外遊びはもちろんのこと、登山で注意したいのが雨と雷。とくに登山中の落雷は非常に危険です。そんな天候変化にいち早く気づくにはどうしたらいいのでしょう? 天気の予測に役立つ雲を紹介するシリーズ、第5弾!
そもそも「積雲」ってどんな雲?
![画像: そもそも「積雲」ってどんな雲?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/2b176ae8de5a0fe82dc1b93337a65ca00611e6d8.jpg)
晴れた日の空に、ぽっかりと浮かぶ綿菓子のような雲。「あー、のどかだなぁ」と、ほのぼのしてしまいますよね。この雲の名は「積雲(せきうん)」。別名「わた雲」とも呼ばれています。
積雲は太陽の熱で地面が暖められ、上昇気流が起こることで発生します。青空に浮かぶ積雲は、上空の安定した空気におさえられている状態。通常の陸地では朝にでき始め、昼に大きくなり、夕方に消滅するパターンを繰り返します。
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積雲が成長すると「積乱雲」に。山では危険!
![画像: 積雲が成長すると「積乱雲」に。山では危険!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/8bba1c3a2eaef1b7a118e85264fc57553fc3cea7.jpg)
上空に寒気が入って不安定になると、積雲は垂直に成長します。隆起した頭頂部の形が保たれていれば積雲のままですが、頭頂部が崩れて広がるようになると、「積乱雲(せきらんうん)」と呼び名が変わります。
積雲が巨大化した積乱雲の下では、大雨、落雷、突風を伴うので、登山中に出合ったら最も危険な雲、と覚えておきましょう。
積雲から積乱雲へ 成長の様子を見てみよう!
では実際に、積雲から積乱雲にはどのように変化するのでしょう。成長の様子を写真とともに見てみましょう。
積雲が発生
![画像: 積雲が発生](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/9400db9488cb580651b1f07a9730eb47def41070.jpg)
太陽の熱が地表を暖めて、上昇気流が起きて綿菓子のような積雲が発生。
積雲が大きさが増す
積雲がモクモクと成長。大気が安定していると雲頂はこれ以上発達しません。
さらに発達して、積乱雲へ成長
さらに大きくなるのは上空に寒気がある証拠。雲頂は水平方向に崩れ、積乱雲へと成長します。
積乱雲が巨大化
![画像: 積乱雲が巨大化](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/7ffa0139f1f312265e545cb2f6453b2dcd7ce042.jpg)
積乱雲は巨大化して成層圏まで達することも。雲の一部では降水が始まります。
電気を帯び、雷が発生
雲の内部では乱気流が起き、氷の粒子や水粒がぶつかりあって静電気が発生。蓄えられた電気エネルギーが雷となって放電されます。
積雲の変化を欠かさずチェック! 積乱雲を見かけたら避難を!
![画像: 積雲の変化を欠かさずチェック! 積乱雲を見かけたら避難を!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/07e5d4e8dba959df40b6aee45928d9985debc8da.jpg)
山で積雲の形が崩れたり、モクモクと成長していたら、天気急変に備えて山小屋などの避難場所を探しましょう。
さらに積乱雲を見たら、即避難を。登山中に積乱雲の中に入ると、ガスに覆われて大粒の雨が降り、雷が上からも横からも襲ってきて非常に危険です。
危険を回避するためにも、積雲の変化にいち早く気づくことが重要です。