コールマンの限定イベントに参加してきた!
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2020年11月21日~23日、茨城・涸沼自然公園キャンプ場で行われた「The Coleman Camp 2020」。コールマン ジャパンが指揮を執るキャンプ・フェスで、今回は参加人数を約120組と大幅に絞ての開催。人数を限定した代わりに、イベントはオンライン配信を行い、自宅や別のキャンプ場でも楽しめるようにするなど、“密”を避けつつ従来以上に内容の濃い3日間となった。
参加者はレンタル品中心のキャンプ初心者から秋冬キャンプ初挑戦組、毎週のように出かけるキャンプどハマり家族、久々にキャンプをしているリターン派などキャンプ・フェスらしく多種多様。
ベテランキャンパーも発見がいっぱいのワークショップ
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「The Coleman Camp 2020」ではキャンプに役立つワークショップも各種開催。
「BBQプロフェッサー 榊 幸治のBBQ講座」では、バーベキューを科学的に研究する榊幸治さんが、炭火+網、フライパン、ガスバーベキューグリルをそれぞれ使った、ステーキのおいしい焼き方を披露した。
ポイントは肉の表面に浮き上がる水分。表面に水分が浮いてきたら裏返し、遠火にかけて、また肉の表面(最初に焼いた面)に水分が浮いたら網からおろし、アルミホイルに包んで予熱で火を通す。これはどの調理器具でも同じ手順。
「焼きたてをすぐに切るのではなく、落ち着かせることでうまみが流れ出ません」とアドバイスする。
炭火の場合、脂が落ちて炎が立つことがあるけれど「焼くのと燃えるのは違います。水をかけるのではなく、網から肉をはずして炎が落ち着くのを待ってくださいね」と榊さん。
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フライパンでステーキを焼くときはフタをしないほうがいいとも。水蒸気が落ちてフライパンの温度が低下し、それによりうまみが流出しやすくなるためだ。
コールマンのガスグリル「ロードトリップグリル」の場合、しま模様の焼き色が付くので、おいしそうに見える焼き色の角度を調整するとワンランク上の仕上がりに!
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アウトドアライターの藤原翔弘さんは、摩擦発火をマスターできる「焚き火教室」が大人気。
「ファイヤースターターが人気で、着火できると歓声が上がりますが、これはライターやマッチとさほど変わらず簡単に着火できる技術です。ストイックになる必要はありませんが、その場のモノで火をおこす摩擦発火ができると、さらにデキる人って感じしませんか?」と教えてくれたのは弓ぎり式。
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藤原さん考案、手作りの道具を使用する。火きり棒はまっすぐにして、滑りにくいよう加工している。
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ハンドピースにはベアリングを内蔵。
「これがないとうまく操作できず嫌になっちゃいますから。まずは摩擦発火のおもしろさを知ってもらいたいですね。
コツをつかんだらまっすぐの棒を使って火きり棒にして、ハンドピースもその場で作るという具合に段階を踏めばいいのでは。弓のひもだって、植物の繊維を編んで作れます。摩擦発火って本当に奥が深くておもしろい」
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火種ができたらふわふわの麻に包んで炎に育てる。あとはいつもの焚き火と同じ要領だ。
たまには視線を変えてみよう! アクティビティ体験も!
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野外学校Feel Our Soulは涸沼自然公園を舞台に冒険トレックを開催。紅葉で彩られた公園は歩きやすく、小さな子どもがいる家族もお散歩気分で楽しめる。
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場内にはくるぶしくらいまでの水が流れる小川が。長靴を履いている人はあえて小川の中を突き進む。
「いつもの景色も、小川に入るとまったく違った感覚ですし、新しい発見があるんですよ」(FOS・戸高雅史さん)
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ちょっとした斜面を登った先には展望台がある。そこからの眺めもステキだが、二股になった安定感のある木に登れば、とっておきの夕景が広がる。子どもたちはヘルメットをかぶり、指導員の膝に足をかけつつ最初の二股に到達。巣箱を見つけるなどうれしい発見も。
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夕方のコースは夕焼けを見てから会場に戻る。秋の夜は早く、小高い丘を越えるだけの小さな森でも真っ暗で不安になる。ライトを手に歩くナイトハイキング体験は忘れられない思い出になりそう。
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四万十塾のカヌーツアー体験では、ヨシが生い茂る狭い水路からスタート。水上に見える高さは1~1.5mくらいだが、カヌーからだと覆い被さるよう。
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狭い水門をくぐるのも冒険気分。
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涸沼に出れば視界がぐっと広がる。少々風があるので「行きたい方向に行けない」と四苦八苦する人たちもいたけれど、水面間近から見る岸の景色、でっかい空と開放感に参加者の気分も上々だ。
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朝と夕方には気球体験も。朝焼けに染まるキャンプサイト、だんだん太陽が落ちてライトがともりはじめる夕方の会場の様子を空から眺めるとっておき体験だ。
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係留フライトだから風に大きく流されることはない。風を読んでコントロール様子を見るのもおもしろい。
2021年のコールマン新作キャンプ用品をチェック!
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会場内には2021年春に発売される新作テントがズラリ。ファニチャーやバーナーなども一部展示されていて、参加者は自由に見学できるし、気になることは展示会場のスタッフに質問・相談ができる。キャンプ道具好きにはたまらないエリアが用意されていた。
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ひときわ目を引くのが記念モデルの真っ赤なテントとタープ。コールマン誕生120周年記念のアニバーサリーシリーズで、コールマンらしい「The Red」がテーマ。ランタンもツーバーナー、クーラーボックスもまぶしいほどの赤が目印だ。
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待望の新作シングルバーナー「シングルガスストーブ120A」と、コールマン史上最大光量のLPガスランタン「ノーザン ノバ」、そしてマスターシリーズのシェルフ「バタフライマルチシェルフ」。
「シングルガスストーブ120A」で230g缶を使う場合、脚をたたみ、ガス缶をスタンド代わりにするのがおもしろい。
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コールマン初の「カーサイドテント/3025」。別売のポールを使えばテントの単独利用も可能だ。
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ミニバンと接続しやすいように、車側が少し高くなったデザインなのが新鮮。サイドだけでなくバックドアを跳ね上げても干渉しづらい。
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コットンライクな生地「Texfiber」を使ったワンポールテント「エクスカーションティピーⅡ/325」。風合いがよく、色も自然になじむ。
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写真左は、テントにもシェードにもなる「パーティーキャビン/3025」。
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これまでのシェードとは違い、吊り下げ式テントが付属されているのでこれひとつでライトにキャンプを楽しめるというわけ。
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バーベキューグリルを囲むテーブル(ハイ/ロー2段階)+ミニテーブルとしてマルチに活躍する「3ウェイ バーベキューテーブルセット」。ミニテーブルは、写真奥のコの字テーブルに引っかけるだけで1台のテーブルになるのでネジなど不要。コレは便利!
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荷台がメッシュタイプになって取り外しも楽になった「アウトドアワゴンメッシュ」。汚れても手入れしやすく、従来よりも軽くなっているのもありがたい。
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コールマンが作れば、てるてる坊主すらこんなにキュート。「サンシャインキャッチャー」という製品。
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会場にはビッグサイズのサンシャインキャッチャー(非売品)と、いくつものノーマルサイズサンシャインキャッチャー(春の新製品)を吊り下げた、てるてる坊主の木が。そのおかげか3日間は快晴でひどい冷え込みもなく快適にすごせた。雨ファミリーは“買い”かも。
会場ならではのお楽しみ!
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コールマンが提唱する「グッドキャンパーの心得」やキャラクター「ザ・コールマンズ」をモチーフにした缶バッチ作成ワークショップ。アンケートに答えれば2コのイラストを選んで、缶バッチを作れるというもの。
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イラストを選びつつマナーも学べると好評だった。
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ステージではトークショーやライブを開催。ラジオDJの井手大介さん(左)と快適生活研究家である田中ケンさん(右)のトークショーでは、ついに釣りをはじめてしまったケンさんが、自身のキャンプ場に釣堀を作ってしまったという豪快な逸話を披露し、釣り番組に出演する井手さんが驚く一幕も。
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ラム好きコールマン社員が、ラム酒専門店であるSCREW DRIVERの海老沢忍さん(中央)にカクテル作りを学ぶ様子を生配信。「いつも店で見るやつ」を作れたら、喜びはひとしおだ。
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「半年ぶりに人前で芸を披露するので、最初のステージは緊張しました」と語ってくれた大道芸人・ぶんぶくさん。子どもたちの熱い視線を独り占めだ。
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いつもは息でふくらます風船も今の時代は足踏みポンプで。ホースの接続が外れて大あわてする、風が強くてうまくボールをキャッチできない、などトラブル満載だったが、それがおもしろくて、子どもたちの声援があちらこちらから聞こえるハートフルな舞台となった。
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焼き芋、しじみ汁、おかゆ、ソーセージ、野菜などを販売する茨城マルシェが開催され、食で茨城の魅力に触れられるのも現地ならではの楽しみだ。なかでも農家の納豆6パック1800円と値ははるが、塩+オリーブオイルで食べるとおいしいという噂が会場を駆け巡り、あっという間に完売した。
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2日目の夜は、コールマン ジャパンの中里豊社長(上写真左)が愛犬とともにご挨拶。開催決定までのエピソード、そして無事「The Coleman Camp 2020」が開かれたことへの感謝を述べていた。翌朝は四万十塾のカヌーツアーで人生初のカヌー体験も行ったとか。
「木村とーるさん(四万十塾)との同乗だったので安定感抜群。朝焼けの涸沼は静かで美しく、最高の朝でした」とカヌーの楽しさにも目覚めた様子だ。
![画像21: 2021年のコールマン新作キャンプ用品をチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2020/11/26/b805c3ac971ccc6b03e9b19b3f9c31b6705e382c.jpg)
自分のサイト以外ではマスクを着用する、毎朝の検温、手洗い・消毒など今までにはないルールがあったものの、天気に恵まれてのんびりすごせた「The Coleman Camp 2020」。
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久々に再会した友だち家族と食事をする場や、心地よい音楽とともに見知らぬ参加者と酒を酌み交わす場を持てないのは残念だが、ワークショップを通じて参加者やスタッフとの静かな交流もいいもの。そう思わせてくれたイベントだった。
写真・文:大森弘惠