冬の車中泊を乗り切る、5つの防寒対策を車中泊専門誌『カーネル』が紹介! 一般乗用車の場合、真冬の車中泊にはコツがいる。といっても、そんなに難しいものではない。基本のテクニックを組み合わせれば、冬でも暖かく、快適に、車中泊できるのだ。ここでは、サブバッテリーや電源を積んでいない一般乗用車向けに、車中泊の基本の防寒対策を紹介しよう!

その1 窓やドアからの冷気をしっかりと遮断する

画像: 断熱性に優れたアイズの「マルチシェード」が人気。ほか、銀マットを窓の形に切ってDIYシェードを作ったり、内張り全体をフリース布などで覆ってしまう防寒対策も

断熱性に優れたアイズの「マルチシェード」が人気。ほか、銀マットを窓の形に切ってDIYシェードを作ったり、内張り全体をフリース布などで覆ってしまう防寒対策も

画像: ステップ部の防寒対策。出入りの際は外す必要があるが、ビニール袋が1枚あれば身近なものを流用でき、簡単に防寒対策ができる

ステップ部の防寒対策。出入りの際は外す必要があるが、ビニール袋が1枚あれば身近なものを流用でき、簡単に防寒対策ができる

クルマの防寒対策として、まず最初に、必ずやっておきたいのが、窓ガラスの断熱。冷気は窓ガラスを伝って侵入してくる。そこで、すべての窓を防寒性の高いシェードで覆ってしまうのが、一番効果的だ。また、スライドドアのあるクルマは、ステップからも冷気が侵入してくる。大きめのビニール袋などに荷物や服などの詰めものをして、ステップを塞いで対策をしよう。

その2 厳冬期用のダウン製寝袋が暖かくて安心

画像: その2 厳冬期用のダウン製寝袋が暖かくて安心

冬の車中泊の場合は、中綿に羽毛が封入された厳冬期用寝袋がおすすめだ。羽毛は膨らみが大きく、そこに暖かい空気をしっかりとため込む。さらに寝袋なら、頭から首まですっぽりと覆い、暖かい空気を逃さない。真冬の車中泊でも、厳冬期用寝袋+窓の断熱シェードがあれば、それだけで快眠できる、という人も多い。

その3 暖かい空気の層を保持できる、重ね着がポイント

画像: その3 暖かい空気の層を保持できる、重ね着がポイント

冬の車中泊では、自分の体温を逃さないことが重要。その対策としては、重ね着が有効だ。人間はひと晩で、コップ約1杯の寝汗をかくといわれている。その汗冷えを防ぐために、インナーは吸湿速乾素材のものを。中間着には、暖かい空気の層をまとえるフリースやインナーダウン。それでも寒ければ防寒着を着込む。気温によって脱ぎ着して調整を。

その4 湯たんぽを効果的に使う

画像: その4 湯たんぽを効果的に使う

お湯が手に入る環境なら、電気を使わなくてもじんわりと暖まれる湯たんぽの使用をおすすめしたい。湯たんぽは、就寝の30分前に、寝袋のお尻のあたりに入れておこう。大きな筋肉がある部分を暖めると、温まった血液が体をめぐるからだ。就寝時は低温やけどを防ぐために、足元など体に触れない部分に移動させよう。

その5 オートキャンプ場やRVパークの電源を利用するのもあり!

画像: その5 オートキャンプ場やRVパークの電源を利用するのもあり!

ポータブル電源やサブバッテリーなどの電源類はないけれど、電気毛布などで暖まりたい!という人は、オートキャンプ場の電源サイトや、RVパークの電源を使う手もある。屋外用延長コードを使ってクルマの窓から引き込み、窓のすき間をふさげばOK。ちなみに、電気毛布は上に掛けるよりも、下に敷くほうが暖まれるのでおすすめ。また、電源があるからといって、あれもこれもと電化製品が使えるわけじゃない。電気容量に上限があるのでご注意を。

注意! 積雪時は必ずエンジンオフ!

画像: 注意! 積雪時は必ずエンジンオフ!

雪が降るほど寒い日は、ついクルマのエアコンを使いたくなってしまう。しかし、それは絶対にNG。エンジンをかけたまま就寝し、雪が積もってマフラーが埋もれると、排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒になるおそれがある。ご注意を。

写真/中里慎一郎

※こちらの記事は車中泊専門誌『カーネル』2018年秋号Vol.41の一部を再編集したものです。

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