コールマン アウトドアワゴンメッシュ
外せて、洗えて、すぐ乾く、メッシュタイプのワゴン
アウトドアワゴンのなかでも人気の高いコールマンのその名も「アウトドアワゴン」。さまざまなコラボアイテムが登場し、カラーも何色あるか把握できない人も多いほど、たくさんある。
そんな人気のアウトドアワゴンに、メッシュタイプが登場した。丈夫で吸水性の低いポリエステルメッシュを採用。
濡れても乾きやすく、砂なども簡単に落とせるので、キャンプやBBQばかりでなくビーチでも大活躍だ。
ただし、タイヤはオーソドックスなサイズなので、砂浜に乗り入れると埋もれる恐れがある。
また、四隅のネジと底面のベルクロを外せば、荷台部分の取り外しが可能。水洗いも簡単にできるので、気になる汚れが楽に落とせるのもうれしい。
そのほか、従来モデルからの変更点は、ハンドルがT型からO型になり、引っ張りやすくなったこと。そしてプラスチックパーツが黒から赤になって、よりスッキリしたデザインとなっている点だ。
荷物を固定するためのDリングやバンジーコードといった便利機能は、本モデルにも踏襲されている。
草地で運んだときの使用感は、軽快な引き具合で小回りもきくので取り回しも楽にできる。タイヤが弾力のあるPVC 製なので、アスファルトでの走行音もなく静かに運べた。
四隅を収束してコンパクトに収納が可能。カバーのポケットには底板が収納できる。高さは5ナンバーサイズ・ミニバンの背もたれほどだ。
1万4800円
【問】コールマン
ロゴス 丸洗い長いモノOKキャリー(ブルーストライプ)‐ AG
長いモノが余裕で運べるリアゲートが便利
クーラーバッグ付きやコンパクトサイズなど、さまざまなタイプがそろう、ロゴスの「丸洗いキャリー」シリーズ。そのなかでも高い人気を誇るのが、この「丸洗い長いモノOKキャリー」だ。
このモデル最大の特徴は、2カ所のバックルを外すだけで、後部の仕切りがリアゲートのように倒れること。テーブルやタープのような長尺物も、きちんと積むことができる。
縦に積んで、走行中に不安定になったり、斜めに積んでデッドスペースをつくったりすることなく、安全かつ効率よく荷物を運べるのだ。
さらに荷台部分と底板の生地は、外して洗濯機で丸洗いすることが可能。ジュースやBBQソースなど、拭き取りにくいものを、うっかりこぼしてしまっても、キレイに落とすことができる。
タイヤは、悪路に強い大径の中空プラスチックタイヤ。中央にラバーを装着しているので、独特のカラカラという走行音も低減してくれる。
運搬時の使用感だが、大径タイヤのおかげで段差があっても楽に乗り上げられる。とくに砂地やぬかるみで威力を発揮しそうだ。
タイヤ幅が広いので多少抵抗は上がるものの、引きにくさは感じなかった。
四隅を収束するタイプなので、スリムに収納できる。タイヤが大きいことで、多少高さがあるが、気になるほどではない。
2万8600円
【問】ロゴスコーポレーション
テントファクトリー オールランドキャリーワゴン Dタイプ WP
防水仕様のボトムで汚れが簡単に落とせる!
テントファクトリーの「オールランドキャリーワゴン」シリーズには、「ノーマルタイプ」と深型の「Dタイプ」、そしてそれぞれに防水仕様がある。今回取り上げたのは、Dタイプの防水仕様だ。
Dタイプはノーマルモデルに比べると5cm深いが、深さ自体は30cmと一般的で決して深くはない。
しかし重い荷物の積み下ろしは、浅いほうが高く持ち上げずに済むので、楽に行えるというメリットもある。むしろ、これくらいの深さのほうがいい、という考え方もある。
そんな「オールランドキャリーワゴン」は流行の収束型ではなく、前後を合わせるようにたたむタイプ。決してコンパクトとはいえないが、開閉がすばやく行えるので、組み立てに煩わしさを感じることはない。
またカバーは、ほかのモデルと違い、タイヤまでスッポリと覆うタイプ。室内に保管している人は、タイヤの汚れを気にせず部屋に置けるのでありがたい。
草地での走行はタイヤもなめらかで引きやすい。ハンドルの可動域が広いので、小回りがきく印象だ。ハンドルが大きく両手でもつかみやすいので、非力な人でも力を入れやすい。
前後を合わせるようにたたむので、収納時の形状は平坦。収束型に比べると薄いので、クルマに積んでもかさばる印象はない。
1万6280円
【問】テントファクトリー
ogawa ディープキャリーワゴン
これまでにない超深型で荷物が安定する
これまでさまざまなブランドがアウトドアワゴンを発売してきたが、老舗ブランドのogawaは、この2021年モデルが初投入。
満を持して発売するということもあって、ほかのブランドとは一線を画す特徴がある。それが深さ47cmという超深型フォルムだ。
51Lのクーラーボックスを積んでみると、フチより下に収まるほどの深さ。これなら荷物を重ねて載せても、滑り落ちる心配がない。また深いことで、長い荷物を立てて積んでも安定して運べる。
ただし、奥行きが44cmと比較的狭め。奥行き40cmのクーラーボックスを積むと、左右に隙間はほとんどできなかった。
そんな超深型の荷台に付いているのは、大径の幅広タイヤ。少々の段差や砂地、ぬかるみでも楽に引くことができる。
中空のプラスチックタイヤなので、カラカラといったプラスチック独特の音はするが、中央のラバーがその音も軽減してくれるので、気にするほどではない。
運搬時の使用感としては、幅広&大径のホイールなので、凹凸のある悪路でもスムーズに走行できて安心。アスファルトでは少しだがカラカラと音がする。
深型でタイヤ径が大きいわりに収納サイズは大きくならず、一般的なサイズに収まっている。しかも軽量なので持ち運びは楽。
2万1780円
【問】キャンパルジャパン
DOD アルミキャリーワゴン
コンパクトな収納サイズで持ち運びが楽々!
アウトドアワゴン開発の草分け的存在であるDOD。年を重ねるごとに進化を遂げ、たどり着いたのがこの「アルミキャリーワゴン」だ。
フレームにアルミを採用することで、軽量化を実現。これまでのスチール製モデルに比べ約30%軽くなり、重量は10.1kgとなった。
しかし、今回取り上げた6モデルのなかでは平均的な重さ。あくまでも当社比としての軽量化だ。
それよりも特筆したいのが、収納サイズのコンパクトさ。ほかのモデルに比べるとひと回り小さいので、ラゲッジが狭いクルマでもかさばらず積載可能。家での保管でも場所を取らない。
軽量化されたことと、横にもハンドルが付いたことで、持ち運びも楽になっている。
タイヤは、最近の流行に反して細めのタイプを採用。砂地やぬかるみには適してはいないが、マンションの廊下やアスファルトなどでは使いやすく、とても静かに引くことができる。
荷物を積載しての運搬時、細型のタイヤなので草地では引きにくいかと思ったが、軽やかに引くことができた。
今回扱ったモデルのなかで、収納サイズは最もコンパクト。横にもハンドルが付いているので、片手でも運びやすい。
1万9706円(実勢価格)
【問】ビーズ
クイックキャンプ ワイドホイールアウトドアワゴン
砂浜や悪路に強い大径タイヤが頼もしい!
日常の延長線上にある、アウトドアを楽しむことをコンセプトに誕生したブランド「クイックキャンプ」。
アウトドアはもちろん、家でも使える手軽さやデザイン性にこだわって製品を開発。コスパも◎。そんなブランドが開発したアウトドアワゴンがこのモデルだ。
その名のとおり、大径の幅広タイヤを採用。砂浜やぬかるみ、凹凸のある悪路も楽に引くことができる。
中空のプラスチックタイヤ特有の、カラカラという走行音を低減するために、タイヤ中央にラバー素材を装備。マンションの廊下などでも、静かに走行できる。
ハンドルの長さは、2段階に調節が可能。ハンドルを短くすれば小回りがきくようになるので、マンションの通路が狭いときなどは重宝する機能だ。
また、本体の4カ所にDリングが装備されている。付属のバンジーコードで荷物を固定すれば、重ねた荷物が振動で落ちる心配がない。
大径&幅広タイヤを採用しているので、凹凸が激しくてもタイヤが引っかかってしまうことなく走行ができた。タイヤにラバーがあるおかげで、アスファルトでも静粛性を確保。
四隅を集めてたたむ収束式。カバーに付いている大型ポケットに底板を収納できる。大径ホイールではあるが、収納サイズはコンパクトだ。
9960円
【問】eSPORTS
写真:中里慎一郎
文:牛島義之
出典:GARVY2021年6月号