【概要】ホットサンドメーカーの魅力や特徴、技ありレシピを紹介。素材やタイプの違い、キャンプ用の特性などを解説。ライスバーガーや冷凍パイシートを使った“技あり”レシピも紹介。監修は「若洲アウトドアセンター」を運営する「Hero」のイベントディレクター・石橋拓土さん。

驚くほど使い勝手がいい!「ホットサンドメーカー」の魅力とは?

画像: 驚くほど使い勝手がいい!「ホットサンドメーカー」の魅力とは?

手頃な価格でコンパクト、おいしいホットサンドイッチが焼き上がるホットサンドメーカーは、キャンパーでなくても持っている家庭が多いポピュラーなクッキングギアだ。

一度に作れるのは1〜2人分だけれど、すぐに準備が整って次々に焼き上げられるため、ファミリーでも待ち時間が少なくてすむ。

何よりもターナーでひっくり返すという作業がないので料理初心者、子どもでもホットサンドなら簡単!

また、その名前からホットサンドに特化した道具に思えるが、オムレツ、ピザ、フォカッチャなんかも作れるマルチプレイヤー。分割できるタイプなら、ミニフライパンとしても使えるので荷物を少なくしたいキャンパーにもぴったり! 

ホットサンドメーカーの特徴

まずはホットサンドメーカーがキャンプでどんなことに使えるか、おさらいしてみよう。素材や仕様の違いなどをチェックして、選ぶ際の参考に。

画像: ホットサンドメーカーの特徴

1 アルミ製は軽い! 鉄製は焼き上がりがきれい!

軽く、熱伝導率の高いアルミ製。洗剤で隅までしっかり洗えるのも気持ちいい。子どもや力の弱い人でも持ちやすく、ファミリー向き。

いっぽう鉄製は重いけれど、一度熱々に熱したら素早くパリッと焼き上がるのが魅力。鉄製品らしいムラのない焼き上がりもステキ。

2 迫力の一体型と区切りありタイプ

区切りなしのホットサンドメーカーは、ビッグサイズのホットサンドを作れる。食べるときはナイフで長方形にも三角形にも、好みの形にカット。

パンの中央を押さえる区切り付きなら、具が少なめでもズレにくい。区切りが深いものならきっかりフチができて二つに分けられる。

3 自由度が高い分離型

分離しないものでも炒め物ができるが、2枚のプレートに分けられる分離型なら倍量の炒め物が可能。味違いも同時に作れる。

4 ハンドルが長いと焚き火で使いやすい

長いハンドルが付いていると、熱源から離れられるので焚き火向き。ただし、長い分だけ収納性が犠牲になるのでバランスがいいものを選ぼう。

5 焼き上がりがハッピー

ロゴやイラストの焼き印がつくホットサンドメーカーは、焼き上がりがハッピー♡ 使用後はデコボコに食材が残らないようきれいに洗おう。

技ありで激うま!でも簡単なホットサンドレシピ!

基本は挟んで焼くだけと、とても簡単に作ることができるホットサンド。ならば、いつもとはひと味違う“技あり”ホットサンドを作っちゃおう! 簡単なのにおいしさ満点のホットサンドレシピを紹介!

アメリカンポークとブルーベリーのサンド

画像1: アメリカンポークとブルーベリーのサンド

【テクニック】具は加工済みがベスト。フライパンとして加熱しよう

ホットサンドを作るなら、具は加工済みで汁気が少ないもののほうが表面がパリッと焼き上がっておいしい。

とくに、パンはすぐにきつね色になるし、肉や魚はあらかじめ加熱しておかないと加熱しきれない。ホットサンドメーカーの予熱を兼ねて、肉や野菜はパンに挟む前にしっかり炒めておこう。

【材料】

パン……6枚切り2枚
豚肩ロース……下味をつけて炒めた豚肉を4~6枚(約100g)
キャベツ……千切りをひとつかみ(約30g)
ブルーベリーソース……大さじ2(材料、作り方は下記参照)

【ポイント】

画像2: アメリカンポークとブルーベリーのサンド

①ブルーベリーソースを作る
冷凍ブルーベリー200g、砂糖 大さじ3、醤油 大さじ1、バルサミコ酢  大さじ1をスキレットなどに入れ、少しとろみが出るまで煮込む。肉料理に合うので、多めに作って保存しておこう。

画像3: アメリカンポークとブルーベリーのサンド

②豚ロースをしっかり加熱
ホットサンドメーカーをよく熱し、油を引いたら豚肩ロースを炒める。ソースをかけるけれど、軽く塩、コショウで味付けをしておくと味がぼやけないですむ。

画像4: アメリカンポークとブルーベリーのサンド

③オイルの力でパリッと焼き上げる
そのまま焼けるものもあるが、プレートにオリーブオイルやバターを塗っておくと香ばしくなる。ふんわり好きならオイルなしでも大丈夫。好みで使い分けよう。

画像5: アメリカンポークとブルーベリーのサンド

④きれいに剥がれるまで気長に待つ
うまく剥がれないのは焼き不足。開けたときに上のプレートにパンがくっついてきれいに剥がれないなら、また閉じて弱火でじっくり熱を加えて待つだけ。焦らないで!

牛カルビのライスバーガー

画像1: 牛カルビのライスバーガー

【テクニック】みっちりごはんを詰めたら 家族4人分のライスバーガー!

ホットサンドメーカーに挟めるのはパンだけじゃない。ご飯や焼きそばを敷き詰めてもよく、その包容力がホットサンドメーカーの魅力。

今回は1.5合のごはんを詰め込んでライスバーガーにしてみた。タレがない部分ももっちり香ばしいし腹持ちがよく、4人前のランチを一度に作れる!

画像2: 牛カルビのライスバーガー

【材料】

カルビ……炒めたカルビを好きなだけ。目安は100g
ごはん……みっちり詰める。1.5合!
レタス……水気を切ったものを3枚
市販のBBQ用タレ……大さじ3

【ポイント】

画像3: 牛カルビのライスバーガー

①カルビはあらかじめ炒めておく
カルビは食べやすい大きさに切って、あらかじめ炒め、軽く下味をつけておこう。タレをかけるのであくまで軽くでOK。

画像4: 牛カルビのライスバーガー

②ごはんはスカスカにしないで
プレートにオイルを塗り、ごはんをフチ一杯まで敷き詰める。ごはんがスカスカだと崩れやすくなるので注意して。オイルはオリーブオイルでもごま油でも好みのものでいい。

ポテトサラダパイ

画像1: ポテトサラダパイ

【テクニック】オーブンなしでも中火にかけてひっくり返せば、サクサクのパイが完成

パイなんてオーブンがないと作れない? そんなことはなく、両面をひっくり返して加熱できるホットサンドメーカーならサクサクのホットパイができるのだ。

冷凍パイ生地、市販のポテトサラダ、ハム、チーズなどをただ挟むだけ。とくに手を掛けなくても本格パイができるのは感動的。

画像2: ポテトサラダパイ

【材料】

パイ生地……冷凍のものを2枚
ポテトサラダ……市販のものを好きなだけ。目安は80g
ハム……1~2枚。細切りにする
とけるチーズ……約20g

【ポイント】

画像3: ポテトサラダパイ

①周囲をフォークでしっかり閉じる
オーブンでアップルパイを作るときと同じで、パイの周囲をフォークで抑えて閉じることを忘れずに。この作業をしないと、2枚のパイ生地が分離して食べにくくなる。

画像4: ポテトサラダパイ

②いろいろな味を試してみよう
包むモノは汁気のないそのまま食べられるものであればよく、ポテトサラダも手作りである必要はない。多忙なキャンプでは、レトルトやお惣菜を使って手軽にいろんな味を試そう。

 

教えてくれたのは……Heroのイベントディレクター・石橋拓土さん

画像: 教えてくれたのは……Heroのイベントディレクター・石橋拓土さん

関東・東海地方の手ぶらで利用できるBBQ会場を提供する「Hero」のイベントディレクター。野外料理の楽しさを広めるため、全国の会場を駆け巡る。今年は動画で野外料理の知恵やマナーを提供中。

若洲アウトドアセンター
石橋さんが所属する「Hero」が運営。手ぶらでバーベキューのプラン、道具のみレンタル、燃料の販売など若洲公園でのキャンプとバーベキューをサポート。

出典:GARVY 2020年10月号
写真:佐藤弘樹
文:大森弘惠
制作:カーネル

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