「MOTOR CAMP EXPO 2021」は車中泊やキャンプを楽しむヒントが満載!
7月3-4日、大阪・万博記念公園で「MOTOR CAMP EXPO 2021」が開催された。
“クルマで出かけるソトアソビ”をテーマに車中泊カーやキャンピングカー、アウトドアグッズを展示しており、話題の車中泊やキャンプを楽しむヒントがずらり。
そのなかから特に印象的だった8つのブランドを紹介しよう。
プロボックスに遊び心をプラス/PROBO STYLE
トヨタの商用車・プロボックスの燃費、広さ、扱いやすさに着目した「PROBO STYLE」はレザー調のラゲッジシートカバーとともにカーフィルムの優位性をPRしていた。
フィルムなし/2種類のフィルムを貼った箱は、内側からライトで発熱させており、手をかざすとその差は歴然。カーフィルムは目隠し効果だけでなく外気の影響を受けにくくするスグレモノで、車中泊カーにするなら取り入れるべきアイテムだ。
カラーオーダーできるラゲッジフロア(3万7400円)とラゲッジキャビネット(7万9200円)。傷つきにくい店舗用床材を使っているため、キャンプ用品をドサッと載せるようなときも安心だ。
ほかにも木製アシストグリップやアームレスト、灰皿に取り付けるトレイなどプロボックスを彩るアイテム多数。
車内でもキャンプ場でも活躍するラック爆誕/Beeuseful
自動車修理、板金塗装の「オートフレッシュセンター」のアウトドアブランド「Beeuseful」より、アルミ製の軽量なラック「アルミンシェルフ」(天板1万9800円〜、脚1万1000円〜)が誕生した。
2本の脚に天板をとおすというよくある構造だが、アルミ製のため非常に軽量でサビにくい。
もともとオートフレッシュセンターはジェームス・バロウドの販売店で「ルーフトップテント内にコップを持ち込んでマットの上に置くと倒しそう」という声を拾い上げて開発したそう。そのため、ルーフトップテントや車内での利用を考慮しているのが特徴だ。
専用の「シェルフワイヤー」(1650円)や「固定フック」(880円)を使えば、ラゲッジ上部に棚を作る、二列目シートにテーブルを引っ掛けるなんてことも可能だ。
さらに天板はスライドするので、車内の幅に合わせることもお手の物。写真のように手持ちのジャグとシンクを取り付けて、簡易キッチンのような使い方もできるなど使い方は自由自在。
助手席と運転席に天板を渡してミニテーブルにしてもいい。車中泊では小物置き場として重宝する。
天板には固定フックやシェルフワイヤーを通す穴があり、ここにカラビナを通して小物を引っ掛けるなんてこともできる。
ラックもベッドも作れるアルミフレーム/Dotsubo
DIY用品専門店「Dotsubo」はアルミフレームとジョイントパーツを展示していた。
イレクターパイプに似ているが、Dotsuboのアルミフレームは六角レンチで組み立て、組み換えができるのが特徴で、写真のようなスライドタイプの棚やベッドも作れるそう。
パーツ選びに困るDIY初心者のために、シェルフやコーヒードリッパースタンド、そしてN-VAN用ラックとベッドを作るキットも用意されている。N-VAN用ベッドとラックは車種にあわせてオーダーも可能とのこと。
キットはいずれもアルミフレームとパーツのみで、天板に使う木材やベッドマットなどは自分で用意する必要があるが、設計図をかけないDIY初心者には非常にありがたい。
リアゲートをベンチにしたら、釣りもキャンプも楽しくなる/CRS
ハイエースカスタムの「CRS」は釣り向きの「ウッディエース」を展示。
天井部分にはロッドホルダー、屋根の上にはルーフトップテントが装備されていて、今すぐ川や湖に出かけたくなる車両に仕上がっている。
特筆すべきはリアゲートを上下観音開きにしており、下に開いたドアに専用クッションを置いてベンチとしていることだろう。
写真のように上下全開にするほか、上だけ開ける、下だけ開けることもOK。天候や風向きなど環境に合わせて開けしめできるのがいい。
カタログには「ベンチドアキット」(30万8000円)と記されているが、リアゲートの加工には専門知識が必要なので専門店への相談が必要だ。
雨に濡れずに出入りできるルーフトップテント/BodyLine
キャラバン専門店「BodyLine」はルーフトップテント「Skycamp2.0」(54万7800円〜)を装着した車中泊カーを展示。
「オーニング」(4万3780円)を取り付けているのでクルマの脇に広く日陰が生まれるほか、ルーフトップテントへの出入り口をしっかり覆っているので、雨の日の出入りが楽にできる。
はしごのステップが平らになっているし、濡れないので不慣れな人も安心だ。テント内は大人3名が余裕で眠れる広さを確保している。
無垢材のハイエース専用ベッドキット/neru海
ハイエース専門店「neru海」の「ウォームス3ウェイ ベッドキット」(22万円)を初披露。無垢材のナチュラルな雰囲気で、経年劣化を楽しめる。しかも棚付きとなり収納力が高まっている。
もう一台天板付きの台があるので、それを写真手前に置き、写真中央のテーブル天板をセットすればベッドとなるというわけ。
車内の段差をなくす、ありそうでなかった三角マット/COMODO
クラウドファンディングで注目された「COMODO」の「段差解消マット」(4980円)と「車中泊マット」(6980円)がついに発進!
注目すべきは三角柱の「段差解消マット」だろう。シートの背もたれと座面のくぼみを埋めるマットで、最大14cmの段差を解消できる。車内泊のたびにタオルや着替えを詰める手間がかからないのがうれしい。
「車中泊マット」は厚さ8cmで、あわせて使えば無敵の寝心地となる。
「段差解消マット」も「車中泊マット」も、インフレーターマットのようにバルブを開いて空気を入れて使うというもので、使わない時は丸めてすき間に収納可能だ。
生地も縫製も国産のPUP TENT/ノーリミッツプロダクツ
昨年10月、老舗の旗工場が立ち上げた「ノーリミッツプロダクツ」よりソロ用フロアレステント「PUP TENT」(8万5800円、ポール別売)が誕生した。
パッと見はよくある軍幕のようだが、厚手の帆布は国産、縫製も国内で行うというぜいたくな製品に仕上がっている。
しかもパネルに取り付けられているのはファスナーだが、テント両脇はスナップボタンではなくひねりフックを取り付けて出入り+風を取り入れやすい構造となっている。
ひねりフックとは楕円形の穴に金具を通して、ひねって留めるというもので軍幕との相性バツグンなのだ。
ノーリミッツプロダクツでは、「PUP TENT」と同じ生地を使ったペグケースも販売しており、これも無骨好きにはたまらない設計となっている。
写真、文/大森弘惠