【概要】キャンプで前掛けのすすめ。前掛けの正しい締め方、キャンプでの活用術、アウトドア感たっぷりのおすすめ前掛け5選を紹介。

前掛けをしていると腰を痛めにくい!?

画像: 前掛けをしていると腰を痛めにくい!?

「以前、酒屋さんなど昔から前掛けを締めて仕事をする方々にインタビューをしたところ、多くの方が『前掛けをしていると腰を痛めない』と語っていたのです」。そう話すのは、前掛け専門店エニシング代表の西村和弘さん。

前掛けを締めると骨盤が締まり、腹圧がかかる。そうすることで筋肉が動いて腰の関節が安定し、それが腰痛予防に役立つらしい。

ということは、テントやクーラーボックスなど、重いギアを運ぶキャンプにも前掛けは最適ってコト?

「ただし、正しい締め方をしないと腰は守れませんよ」。そんなワケでまずは西村さんに前掛けの正しい締め方をレクチャーしてもらった。

画像: 前掛けを収納する際は、腰ひもを芯にしてくるくると丸めておくと、折りしわが付きにくい。

前掛けを収納する際は、腰ひもを芯にしてくるくると丸めておくと、折りしわが付きにくい。

西村さん曰く、キャンプ用に前掛けを購入する人が、ここ数年で急増しているという。重いギアから腰を守るだけでなく、キャンプで役立つポイントが多いのがその理由。キャンプでの有用性が非常に高いのだ。

これまではキャンプで前掛けをしている人を見ると、「お、粋だね!」と思っていたけれど、実は見た目だけではない超実力派のアイテム。そんな前掛けに改めて注目してみよう!

教えてくれたのは……前掛け専門店エニシング

2000年創業。創業当時、日本に唯一残っていた前掛けの産地・愛知県豊橋市で前掛け職人たちに出会い、その伝統と魅力を未来につなげたいと活動。

2019年には豊橋市に「エニシング前掛けファクトリー」を設立し、約100年前のスズキやトヨタ製の織機を使い、昔ながらの前掛けを製造、販売している。

前掛けの正しい締め方

適当な締め方じゃ腰は守れない! ということで、正しい前掛けの締め方をエニシング・西村さんに教えてもらったぞ!

画像: 前掛けの正しい締め方

骨盤でいちばん出っ張っている骨(腸骨)を締めるのがポイント。位置を確認し、前掛けを当てたら腰ひもを後ろにまわす。

腰ひもを後ろで交差したら、短めに持ち直して引っ張り、ぐっと締める。骨盤が締まっているのを実感しながら2、3回締める。

腰ひもを前に持ってくるときは必ず、最初に締めた腰ひもより下をとおすこと。これにより、さらにしっかりと骨盤を安定させる。

前に腰ひもをまわしたら、まずは片結びでぎゅっと締め、それから蝶結びをすればOK。何度か締めるうちに適した位置がわかるはず。

キャンプでの活用シーン

画像1: キャンプでの活用シーン

薪を運ぶ
大量の薪を運ぶときや、細々したものを一気に運びたいときなど、前掛けでくるっと包むようにすれば運びやすい。

画像2: キャンプでの活用シーン

火の粉から服を守る
前掛けの素材は綿100%で厚手のものが多く、火の粉が飛んできても燃えにくいので安心。調理中などの汚れ防止にも役立つ。

画像3: キャンプでの活用シーン

熱いものを持つ
ちょっとした熱さのものを持つ際も、前掛けの厚手生地が役に立つ。グローブが見つからない時は活用しよう。

画像4: キャンプでの活用シーン

防寒や手拭きにも!
肌寒いときはひざに掛けて防寒アイテムに。ほかにも手をふく、台拭き代わりにするなど、活用シーンは多彩!

アウトドア感満載のおすすめ前掛け

腰を守ってくれて、気合も入る前掛け。こちらではアウトドアな雰囲気満点のおすすめ前掛けを紹介!

焚き火好きなら知っている、あの薪割り道具の名とともに!

画像: キンクラ前掛け 4950円/サイズ:約幅47×長さ65㎝

キンクラ前掛け 4950円/サイズ:約幅47×長さ65㎝

強度の高いダクタイル鋳鉄製のあの便利な薪割り道具「キンドリングクラッカー」、略して「キンクラ」の名前を冠した前掛け。発売元は、薪ストーブでおなじみのファイヤーサイド。

画像: 前掛けの裏にある「つかみ手」は、内部にクッション性のあるポリエチレン素材を採用し、薪を運ぶ際に持ち上げやすい。耐荷重は約3kgだ。

前掛けの裏にある「つかみ手」は、内部にクッション性のあるポリエチレン素材を採用し、薪を運ぶ際に持ち上げやすい。耐荷重は約3kgだ。

さすが薪ストーブブランドだけあって、薪運びが容易にできるよう、前掛けの裏に「つかみ手」が付いているのがポイント。前掛けを使って片手で薪を運べるって、なんて便利! 作業グローブが収納できるポケットもあり、いろいろ小技が効いている前掛けなのだ。

画像: この鉄の道具が「キンドリングクラッカー」(キングサイズ)。薪を入れてハンマーで打ち込めば、簡単に焚き付けが作れる。木端が飛んできても、前掛けが脚を守ってくれるぞ!

この鉄の道具が「キンドリングクラッカー」(キングサイズ)。薪を入れてハンマーで打ち込めば、簡単に焚き付けが作れる。木端が飛んできても、前掛けが脚を守ってくれるぞ!

【問】ファイヤーサイド

チャムスの「東北別注」前掛けは、熟練職人による手染めの一品

画像: 永勘染工場×CHUMS 前掛け 5280円/サイズ:約幅47×長さ55㎝

永勘染工場×CHUMS 前掛け 5280円/サイズ:約幅47×長さ55㎝

ブービーバードの存在感が抜群の前掛けは、チャムスと仙台にある永勘染工場とのコラボアイテム。熟練の職人が伝統的な染め技法を用い、1枚ずつ丁寧に手染めしたものだ。

画像: 自然たっぷりのフィールドになじむ、落ち着いた色味に染め上げられている。カーキ、ネイビー、バーガンディーの3色展開。

自然たっぷりのフィールドになじむ、落ち着いた色味に染め上げられている。カーキ、ネイビー、バーガンディーの3色展開。

ちなみにこの前掛けは、チャムスの「東北別注シリーズ」のひとつ。東日本大震災の年に復興Tシャツを作ったことから続けられている取り組みで、毎年、東北地方のさらなる復興に願いを込めてシリーズアイテムを販売。売り上げの10%が寄付されている。

【問】チャムス表参道店

“ 野クル”部員になった気分でゆるっとキャンプを楽しめる!

画像: ゆるキャン△ 帆前掛け 6380円/サイズ:約幅47×長さ67cm(フサ部分含む)/©あfろ・芳文社/野外活動委員会

ゆるキャン△ 帆前掛け 6380円/サイズ:約幅47×長さ67cm(フサ部分含む)/©あfろ・芳文社/野外活動委員会

本栖高校・野外活動サークルといえば、キャンプブームの一端を担う大ヒットアニメ「ゆるキャン△」メンバーが所属するサークル。

この前掛けは、“キャラクターのいる生活”を提案するショップ・キャライフとコラボしたもので、「ゆるキャン△」ロゴや、ストーリーに登場する「秘密結社ブランケット」などをデザイン。

伝統的な厚手の生地を採用しているので使用時の安心感が高く、部員気分でキャンプを楽しめるぞ!

【問】ワキプリントピア

スズキの源流・鈴木式織機で作られたワイルドさ満載のジムニー前掛け

画像: 鈴木式織機製 前掛け JIMNY 8030円/サイズ:約幅45×長さ67㎝

鈴木式織機製 前掛け JIMNY 8030円/サイズ:約幅45×長さ67㎝

自動車メーカーとしておなじみのスズキだけど、その始まりは1920年に創業した「鈴木式織機株式会社」という織機の製造会社。

2020年にスズキが創立100周年を迎えた際、この鈴木式織機で織られた生地でなにか作れたら……と誕生したのが、人気車種・ジムニーの前掛けだ。

異彩を放つサイのイラストは、ジムニーのタイヤカバーに使われているもの。また下部には歴代ジムニー&シエラの型式がずらり。

タフに使える厚手生地と野性味あふれるワイルドなデザインは、ジムニー好きだけでなく、キャンプにぴったり!

【問】スズキお客様相談室

裏にカンガルーポケット搭載! 注目2ブランドによるコラボ

画像: ドベルグ×アンドナット 帆前掛け 5280円/サイズ:約幅45×長さ63㎝

ドベルグ×アンドナット 帆前掛け 5280円/サイズ:約幅45×長さ63㎝

令和元年に立ち上げたアウトドアブランド「DVERG(ドベルグ)」が、キャンプアイテムも多数リリースする雑貨ブランド「& NUT(アンドノット)」にデザインを依頼した前掛け。

「眺望絶佳」はドベルグのロゴにも入る「View from the Mountain」から。「日曜山脈」は「休日は山に行こう」というメッセージが込められている。

前掛けの裏側にはカンガルーポケットを装備し、機能も見た目もキャンプシーンにぴったりの1枚に仕上がっている。

【問】カンパネラ

写真:中里慎一郎
協力:エニシング、オートキャンプ・フルーツ村
出典:GARVY2021年12月号

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