ポータブル電源の基礎知識をQ&A方式で紹介。車中泊ではどんなことに役立つか、使用できる電源の種類、電化製品、バッテリー残容量の計算の仕方など。

ポータブル電源の素朴な疑問を一挙解決!

画像: ポータブル電源の素朴な疑問を一挙解決!

車中泊に欠かせない代表的なアイテムといえば、ポータブル電源。でも、改めてみると、使える家電や充電の仕方など、 知りたいことがたくさん! そこで、素朴な疑問の答えや、選び方&注意点、おすすめ製品など、ポータブル電源についてまるっと紹介!

▼容量別におすすめのポータブル電源を紹介!▼

Q.ポータブル電源とは?

画像: Q.ポータブル電源とは?

A.1台で電気の供給から充電まで完結できる、持ち運びできる電源

ポータブル電源(ポータブルバッテリー)は、外に持ち運びできる電源で、バッテリーのDC(直流)を内蔵のインバーターでAC(交流)100Vに変換して、家電が使えるようになっている。

また、バッテリーを充電するための、電源接続部や電気を制御するコントローラーもパッケージにしてある。つまり単なるバッテリーではなく、1台で電気の供給から充電まで、完結できるのだ。

Q. サブバッテリーとはどう違うの?

画像: 据え付け型のサブバッテリーになると、キャブコンやバンコンなど中・大型のキャンピングカーに搭載され、バッテリー自体も大型化した商品が主流。その分、パワーのある家庭用のエアコンなどが使える。

据え付け型のサブバッテリーになると、キャブコンやバンコンなど中・大型のキャンピングカーに搭載され、バッテリー自体も大型化した商品が主流。その分、パワーのある家庭用のエアコンなどが使える。

A. 電力が大きく、長時間供給OK! けれども重量も大きく、持ち運びができない

キャンピングカーのサブバッテリーは、電子レンジやエアコンも駆動できる大きな電力(ワット数)を長時間供給できる。バッテリー自体が大きく、インバーターや充電コントローラーも、電力に見合った大きなもので、システム全体では100㎏を超えてくることも珍しくなく、とても持ち運びはできない。

Q. 車中泊ではどんなことに役に立つ?

画像: 消費電力が小さい家電で使うのが一般的だが、ポータブル電源によっては、車のエンジン始動を補助するほどの、電力を供給するタイプもある。それだと、愛車のバッテリーが上がったときも安心だ。

消費電力が小さい家電で使うのが一般的だが、ポータブル電源によっては、車のエンジン始動を補助するほどの、電力を供給するタイプもある。それだと、愛車のバッテリーが上がったときも安心だ。

A. 車のバッテリーを減らさず、小型の家電を使える!

ポータブル電源があると、予備電源として消費電力が小さい家電を使うことができる。代表的なものでは、液晶TVやパソコン、扇風機、電気毛布、小型の温冷蔵庫などがある。USBポートもあるので、スマホやゲーム機などはUSBケーブルで直接充電できる。

これらは車両のバッテリーを減らさずに使えるので、安心感が高い。また、ジャンプスタート機能のある機種なら、もし車両のバッテリーが上がってエンジンが始動しなくなっても、ポータブル電源からブーストしてスターターを回すことができる。

Q. 使える電源の種類は?

A. AC100VやDC12Vソケット、USBポート(5V)など

ポータブル電源で使える電気は、AC100Vをはじめ、車のアクセサリーソケットと同じ接続で、車載の電装品が使えるDC12Vソケットがあるほか、機種によりDCプラグを備えている。

また、USBポート(5V)はどの機種にもあるが、搭載ポート数やアンペア数の違いがあり、一部ではタイプCを備えるなどの違いがある。USB機器の使用頻度が高そうなら、チェックしておきたい。

Q. 使える電化製品は?

画像: 液晶テレビは消費電力が小さいので、車中泊にはかかせないアイテム。だが、ポータブル電源のタイプによっては、インバーターが疑似正弦波の場合があるので、ノイズが出たりする場合がある。注意が必要。

液晶テレビは消費電力が小さいので、車中泊にはかかせないアイテム。だが、ポータブル電源のタイプによっては、インバーターが疑似正弦波の場合があるので、ノイズが出たりする場合がある。注意が必要。

A. 出力W数以下の消費電力の家電を

ポータブル電源の出力は100〜400Wの製品が多い。つまり、これ以下の消費電力の家電が使える。また、交流電源の質に違いがあり、疑似正弦波では液晶テレビなどでノイズが発生したり、機器が正常に作動しないので正弦波出力の製品を選びたい。周波数も50㎐と60㎐の切り替え式のほか60㎐固定があるので、使う家電の仕様を確認しよう。

Q. 充電方法は?

画像: 自宅のコンセントで充電して使うのが一般的。タイプによっては走行しながらアクセサリーソケットで充電できるタイプもある。最近ではソーラーパネルで充電できるモノも。

自宅のコンセントで充電して使うのが一般的。タイプによっては走行しながらアクセサリーソケットで充電できるタイプもある。最近ではソーラーパネルで充電できるモノも。

A. 自宅でACアダプターで充電するほか、走行充電、ソーラー充電対応モデルも

一般的には、家庭での保管時にACアダプターを使って充電することになるだろう。その他、車のアクセサリーソケット(12Vのほか24V対応もあり)で充電できるほか、ソーラーパネル充電対応モデルもある。

また、パススルーという機能で、充電しながら電源が使える機種もある。充電時間は空から満充電の場合、ACアダプターで7〜9時間程度かかる。

Q. バッテリー容量から持続時間を計るには?

A. Wh(ワットアワー)で計算してみよう

ポータブル電源のスペックにあるバッテリー容量は、持続時間に直結してくる。表記としてWh(ワットアワー)とmAh(ミリアンペアアワー)があるが、Whでおおよその持続時間がわかる。

例えば、400Whの製品で40Wの液晶テレビを使ったとすると、400÷40=10で10時間くらい使える(消費電力の変動等で前後する可能性がある)。

<容量400Whのバッテリーの場合>

画像: Q. バッテリー容量から持続時間を計るには?

※参考 電化製品の定格出力の合計が300Wの場合(ピーク 出力600W)。満充電からの利用

Q. 車内で使うには出力が何Wあればいいの?

A. スマホの充電や小型冷蔵庫などなら出力300W、容量400Whクラスが妥当

電気製品の定格出力のW数と使用時間で決めたいが、上の表のような製品だと出力300W、容量400Whクラスが妥当であろう。

Q. 電化製品の消費電力を教えて

画像1: Q. 電化製品の消費電力を教えて

A. 製品に貼られているシールなどで確認

家電製品だと一目瞭然。例えば、液晶TVの裏側を見ると消費電力が記載されているので、すぐに計算ができる。電気毛布の場合は、車載用だと消費電力が少ないタイプもあるので、それを使うのもよい。

画像2: Q. 電化製品の消費電力を教えて

出典:カーネル vol.41 2018秋号

 

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