【概要】2023年8月にドイツデュッセルドルフで開催された「CARAVAN SALON DUESSELDORF 2023」(以下、キャラバンサロン)のイベントレポート。注目のキャンピングカーを紹介。

毎年8月末に行われる世界最大のキャンピングカーショー・キャラバンサロン。今年も8月25日(金)~9月3日(日)までの10日間、ドイツ・デュッセルドルフにて開催。

会場面積は、全16ホール+屋外エリア合わせて約25万㎡! 37カ国・751社の出展社が参加し、65カ国・25万4000人が来場した。

そんなキャンピングカーの祭典に、カーネル編集部取材班が初潜入! 会場の広さやキャンピングカーの種類に圧倒されながら、注目モデルをチェックしたぞ。

今回の目玉のひとつ! EVのVWバスキャンパー仕様

キャラバンサロン開幕前から話題になっていたVWバスのEVキャンパー(メーカー仕様)。「Der ID.Buzz Pro」と書かれたプレートには、「motor:150kW(240ps)」の文字が。

後部はすべてベッドスペースで、フラットかつ広い。リアには引き出し式のテールゲートキッチンが採用されている。 EVなのにコンロはガスなんだね!?

VWブースにあったルーフテント採用のコンセプトカー

EVキャンパーの裏に展示されていたのが、この「CaliforniaConcept」。危うく気づかずに通り過ぎるところだった。

こちらもVWメーカー純正で、ルーフトップやサイドオーニングを装着。

車内はさながら移動オフィスの雰囲気で、テーブルやシートがレイアウトされている。上段のEVキャンパーより、ボディサイズはやや大きい。

オフロードを走る装甲車に見えるが、じつはキャンピングカー

大きさと迫力に圧倒されて、来場者が思わず「ワォ!」と声を出していたのが、この「ACTION MOBIL」。

なかには2名就寝のWベッドやキッチン、リビング、そしてトイレなどを完備。これなら地の果てで車中泊できちゃうかもと、想像が膨らむモデルだ。

ほかにも、同様のコンセプトモデルがあったが、インパクトはこのモデルが一番だった。

キャラバンサロン名物!? バスコンのなかにクルマを積載

最初は驚いたのが、クルマを積載できるバスコン。でもね……よく見ると、このホールのメインスペースはこんなバスコンばかり。キャラバンサロンの展示では、どうやら毎年のことらしい。

写真は、なかでもイセッタという旧車を展示したVOLKNER Mobil。近くにはバイクを積載してピット代わりになるバスコンもあり。もう好きにしてくれ~!

キャラバンサロンで発表されたフォードの新型キャンパー

「ALL NEW FORD NUGGET -prototype-」としてフォードブースで発表されたメーカー純正キャンパー。VWといい、フォードといい、一般車のクルマメーカーが、キャンピングカーイベントで新型モデルを発表するというのがすごい。

ルーフトップテントを採用しており、リアラゲッジ部にはスタイリッシュなキッチンを装備。

我らが日産も現地法人がミニバンのキャンパーを展示

日産ブースには3台ほどミニバンのキャンパーが展示されていた。写真は「PRIMASTAR」というモデルで、残念ながら日本では該当するモデルはなし。セレナよりもややボディサイズは大きくスクエアな印象。

ルーフトップテントとリアにベッドスペースがあり、メッシュカーテンが装着されていた。残念ながら日本人のスタッフはいなかった。

日本からのブース出展はJAPANESE CAMPING TRAILER!

日本人による「from Japan」ブースは、たぶんここだけだったはず。フィールドスタイルにも出展しているX-cabinがブース出展をしていてびっくり。日本のアニメのようなブースのデザインも注目度満点で、多くの来場者が足を止めていた。

展示していた「SOLO BD」は、大人のひとり旅をイメージして製作されたト レーラーだ。

エアフレームのルーフテント! 準備や折りたたみも簡単

「GENTLE TENT」ブースでは、さまざまなデザインのルーフテントを展示。そのすべてはエアフレームのルーフテント。エアを電動で入れると自動的に広がり、立ち上がる様子を実演。

逆に空気を抜き、徐々に小さくなっていくのもおもしろかった。写真の製品でわずか49㎏という軽さも魅力だろう。

トレーラーの上部を広げると、そこはテント製の一軒家になりました

今回キャラバンサロンで「多い」と感じたジャンルのひとつ。トレーラーの上部を展開すると、まるで一軒家のようなベッドルームの個室とリビングなどが出現する。

上の写真はTRIGANOというメーカーの「Sequoia」という製品だが、このほかにも多くのメーカーが同じジャンルの製品を展示していた。もはやキャンピングカーではないが楽しそうだからOK。

エアフレームではなくエアパネルのルーフトップテント

本来は布製のパネルが、なんとすべて「エアパネル」になっているX-GLOOの「3D TEX」。開閉はもちろんエアの出し入れで行う。窓の部分は布になっており、もちろん開閉可能。

奇抜なアイデアとデザイン、コンセプトに目を引かれたが、日本の夏の車中泊では、かなり暑そう。実際に中で寝てインプレッションしてみたかった。

今回のなかでは『カーネル』イチオシ! インテリアをパズルのようにレイアウト可能

「BOX FOR CAMP」というキャッチが書かれていたVOJOブース。じつは今回のキャラバンサロンで、最も『カーネル』向きだと思ったのが、このVOJO。

パズルのようなボックスを組み合わせてベッドにしたり、 キッチンにしたり、棚にしたりできる優れもの。車種が変わってもボックスの組み合わせを変更すれば、新たな車中泊仕様にアレンジできる。