【概要】ダイレクトカーズのキャンピングカー「伊勢志摩」の紹介。同社の第4弾となるキャブコンで、伊勢志摩の伝統工芸を盛り込んだ日本情緒あふれるモデルだ。
国産キャンピングカー初!? 土地の名前を冠したキャブコン
これまでに、アメリカ国立公園や海外の地名を付けたキャンピングカーはあったが、日本の地名を冠したクルマは初めてではないだろうか。
「地元の観光業を応援したい」という百田社長の思いが車名に込められた「伊勢志摩」は、ダイレクトカーズの第4弾となるキャブコンである。
全長を5m以内に収めることで、取り回しが楽になるとともに、街中のコインパーキングなどでの駐車も可能になった。
大人数でくつろぐのに適したL字形ソファをレイアウト。そして車名だけではなく、伊勢志摩を車内装備にも取り込んだ。
ひとつは、江戸時代から地元三重に伝わる伝統工芸品の「伊勢木綿」をベッド生地やカーテンに採用したこと。約100種類の柄や色から選ぶことができる。
さらにもうひとつが「伊勢型紙」である。着物を染めるときの型紙として使われてきたもので、和紙を加工した紙に彫刻刀で文様や図柄を彫り抜いた繊細な柄である。
この型紙を「伊勢志摩」ではガラスに挟み、光が通過するようにして壁にはめ込んだ。ダイネットや2段ベッド上段からその繊細な柄を楽しむことができる。
どちらもオプションとなるが、せっかく「伊勢志摩」を冠するキャンピングカーに乗るのだから、ぜひ装備したい逸品である。
ダイレクトカーズ 伊勢志摩
価格:676万円~
■標準装備:リチウムイオンバッテリー、LEDシーリングライト、ダウンライト、冷蔵庫85ℓ、2段ベッド、マルチルーム、外部電源、バックアイカメラ、バンクベッドほか
■オプション:プロジェクター、伊勢木綿縫製、伊勢型紙、サイドオーニング、1500Wインバーターほか
【問】ダイレクトカーズ
文:浅井佑一
出典:カーネルvol.50 2021年夏号(2021年6月9日発売)