【概要】夏の車中泊に役立つ、暑さ対策のための快眠グッズとテクニックを紹介。標高の高い車中泊スポットや、涼を得て快眠をサポートする車中泊グッズ&家庭用グッズ、車中泊の達人によるDIY作例や手軽なコツなどを車中泊専門雑誌『カーネル』が紹介。※2021年5月21日に大幅加筆修正しました。

夏の車中泊でも涼しく眠ろう!

画像: 夏の車中泊でも涼しく眠ろう!

夏の車中泊はとにかく暑い。走行中はエアコンを使えるので気にならないが、車中泊時にエンジンをオフにすると……夏の強烈な日差しによって熱せられたボディの熱気が、車内に押し寄せてくる。そのままではとても寝られたものではない。

ならエンジンをかけて、クーラーをきかせて寝ればいいじゃない! と思う人もいるかもしれないが、車中泊時はエンジンオフが基本。その理由は排気ガスによる環境汚染、深夜の騒音問題などがあるからだ。

ではどうするか? 今回は一般乗用車向けに夏の車中泊の暑さ対策を紹介しよう。ポイントは「車中泊地の場所選び」と「グッズを効果的に使う」の2点だ。

夏の車中泊は場所選びが肝心! とにかく高所を目指すべし!

画像1: 夏の車中泊は場所選びが肝心! とにかく高所を目指すべし!

車中泊をするのにいちばん厳しいシーズンは夏。けれど暑さ対策には、とっておきの方法がある。それは標高の高いところで車中泊をすること。

一般的に、夏に心地よく眠れる環境は25〜27℃、湿度50〜60%が理想とされている。

人間は汗をかいてその気化熱で涼もうとするが、日本の夏は湿度が高く、汗がなかなか乾かない。蒸し暑い=不快なのは、このため。

ちなみに熱帯夜とは最低気温が25℃以上の夜のこと。大都市の平均最低気温は25℃前後なのでクリアしていそうに見えるが、寝袋、衣類を考慮すれば最低気温20℃が快眠温度。

画像2: 夏の車中泊は場所選びが肝心! とにかく高所を目指すべし!

そんな快眠温度が期待できる場所、それが標高が高い場所なのだ。標高が100m高くなると、気温は約0.6℃下がるといわれている。

だから平地が25℃の場合、標高1000mの場所なら気温は19℃! 山は湿度も低いので、体感温度はもう少し低く感じられるかも。

ご存じのとおり、日本の国土の7割は山。地方なら、旅の目的地からちょっと走れば、標高の高いところにたどり着くだろうし、高所にあるRVパークやキャンプ場などを利用すればいい。これで寝苦しい夜から開放される!

標高1000m前後のRVパークの一例

標高1052m RVパークサクラリゾート(山梨県甲斐市)
標高1201m RVパーク八ヶ岳高原「原村」もみの木(長野県諏訪郡原村)
標高960m RVパークゆーとろん水神の湯(長野県諏訪郡富士見町)
標高860m RVパークだいくら(福島県南会津郡南会津町)
標高829m RVパーク道の駅 南きよさと(山梨県北杜市)

▶夏でも涼しい車中泊場所! 標高約1000mのRVパーク一覧!

▶標高1000m以上にある道の駅! 夏の車中泊旅で立ち寄りたい!

暑さ対策に効果的な車中泊グッズ

シェードやカーテン

画像1: シェードやカーテン

車中泊時の暑さ対策は夜だけでなく、日中からも心がけておくといい。某機関の調査によると、炎天下時、車内の平均温度は50℃近くまで上昇。とくに、直射日光が照りつけるダッシュボードは、70℃以上になるという。

車の窓ガラスは車内温度上昇に大きく関わっているので、日中に長時間駐車する際は、カーテンやシェードで照りつける日差しを遮断しよう。

画像2: シェードやカーテン

窓ガラスに装着するタイプを選ぶ際は、ペラペラでもないよりマシだが、ぴったりすき間なく覆う遮熱性の高いものをセレクトすると満足度が高い。

特に車中泊向けに作られた「シェード」は断熱性の高いものが多く、車内の温度上昇を抑えてくれる。

画像: アイズのマルチシェード。

アイズのマルチシェード。

写真はアイズの「マルチシェード」で車種専用設計のシェード。夏の車内温度を最大10℃抑えられる。冬には車外からの冷気を遮断し、結露を抑える効果も。

画像: コイズミのパラクール。

コイズミのパラクール。

ルーフを覆う車用の日傘で、車内の温度上昇を大幅に低減してくれるアイテムも。こちらはコイズミの「パラクール」。カバーは一部外せるので、ルーフに載せたソーラーパーネルへの影響もない。

▶車中泊シェードで快眠しよう! おすすめシェード5選!

換気ファンや扇風機

標高の高いところに行ったとしても、寝苦しい夜もある。その解消法のひとつが、車内に風を取り込むこと。

窓は2カ所以上を開け、外気を取り込む側の窓を小さめ、排気側を大きめに開けると、風が通り通りやすいといわれている。

さらに扇風機などを併用して車内に風の流れをつくり、車内の熱気を外に出すようにしよう。車中泊好きのなかには、窓にはめ込んで使う換気ファンを自作している人も多い。

画像1: 換気ファンや扇風機

ハスラーのオーナーは、換気ファンのほかプラダンで外枠とカバーも製作。PC用ファンを2個装着してUSBモバイルバッテリーで回し、網戸と併用して空気の流れを作っている。

画像2: 換気ファンや扇風機

こちらのオーナーは、PC用12Vのファンとポータブル電源で換気。外側にはウェザーカバーも。すべて取り外し可能で、べニア板の上部にある金具をスライドさせて固定する。

防虫ネットや網戸

上でも紹介したとおり、車内に風を取り入れるためには窓を開ける必要がある。しかし、夏の夜に窓を開けたままにしておくと、蚊などの虫が車内に侵入してしまう……。そうならないために、網戸やメッシュ製のカーテンなどを用意しておきたい。

画像: カーメイトの防虫ネットVer.2 リアゲート用。

カーメイトの防虫ネットVer.2 リアゲート用。

カーメイト「防虫ネットVer.2 リアゲート用」は、ネット上部にトップコードがあり、だれでもたるむことなくピシッと張れる。下部は風でネットがめくり上がらないよう、フックで固定できるのもポイント。

画像: アイズのウインドーバグネット。

アイズのウインドーバグネット。

約170車種に対応するアイズのウインドーバグネット。車種別設計の網戸で、愛車の窓に工具不要でぴったり。装着したまま窓の開閉ができるので、停車中はもちろん、風を感じつつドライブもできる。

▶車用の網戸で、夏車中泊の暑さ&虫対策! おすすめ網戸5アイテム!

ポータブルエアコン・クーラー

ポータブル電源やキャンプ場のAC電源サイトを利用すれば、車内で電化製品を使うことができる。ポータブルタイプのエアコン・クーラーを持ち込んで、夏の夜の暑さ対策をするのも手だ。

ただし、一般的なクーラーのようにキンキンに冷えるわけではないので、過度な期待は禁物。あくまで寝苦しい夜の快眠補助的存在と考えておこう。

画像: コイズミのラ・クール。

コイズミのラ・クール。

コイズミの「ラ・クール」は持ち運びできる分離型クーラー。内外機をつなぐホースは、スライドドアやリアハッチに挟んでも使える。

画像: ステージ21の冷え蔵ⅡEX。

ステージ21の冷え蔵ⅡEX。

クーラーボックスの氷水をラジエターに送り、冷気をファンで送り出す、ステージ21の「冷え蔵ⅡEX」。

「車中泊の達人」ともなれば、なんと自作クーラーをDIYする人も少なくない。もちろん効果は様々だが、この夏、一度製作して試すのも楽しいかも。

画像: ポータブルエアコン・クーラー

<左>
セレナのオーナー自作の「氷クーラー」。発泡クーラーボックスのフタにファンを設置。USBモバイルバッテリーで稼働させる。中にはブロックアイスが1個。市販の簡易クーラーも使用しつつダブルで涼を得ている。

<右>
NV350キャラバンのオーナーが使用している自作「氷風機」。宅配用の発泡スチロールを使用。PC用ファンと住宅用のフード付き換気口をフタに装着。ブロックアイスを中に入れてモバイルバッテリーでファンを稼働すると、2~3時間は涼しいそうだ。

yadocari/Air寝袋

画像: yadocari/Air寝袋

昨年、話題になったのがこちらのアイテム。寝袋の中に空気を送り込んで、「体感温度-5℃」を実現。足元にふたつのファンがあり、10000mAhのモバイルバッテリーで8時間稼働する。顔部分はメッシュになっている。

▶夏車中泊の快適グッズ! 「冷感寝具」と「涼感ウエア」を手に入れよう!

化学の力で快眠をサポートするアイテム

接触冷感タイプの敷パッド

画像: アウトドアブランド・ハイランダーの「インフレーターマット用 冷感敷きパッド」。

アウトドアブランド・ハイランダーの「インフレーターマット用 冷感敷きパッド」。

冷感敷きパッドなど化学の力で快眠サポートしてくれるアイテムも、車中泊に積極的に取り入れたい。接触冷感素材の敷きパッドは、肌が触れると素材側に熱が移動し、ひんやり冷たく感じる機能を搭載。

また、この手のパッドには、吸湿速乾機能が備わっているものもあり、さらりとした肌触りが熟睡に貢献する。

アウトドメーカーの吸湿速乾性機能ウェア

画像: アウトドメーカーの吸湿速乾性機能ウェア

暑い夏の日の服装は、アウトドアメーカーのものが快適だ。たとえば、Tシャツ1枚にしても、見た目は変わらないかもしれないが、アウトドアメーカーのものは、吸湿速乾機能や防臭機能などが備わっていたりする。

体から出た汗を素早く吸い取って放出するので、さらりとした着心地が持続。また、効果は短時間だが、服の上から使える冷却スプレーも、ひんやりと気持ちがいい。

就寝前に車内を急速冷房!?

画像: 就寝前に車内を急速冷房!?

寝る前に車を走らせ、エアコンの力で車内を冷え冷えにしておくのも手。風量はMAX、設定温度も最低にしておいて、寒気を感じるくらいに急速冷房してしまいましょう。ただし、時間帯や環境など、周囲への影響も考えて行うこと! ちょっと掟破りだが、方法のひとつとして覚えておこう。

▶エアコン搭載のキャンピングカーは夏車中泊の救世主⁉ 家庭用エアコン搭載が近年流行中!

イラスト/田中 斉 
文/大森弘惠、カーネル編集部 
出典/カーネルvol.41秋号ほか 

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