「タイラバ」という釣法をご存じだろうか? もともとマダイ釣りは経験を要するマニアックな釣りだったが、「タイラバ」確立後は、誰でも簡単に大きなマダイが釣れるようになったのだ!そんな夢のような釣法「タイラバ」について、詳しく紹介しよう。

第1章 そもそも「タイラバ」とは?

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ゴムを使った擬似餌の一種。マダイを釣るためのラバージグだから「タイラバ」と言われる。
ラバージグはラバーゴムやシリコンで作ったふさふさしたフラダンスのスカートのような擬似餌で、スカートとも呼ぶ。さらにネクタイと呼ぶ細長いパーツが使用されている。

◇タイラバの釣期とエリア

画像: ◇タイラバの釣期とエリア

一般的に水温が上昇し始める春から、水温が下がり始める晩秋までがタイラバシーズンだが、道具の進化もあって一年中できる釣りになりつつある。エリアは日本全国といえ、中でも遠州灘や瀬戸内海、玄界灘、天草灘、錦江湾が有名。

◇タイラバ専門の釣り船がある

画像: ◇タイラバ専門の釣り船がある

手軽にマダイが釣れるとあって人気が高まり、全国各地にタイラバ専門の釣り船ができた。利用するには予約が必要で、人数によってチャーター(貸し切り)や乗り合いの選択肢があるほか、釣り船によっては半日と終日とが選べる。

第2章 どんな道具が必要?

画像: 第2章 どんな道具が必要?

タイラバのほかに必要なのは、ロッドとリール、予備のラインや交換パーツ、ハリ。食料や飲み物などは濡れても大丈夫なバッグに収納し、水や風を遮るウエア、救命胴衣を用意すれば釣行できる。

◇仕掛け1 ベイトリール

画像: ◇仕掛け1 ベイトリール

ベイトリールは片手で操作でき、スピニングと違ってラインを放出させるのに両手を使わなくてすむので、釣っている最中でも軽快かつ俊敏に次の動作に移ることができる。巻き取りながら流れの強弱の予測がつきやすい。

◇仕掛け2 スピニングリール

画像: ◇仕掛け2 スピニングリール

タイラバを船から軽く投げてマダイがいる層を長く探る場合に使い勝手がよい。

◇その他の道具

画像: ◇その他の道具

バッグの中にはタイラバの収納ケース、リールに巻いたメインラインのPEラインをカットするハサミ、メインラインに結んでマダイと近いところでファイトするショックリーダーを切るハサミ、マダイを掴むグリップなど。これらが揃って入れば準備万端。

第3章 船に乗ろう

画像: 第3章 船に乗ろう

タイラバを楽しむには「遊漁船」に乗るのがイチバン。「遊漁船」とは釣り人を乗せて沖で釣りをさせる船のこと。係留する港が決まっており、船の長さや搭乗人数、料金が異なり、利用者はケースバイケースで選べる時代になっている。

◇遊漁船のどこに乗る?

画像: ◇遊漁船のどこに乗る?

遊漁船の船首をミヨシ、船尾をトモ、中間部を胴の間と呼ぶ。ミヨシは上下にも揺れやすいため、慣れるまでトモや胴の間にいるほうが無難。エンジンを止めると船は流れに乗って漂うが、方向はミヨシとは限らない。

◇船に乗る装備

画像: ◇船に乗る装備

陸上は暖かくても、沖は風を受けるなどして意外と寒い。なので1枚多く着るくらいがちょうどよい。船釣りは救命胴衣の着用が義務づけられており、乗船時には着用しておく。またデッキで滑らない靴を履くのも大切だ。

◇船上のマナー

画像: ◇船上のマナー

船長の指示は、乗船員の安全やよい釣果を図ってのことなので、航行中や釣る時など、船上では船長の指示に従うこと。オマツリ防止のため、状況によっては使うオモリの号数などを細かく指定されることがある。

第4章 どんな釣り方をするの?

画像: 第4章 どんな釣り方をするの?

上の写真は水深70mのポイントで海底から5mほど上の層でヒットした良型マダイ。タイラバは60g。自重選びは水深によって決めるとよい。40mなら40g、100mなら100gが目安。

◇タイラバ選び

画像: ◇タイラバ選び

まずはタイラバを着底させるところから釣りがスタートするので、底が取れる自重のタイラバを使用する。水深が浅くても潮が速いポイントではためらわずに重くしよう。体積が小さく、比重の高いタングステン製の使用も有効だ。

◇海底まで落とす。巻き上げる

画像1: ◇海底まで落とす。巻き上げる
画像2: ◇海底まで落とす。巻き上げる

タイラバの重さを決めたら、次に海底まで沈めよう。着底したら一定のスピードで巻き上げる。カツカツと小刻みなアタリがあっても巻き続けるのが基本。ググッと重さを感じたらしっかりアワセよう。20メートルほど巻き上げている間にアタリがなかったら、また着底させて巻き上げる。タイラバ釣りはこの繰り返しだ。何メートル巻きあげて、また着底させるかは、状況によって変化するので、船長のアドバイスをよく聞こう。

◇ランディング

画像1: ◇ランディング

ランディングとは、釣れた魚を船上や陸に取り込むこと。マダイが掛かったら逃がしたくない。そこで、釣り始めに船長にリールの締め加減を確認しておこう。これをドラグ調整という。あとは慌てずにゆっくりと対処し、マダイを浮かせたら自分で取り込まず、船長に任せよう。

画像2: ◇ランディング

解説:庄山英伸

一瞬のチャンスを逃さない鋭さを持ち、タイラバ製品の開発に携わる百戦錬磨のエキスパート。製品テストや取材、講演会で全国を釣り歩く。

画像3: ◇ランディング

協力:ルスプラージャ

熊本県天草市鬼池港から出船する釣り船。船長は経験豊富な宮崎央さん。
☎09669-32-0034
http://luzplaya.yokaa.net/pc/

今回使用したタイラバ

画像4: ◇ランディング
画像5: ◇ランディング

ハヤブサ無双真鯛フリースライドVSヘッド コンプリートモデル

潮斬性能とアピール性能を両立させたバーサタイルモデル
http://freeslide-hayabusa.com/lineup/#complete

協力:株式会社ハヤブサ
タイラバ製品を企画、生産する釣具メーカー。体系的かつ網羅的にさまざまなパーツを世に送り出している。
タイラバ専門HP http://freeslide-hayabusa.com/

もっとタイラバを知りたい方は

http://www.chikyumaru.co.jp/detail/class_code/8-603/

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