車中泊専門誌『カーネル』で好評連載中の「車中泊アイテム研究所」は、市販のアイテムを購入し、実際に使ってみて、その調査結果をレポートする人気企画!
今回は夏にお役立ちの“簡易シャワー(携帯シャワー)”をインプレッション! 誌面に掲載した4タイプ15製品のなかから、2タイプ8製品の調査結果をお届けします!
シャワーの強さや操作性など
比較してみた!
![画像: シャワーの強さや操作性など 比較してみた!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/51085fb845b09a5dde9516296ff043235cd69d29.jpg)
手足も体も、汗や汚れでベトベトになる夏のアウトドア。水道やシャワー設備があればいいのだが、そんな場所ばかりではなく……。
でも簡易シャワーを用意しておけば、汗を流し、泥や砂を落とし、ときにはキズの手当てをするなど、様々な場面で活用できるのだ!
今回は、「重力落下タイプ」「エアポンプタイプ」の2タイプ8製品のインプレッションをレポート!
【今回の調査項目】
・水の補給はしやすいか
・シャワーの強さは十分か
・長時間浴びられるか
・ノズルは操作しやすいか
・冷たい水でも使えるか
重力落下タイプ
水を入れた袋を木などに吊し、重力でシャワーを噴出させるタイプ。水を入れて日光に当てると、温水シャワーになる商品もある。
RIESPO キャンプシャワー
![画像1: RIESPO キャンプシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/ee3d6515c85beda441ada04781651164c67f14b7.jpg)
アーミーっぽい色の丈夫なバッグに、給水口とノズルが付く。ワンタッチで木 の枝などにひっかけられるベルトの使い勝手がよく、バッグとのつなぎ目も丈夫。型崩れしない構造。クルッと丸めて収納できるので便利だ。
![画像2: RIESPO キャンプシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/6ea48ae58080f5b293a5d8367d4113de7152cab6.jpg)
シャワーの吐出を手元で切り替えられる、大きなハンドルが付いている。
![画像3: RIESPO キャンプシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/11cce6ad3ca9ad42eaddd97fc25c4740836e201a.jpg)
小物やシャワーノズルを保管しておけるポケット。つくりも丈夫。
![画像4: RIESPO キャンプシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/3c5e0b9a9f063cfd6df171e877977c514eedecb0.jpg)
1時間ほど日光に当てておくと、温水シャワーに大変身。気持ちいい。
購入価格:2,201円
評価 ★★★★★
KINGCAMP ソーラーシャワー
![画像1: KINGCAMP ソーラーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/c497549b46982bd61629a0b293d23e6bb6a09151.jpg)
RIESPOの商品とよく似ているが、細部が微妙に異なるほか、ノズルはまったくの別物。水を出す、止めるの操作自体に問題はないものの、人によってはややチープな印象を受けるかも。吐水量は十分で、温水シャワー性能や丈夫なつくりも文句なし。
![画像2: KINGCAMP ソーラーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/1e3c8dbdb4c9e321a2cc8f4ee204758a6984c2d0.jpg)
バッグ背面には温度計を装備。RIESPOにも同様の温度計がある。
![画像3: KINGCAMP ソーラーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/368bfea207dc79b136d38db09cf13773ecf1eb83.jpg)
ノズルなどを収めるポケット。RIESPOよりも縫製がていねいな印象あり。
![画像4: KINGCAMP ソーラーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/815d6f547e8ff4625158bbc29aa17d6b9a932afd.jpg)
ノズルが小さいため、シャワーの吐水量、広がりともやや控えめ。
購入価格:2,090円
評価 ★★★★
ハック ウォーターシャワー
![画像1: ハック ウォーターシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/6baf12e888e36ba8dc5912a1ef56174f1bc3891f.jpg)
黒いビニール袋に、押し込みフタ式の給水口と簡易ノズルを装着した商品。送料 込みでこの値段は驚くほかない。ただし、使い込みすぎると破けてしまいそうな予感も……?温水シャワー性能は文句なく高い。
![画像2: ハック ウォーターシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/3d09721c8eb4aefb767f76e254e2d094c0712fad.jpg)
樹脂製の飲料水タンクでおなじみのコック。手が届けば使いやすい。
![画像3: ハック ウォーターシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/e71dbed6943f2c51e1c399c254fba50cbfb5260e.jpg)
付属のヒモでバッグを吊るす。ワンタッチとはいかないのがやや残念。
![画像4: ハック ウォーターシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/c835b4e0b7f734d4a904f7b384d82da3e2283b72.jpg)
給水口のフタがうまく閉らないのはご愛敬!? 吐水量がやや足りない。
購入価格:622円
評価 ★★★
SEA TO SUMMIT ポケットシャワー
![画像1: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/be7585848ddd66731d4732fde3dfa0ab37bde5ef.jpg)
袋の底にシャワーノズルが直接装着されているシンプルな商品。袋の口を丸めて圧縮するロールトップモデルで、山岳ギアブランドならではのクオリティ。各部は丈夫ながら、価格を考えると……。
![画像2: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/ec0253ba17b77fdfd35857adc8126292aa618bbb.jpg)
ノズルを左にひねると水が出て、右にひねると止まる。操作性は良好。
![画像3: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/cee9eb729c0347b9ddc3b4f09b2b8e450549a5c3_xlarge.jpg)
給水口にはフタもチャックもない。口もとをクルッと巻いて圧縮するロールトップ方式。
![画像4: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/e0911f5314df582b69fa4d0d50a2848b9a68c03f.jpg)
吐水量は悪くない。圧縮すれば勢いは増す。子どもや女性だとノズルまで手が届かないかも?
購入価格:2,422円(+送料754円)
評価 ★★★
エアポンプタイプ
空気ポンプでポリタンクなどの内部を加圧するシャワー。思いきり加圧すると、電動ポンプ式に匹敵する豪快シャワーが実現したぞ!
iTovin プレッシャーシャワー
![画像1: iTovin プレッシャーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/1aff58ea33bc2fa6abfa90c460366dc59d2857f0.jpg)
加圧バッグ、足踏み式ポンプ、シャワーヘッド、収納バッグが同梱。本体に水を入れてポンプを踏めば、空気がボコボコと注入されてパンパンに膨らむ。ただし、吐水圧力は思ったより低め。
ポンプの反発力が強く、使用時は足が疲れる。
![画像2: iTovin プレッシャーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/7b656c578779a9e1e5e78a5a90fe526a590821bd.jpg)
各パーツをコンパクトに収納できる。使用後の持ち運びにも便利だ。
![画像3: iTovin プレッシャーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/b077c141c2a44e99c4cfd7ed729de94340978eb2.jpg)
ポンプの反発力が強く、使用時は足が疲れる。
![画像4: iTovin プレッシャーシャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/a925f7991967e6b62b6226aac130a5d20e35dd2a.jpg)
トリガー式シャワーヘッドがかなり小さく、シャワー性能は低めといえる。
購入価格:3,799円
評価 ★★
タカギ アウトドアポンプ
![画像1: タカギ アウトドアポンプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/cbec11adc03948e1c758d3efa125041a696cfcf1.jpg)
ポリタンクの口にポンプ本体をネジ込み、手でスコスコと加圧。水栓メーカーのタカギ製で信頼感は特大だ。ポンプの作動感もスムーズだし安全性も高そう。なんといっても、電源がない場所で使えるのが便利だ。
![画像2: タカギ アウトドアポンプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/92aae60005c9f666099069b9c685f26e4ae19417.jpg)
シャワーヘッドに吐水切り替えレバーが付いている。動作もスムーズだ。
![画像3: タカギ アウトドアポンプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/3e2ba2306770ad2c627f89fcf4392fd2e1798640.jpg)
ポリタンクのサイズに合わせ2種類の部品を用意。エア漏れもなかった。
![画像4: タカギ アウトドアポンプ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/0222b7815122b21095678943e516eea0a55445b1.jpg)
必死に加圧しなくても十分な吐水量が確保できる。安全弁付きで安心。
購入価格:1,682円
評価 ★★★★★
マクロス SPLASH-SHOWER
![画像1: マクロス SPLASH-SHOWER](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/03d56a688c5dd71e2279e614c13a978c6d8a9e03.jpg)
容量3Lのタンクを加圧してスプレーを噴出させる、農業用の薬剤噴霧器のような商品。コンパクトで携帯しやすいのはいいが、ノズルが長いため、1人でシャワーを浴びるのは難しいことが判明。ノズルからの吐水力は高い。
![画像2: マクロス SPLASH-SHOWER](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/c5a93b9b429bb355fd18f5da712cdc3342aa29a0.jpg)
いわゆる霧状のスプレー噴霧と直線噴霧機能のみのノズル。
![画像3: マクロス SPLASH-SHOWER](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/4363838b757c23bfc7af9558376c1e31980229c4.jpg)
トリガー部からノズルが脱着でき、水浴び用としてなら使える仕組み。
![画像4: マクロス SPLASH-SHOWER](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/96a3d7d954f887d3c33ae3dfbe7102bb7f5e0b5f.jpg)
シャワー状になるとより便利なのだが……。
購入価格:1,680円
評価 ★★
MOLSKO シャワー
![画像1: MOLSKO シャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/8730cb7cc5959cec3eb980c24814b847d03cbe7e.jpg)
マクロスの商品と同じく、農業用の薬剤噴霧器に近いが、シャワーヘッドが付いている点は圧倒的なアドバンテージ。加圧逃がし弁もしっかり装備され、タンク容量は約7Lと十分。連続吐水時間も長く使いやすい。
![画像2: MOLSKO シャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/28a5481659c78ac2d46f4a820d6371791a28b3c4.jpg)
穴の数は少ないものの、ちゃんとシャワーになっている点は満足。
![画像3: MOLSKO シャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/6046c24c98e98d271b7a76b7ac862122f6bdbbc9.jpg)
ノズルに付いたレバーを握ると水が出る。レバーはやや短い印象。
![画像4: MOLSKO シャワー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/4a85683bd9a0bf6726ce0e1c8ec6cdeba9c4a4bb.jpg)
子どもでもひとりでシャワーを浴びられる。吐水量はやや控えめだ。
購入価格:2,359円
評価 ★★★★
総評!
![画像: 総評!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2018/12/20/5b9367a168240fba5dbf61599636d9bc73a61e20.jpg)
心地よくシャワーを浴びたいなら、温水が手軽につくれて丈夫、かつノズルの形状や吐水切り替え操作がしやすい「RIESPO」がイチオシ。手足を部分的に洗う目的なら、汎用性が高いエアポンプ式の「タカギ」か「MOLSKO」 が便利だろう。
モデル/糠野 瑛 写真/糠野 伸 研究員/辻村多佳志
※本記事は車中泊専門誌『カーネル』vol.37の一部を流用、再編集したものです。