こちらの記事では、スノーシューを購入する際にチェックしておきたい基礎知識とスノーシュー選び4つのポイント、そして定番人気の3モデルを紹介!
スノーシュー各部名称と基礎知識
![画像: スノーシュー各部名称と基礎知識](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/ed790acb5e7435444a926f64fba5785c20bb6d07.jpg)
スノーシューはデッキのついた大きなフレームで、浮力が高く、足が沈むことなく、雪面を軽快に歩くことができるアイテム。
大きく分けて、「平坦地や緩斜面で楽しむもの」「山岳・バックカントリー用」「スノーシューイング・ランニング用」の3つのシーンに対応したモデルがリリースされている。
購入する際は、まずはサイズ選びから。長さの違いだけでなく、最近はオプショ ンパーツを取り付けて浮力を増すことのできるモデルも出ている。
平坦地を歩くなら、軽くて接地面積の大きなものを。山岳・バックカントリー用なら爪がたくさん付いているものがおすすめ。
スノーシュー選び4つのポイント
一台あると雪山の楽しみが広がるスノーシュー。4つのポイントをチェックして、自分のスタイルに合ったものを選ぼう!
1)サイズは体重+荷物の量、雪質で選ぶ
![画像: 1)サイズは体重+荷物の量、雪質で選ぶ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/acba3d73250d82eea9e33cc115643b2a53dc6b64.jpg)
サイズは体重と荷物を合わせた量、雪質によって選ぶ。通常は22インチサイズ程度の小さめのものでも十分。だが、体重+荷物で100kgを超える場合や、雪がフカフカ柔らかく、スノーシューを付けずにズボズボッと胸まで潜るようなパウダースノーを歩くときは、25インチクラスの大きいサイズを選ぶとよい。
2)ビンディングの種類は好みで。がっちり派?簡単操作派?
![画像: 2)ビンディングの種類は好みで。がっちり派?簡単操作派?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/1b7cd711e7cd854732df3f56625252b02ed5c162_xlarge.jpg)
ブーツにスノーシューを取り付けるための器具(ビンディング)はメーカーやブランドによって装着方法が異なる。頑丈でがっちり取り付けられるシンプルなバンド締め(ストラップ式。写真左)のものと、手袋をしていてもラチェットやダイヤルでベルトを簡単に締め付けられる機械式(ラチェット式。写真右)のものがある。ラチェット式は防寒ブーツなどの柔らかめの靴にも合わせやすい。どちらを選ぶかはお好みで。
3)爪の数は行きたい場所、地形で選ぶ
![画像: 3)爪の数は行きたい場所、地形で選ぶ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/f73c20655d483aea62f5cc3cce6d137cf2ff9846.jpg)
スノーシューの裏面にあるギザギザした爪(クランポン)は、雪面をしっかりつかんで滑りを防止するためにある。歩行時に滑ってしまうと危険が増し、さらに必要以上に体力を使ってしまう。爪はこれを防ぎ、斜面でしっかりホールドさせて安全を確保してくれる。
爪は前側と左右のサイド、後ろ側に付いていて、形や角度、大きさや数も様々だ。前爪は前に進むときの滑り防止や急斜面を登るときにホールドを確保。両サイドの爪は斜面横断時の横滑りを防ぐ。後ろの爪は足のかかと部分に付き、斜面下降時の滑りを防ぐ。傾斜の強い山道を歩くときは、爪の数が多いタイプがおすすめ。
4)登攀重視なら、ヒールリフター付きに
![画像: 4)登攀重視なら、ヒールリフター付きに](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/6f5d61c2afd1d1b0159d8119cba3dd8c49b82b20.jpg)
スノーシューは構造上、主に平坦な場所や緩斜面を歩くのに向いているため、斜面の急な場所では足の後ろ側(かかとからふくらはぎ)がきつくなる。そんな負担を軽減するのがクライミングサポート(ヒールリフター)と呼ばれる器具。
上写真の金具がクライミングサポート。この上にブーツを乗せるだけでかかとの高さが上がり、登りがかなり楽になる。急斜面もがんがん歩く山岳・バックカントリーを楽しみたい人はクライミングサポート付きを選ぼう。
毎年売れる! 定番人気モデルBEST3!
毎年人気なのは耐久性と歩行性が高く、使いやすいモデル。安いものではないが雪山デビューにはおすすめで、雪山ならではの素晴らしさを自分のペースで体感できる。自分の好みと歩きたい場所に合うスペックのものを選ぼう!
EVO アッセント(MSR)
![画像: EVO アッセント(MSR)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/a91e51123d0fc562c91305fdf62067be815b14f1.jpg)
MSRのエボシリーズは、立体的なデッキ先端部と細くシェイプしたテールにより、軽さとグリップ力を兼ね備えた入門用のスノーシュー。スノーシューハイキングに必要な機能を搭載。27,000円(税込)。
【DATA】
●サイズ:21×56cm ●重量:1,840g ●カラー:ストーングレー
REVO アッセント(MSR)
![画像: REVO アッセント(MSR)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/196f70cde416573c26ad2f63e605c8eec892fd08.jpg)
優れた耐久性と安全性を発揮するREVOシリーズ。起伏のある地形に対応したモデル。登りは鋸歯のスチールフレームが強力なグリップ力を発揮し、斜面を横断する際は柔軟性に優れたプラスチックデッキが適度にたわんで地形にフィット。34,000円(税込)。
【DATA】
●サイズ:22、25インチ、W’s(※)22インチ ●重量:1,920g、2,030g、W’ s1,810g ●カラー:オリーブ、W’sダークシアン ※ W’s =ウイメンズモデル
アスペクト24(アトラス)
![画像: アスペクト24(アトラス)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2017/12/11/33eb7173998871c243f31fb8afc208cc83e4aff7.jpg)
登りに対応したフレームに、携行時のフルフラットOKなバインディングを装備。バインディングの構造を見直し、ホールド感を向上。装着時間も大幅に短縮、軽量化も実現。バックカントリーでのスキーやスノーボードの登攀用に好適。34,000円(税込)。
【DATA】
●サイズ:61cm ●重量:1,870g(ペア)
※こちらの記事は『TRAMPIN’ 2017年vol.34 雪名山ガイド冬+春』の内容を一部抜粋、再編集したものです。