【概要】車中泊スポット「RVパーク」の利用について、最近多いNG行為を紹介。RVパークの解説も。

車中泊を楽しむユーザーみんなが気持ちよく使えるように、守っていきたいRVパーク利用のルールとマナー。

もちろん、多くのユーザーが気をつけてはいるけれど、ごく一部の違反が積み重なると、貴重な車中泊スポットであるRVパークが利用できなくなる恐れも。

貴重な車中泊スポットを失わないためにも、ぜひ心掛けてほしい。

そもそも「RVパーク」ってなに?

RVパークのルール&マナー違反事例を紹介する前に、RVパークがどういう施設なのか紹介しておこう。

RVパークは日本RV協会(JRVA)が認定した、快適に安心して車中泊ができる場所。全国各地の入浴施設や道の駅、旅館などに併設されており、その数は2023年11月上旬現在で406件。

余裕のある駐車スペース、24時間利用可能なトイレや電源設備、ゴミ捨てが可能、入浴施設が近隣にあるなど、快適な車中泊ができるための条件を満たした施設が認定されている。

利用料はかかるけれど安心・快適に、そして施設公認で正々堂々と車中泊ができる、車中泊愛好家たちの聖地的スポットだ。

5つのケースで見るRVパークのルール&マナー違反

いくら利用料を払ったからといってなんでも「あり」なわけではない。みんなが気持ちよく利用するために、ルールとマナーは守っていきたい。

そこで最近よく聞くルール&マナー違反をケース別に紹介。ぜひおさらいを!

CASE1 区画をはみ出して駐車する

RVパークでの車中泊は、定められた区画内に駐車するのが原則。区画をまたいで隣のサイトに侵入する、また区画よりも車両サイズが大きくて、はみ出してしまうなどもNGだ。区画のサイズや使用可能車両は、事前に確認してから予約しよう。

CASE2 車外での火気厳禁ルールを守らない

「火気」とは、調理で使用する炭火やバーナー、焚き火、花火などのこと。施設によってBBQはOKだけど焚き火はNGなど、ルールが違うので要確認。そして区画に余裕があっても、禁止項目は絶対厳守。一歩間違えれば大きな事故にもなりかねないからだ。

CASE3 テント禁止の区画でテント泊をする

RVパークは車中泊のための施設なので、そのほとんどが駐車場での宿泊となる。だからテント泊を禁止している施設も多く、その場合は自分の区画内でもNGだ。なかにはテント泊OKの施設もあるが、数は少ない。テント泊の可不可は各施設に必ず確認のこと。

CASE4 キャンセルの連絡をしない

予約をしたけれど、都合が悪くなり無断でキャンセル……なんてもってのほか。施設スタッフは予約者の到着を待っているし、キャンセルの連絡をすれば、ほかのユーザーに利用してもらうこともできる。大人のマナーとしても、キャンセル連絡はお忘れなく。

CASE5 利用したサイトにゴミを置き去りにする

車中泊旅が続くとゴミがたまる。そのゴミを区画に置き去りにするケースもまれにあるらしいが、これは当然マナー違反。出発が受け付け時間外でゴミを手渡せないなどの場合は、事前に申請しよう。また、ゴミ処理は別料金の施設もあるので、予約前に確認しておこう。

イラスト:岡本倫幸 
文:横山穂波(カーネル編集部) 
初出:車中泊スポットガイド1000