビングにしてもいい。

なかでもモンベル初の2ルームテント「ムーンライト キャビン4」は超ロングセラーなので、祖父母世代のテントと接続するなんていうロマンチックな使い方もできそう。

〈2022年予測〉カーサイドテントや車中泊ギアがますます増えそう

ハイルーフ車と接続できるカーサイドテント、海外ブランドの車中泊ギア、バンライフを意識したダウンブランケットなど、2022年はクルマとキャンプをつなぐ楽しいギアが増え、キャンプスタイルのひとつとして定着しそう。

やっぱり強い! 難燃素材アイテム

2020年から引き続き、快適で手軽に持ち運べるキャンプ用ファニチャーが絶好調で、人気アイテムは品薄が続いていた。なかでも話題性抜群だったのが難燃素材を用いたチェア&コットだ。

座り心地のいいチェアやコットで、くつろぎながら焚き火を眺めるのは至福の時間。難燃素材のチェアやコットなら火の粉による焦げ跡が目につきにくく、そのまま自宅リビングやベランダに置いてもサマになる。そのマルチぶりがウケにウケた。

画像: やっぱり強い! 難燃素材アイテム

幅63.5cmのワイドなローチェア、ロゴス「難燃BRICK・ポータブルアッセムチェア」(1万1990円)。燃え広がりにくい難燃性生地を採用し、万一焦げても目立ちにくいのが◎

〈2022年予測〉ハイバック、ロッキングなど、よりリラックスできるチェアが躍進か

ロゴスからは長時間疲れにくいハイバックタイプのチェアが先行発売中だし、コールマンからはワイドでハイバックなチェアやロッキングチェアが登場予定。2022年はコンパクトさ一辺倒ではなく、よりワイドでくつろげるチェアが話題の中心となりそう。

トランスフォーム焚き火台が続々登場

変幻自在のパネル構造をもつ10 to 10「TEKIKA」、和歌山の人気ショップによるMikan「トランスフォーム焚火台」、二段構えの焚き火がおもしろいムースルームワークス「FIRE STAND ~灯篭~」など、これまでにないユニーク機構が登場した焚き火シーン。

焚き火台はキャンプスタイルを“魅せる”重要なアイテム。上記の焚き火台はいろいろなスタイルに形が変わり、同じ焚き火台でも自分らしさを演出できるのが人気の理由か。

画像: トランスフォーム焚き火台が続々登場

新進気鋭ブランド、10 to 10が放つ「TEKIKA」(2万8050円)。パネルを開けば小物を置く棚に、立てれば二重壁となり、ほどよく燃焼を促進する。炎が、滴るようなシルエットになるのもかっこいい。

キャンプはやっぱりCB缶⁉ 関連アイテムで“まつり”状態

画像: 「ST-310」に装着する小さなテーブル、SOTO「ミニマルワークトップ」(5940円)。燃料の上が作業台になるうえ、輻射熱からCB缶を守ってくれて無駄がない。

「ST-310」に装着する小さなテーブル、SOTO「ミニマルワークトップ」(5940円)。燃料の上が作業台になるうえ、輻射熱からCB缶を守ってくれて無駄がない。

手軽に扱えるCB缶はやっぱりキャンプの人気者だと証明したのが2021年のトピックス。

ソロキャンパーの使用率No.1のSOTO「ST-310」の関連アイテムが多数登場して話題となるほか、岩谷産業のカセットガス式炊飯器「HAN-go」と「FOR WINDS」シリーズがグッドデザイン賞をダブル受賞、アマダナからCB缶を使うシングルバーナーが誕生するなど、CB缶アイテムのニュースが連発。この使いやすさは一度手にすればもう手放せない!?

画像1: キャンプはやっぱりCB缶⁉ 関連アイテムで“まつり”状態

岩谷産業のカセットガスホットプレート「焼き上手さんα」(1万6500円)は、プレートを取り外してガスこんろとしても使える二刀流。高感度なキャンパーを通じて広まった。

画像2: キャンプはやっぱりCB缶⁉ 関連アイテムで“まつり”状態

1~5合の米を力強い炎で一気に炊きあげるカセットガス式炊飯器「HAN-go」(5万9800円)。火加減不要でおいしく炊けるなんて、ご飯好きにはたまらない便利アイテムだと話題沸騰。

〈2022年予測〉SOTOよりCB缶仕様のストーブが登場

SOTOはST-310をベースにした新しいシングルストーブやST-310に適した鉄板を発売予定。キャンプシーンではますますCB缶需要が高まる模様。

ミニLEDを中心にプチカスタムが台頭

ガス缶にジャケットをかぶせる、ミニLEDにシェードを取り付ける、三脚でサイドテーブルを作るなど手持ちのキャンプギアにちょっとだけ手を加えるプチカスタムが流行中。

使いやすい定番ギアだけど、他人とはひと味違う自分だけのモノ、写真映えもするのがたまらない! 

ただし、火器やチェア、コットのカスタムは安全面を犠牲にする場合があるので慎重に見極めて。

画像: ミニLEDを中心にプチカスタムが台頭

薄く削った木を組み合わせただけのシェード。不器用でも作れるので挑戦してみては。

一発で決まるスパイスが百花繚乱

画像: ひとふりでプロはだしの味になるアウトドアスパイス。複数の調味料を持ち歩かなくていいのも便利だ。

ひとふりでプロはだしの味になるアウトドアスパイス。複数の調味料を持ち歩かなくていいのも便利だ。

「ほりにし」に続けとばかりに各社からアウトドアスパイスが発表されている。ロゴスランドを有するロゴスからもBBQソースに続き、2022年にBBQスパイスを発売予定で、まさにスパイス戦国時代に突入した模様。

大容量のものが多く、BBQに使うだけでなく、煮込みやスープの隠し味にするなど、SNSを通じてアレンジレシピが拡散中だ。

醤油や味噌を感じる和テイスト、燻製風味、オリエンタルなパンチある香りなど個性的なものがそろっているので、いまや好みの風味を探すのもキャンプごはんの楽しみだ。

ジェネリック系が爆増

異業種やアジアブランドが激増。老舗とは異なる新発想のアイテムが登場する一方、定番を参考にしたいわゆる“ジェネリック系”も珍しくなくなった。手に取るのは自由だが、ゼロから生み出し、定番に育てたオリジナルへの敬意をお忘れなく!

〈2022年予測?〉ウッドショック、半導体不足、アイアンショック……ほしいモノが手に入らない!

コロナ禍で世界の工場が休止状態に陥り、国際物流も大混乱となった2021年。新製品も定番も品
切れが続く異常事態に。予測ではないが、早く安定した日常が戻るように願いを込めて。

文:大森弘恵
出典:GARVY2021年12月号

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