【概要】埼玉ダイハツ販売の車中泊キット「D・CAM」の紹介。アトレーとハイゼットカーゴ専用のキャビネットキットで、車内電化製品を手掛けるジェーピーエヌが全面協力。

いま、ディーラーキャンパーがアツい!

クルマメーカーでもなく、キャンピングカービルダーでもない。一般車の販売店がそれぞれ独自に開発するオリジナルのキャンピングカー&車中泊カーが現在増加中だ。

ユーザーとの距離感が近いため、ニーズを知り、要望に合わせたモデルをすばやく製造・販売できるのが強みだ。そんな“ディーラーキャンパー”の人気車種をセレクト。

こちらの記事では、埼玉ダイハツ販売のアトレー&ハイゼット用車中泊キットを紹介しよう。

軽1BOX人気は、ディーラーキャンパーにも波及している。その代表的な製品が、この埼玉ダイハツでリリースされている「D・CAM(ディーキャン)」だ。

ダイハツ・アトレー、ハイゼットカーゴ(型式:S700系)専用のキャビネットキット。ダイハツの軽1BOXを車中泊仕様へとカスタムする。

大きな特徴としては、ダイハツがラインアップするアトレーとハイゼットカーゴ専用の「キャビネットキット」ということ。

完成されたキャンピングカーではなく、正規販売店が手掛ける「キット」というのがポイントだ。

キットのカラーは、白基調のグレージュと木目調のブラウンから選べる。写真のグレージュは車内を明るい雰囲気にしてくれる。

同社で新車を購入して、このキットを装着してもいいし、すでに購入済みのマイカーに装着することもできる。

ブラウンはアウトドアフィールドになじむ。

どちらにしろ、完成された軽キャンピングカーを購入するより、リーズナブルに車中泊カーを手に入れることができるのだ。

寝心地は車中泊時の最重要項目。オプションとなっているD・CAM専用設計の膨張マット。ブラックカラーが落ち着く。

大人2名までなら寝られるので、レジャーはもちろん、災害避難時にも活躍する。

助手席側の後部の棚。運転席側にはポータブル電源「ミツルくん」専用の外部入力端子もあり。センターテーブルは取り外し可能。

さらに、車内電化製品を長年販売しているジェーピーエヌが全面協力。同社のポータブル電源やソーラーパネル、アウトドア炊飯器などが使いやすいように設計されている。

運転席側の後部の棚。小物収納スペースとともに、オプション設定されている「ワクヨさん」と「タケルくん」の専用スペースもあり。

エンジンオフの状態でも電気が使えるため、車内で快適に過ごせるように開発されている。

標準装備の換気扇やLED照明も、車内で過ごす際に便利だが、さらにオプションのブラックシェードと専用マットは、より使用者を快眠に近づけてくれる重要アイテム。

運転席側の後部の棚の下部には、シガーソケット2基(DC12V/10A)、USB電源2口、スイッチ類を設置。

車中泊専門誌『カーネル』でも快眠術を長年紹介しているが、その大切な項目が、「体のリラックス」を実現する寝床づくりと、「心のリラックス」を誘うシェードだからだ。

オプション込みのスターターパックでも、41万円で快適な車中泊を手に入れられるD・CAMに注目!

D・CAM(ディーキャン)

〈主な装備〉
・左右のキャビネット、テーブル
・シガーソケット2 基(DC12V / 10A)
・USB 電源2 口
・リモコン付き調光式LED 証明(明⇔暗/ホワイト⇔電球色)
・換気扇(無段階調整式)
・直流家シリーズ「ミツルくん」専用外部入力端子
・直流家シリーズ「タケルくん」「ワクヨさん」ぴったり収納設計

〈オプション〉
・アウトドア炊飯器・タケルくん/5980円
・アウトドア湯沸かし器・ワクヨさん/6980円
・D・CAM 専用マット(ブラック)/1万3310円
・直流家仕様ポータブル電源・ミツルくん/4万3780円
・ブラックシェード(6面)/1万9800円
・直流家ソーラーチャージャー・ソラさん/2万3800円
・専用コード(2本セット)/2244円

〈価格〉
キット販売価格(取り付け工賃込み):グレージュ33万1350円、ブラウン35万1350円
スターターパック(D・CAM本体とオプション7点):グレージュ39万円、ブラウン41万円

※キット総重量は32kg

【問】埼玉ダイハツ販売 ☎048-865-0115

https://www.saitama-daihatsu.co.jp/

文:大橋保之(カーネル編集部) 
初出:カーネル2023年9月号vol.62