イベント「フィールドスタイルジャパン」で見つけた車中泊におすすめのグッズを、車中泊ライター・渡辺圭史が厳選して紹介。

日本最大の遊びの祭典「フィールドスタイルジャパン2023(FIELDSTYLE JAPAN 2023)。車中泊ライター・渡辺圭史が取材して、「これは使える!」と感じた車中泊グッズを紹介します。

outstand エアチューブライト

クルマの中でちょっとした時間を過ごすとき、まず最初に何を使っただろうか? と振り返ると、キャンプ用のランタン。私の場合、「寝る」前に明かりが必要でした。

でも、キャンプ用ランタンだと、車内全体を照らすのは難しくて、シートの間にモノが落ちて探したこともありました。そんなとき、こんなライトがあればよかったのに……。

空気で膨らませるチューブの中にLEDが入っていて、収納時は上の写真のようにコンパクト。マジックテープで付いているので、車内へのセットも簡単です。

電源はUSB、サイズは2種類、調光付きで最大1200ルーメンという明るさ、という優れものです。

BAN-SICK ポータブル畳HERINAIYAN ヘリナイヤン

車内のマット問題、悩んでいる人も多いと思います。ピッタリサイズの専用アイテムもありますが、どうしても質感が自分に合わないなど。できれば自宅のように快適に過ごしたいですよね。

そこで、おすすめなのがこの畳タイプのマットです。

名前の通りヘリがないポータブル畳でした。サイズは900×585㎜。レジャーシートのようにして使ってもいいし、上の写真のように車内にセットしてもOK。

普段はクルマの中で使って、お出かけ先で外へ持ち出すのもいいかもしれません。生活防水、防汚対応。夏はサラサラで冬は床からの冷えをカットしてくれます。

NKT フォールディングクッション

ちょっと大きめのカバン? のようなスタイルですが、折りたたみのクッションでした。

世界有数のパイル生地の生産地である和歌山県高野口の伝統織物・金華山織物を使っていて、肌触りが最高!

なぜ、これが車中泊に使えるかというと、サイズ感が車内マットにピッタリなんです。さらに、参考出品されていたアイテムが優れもの。

一般的な使い方はこのような感じで使うそうです。イスにセットしたり、車内でも座椅子として使用できます。

広げれば、マットとしても使えるので便利。腰のあたりにある枕のようなアイテムは、参考出品されていたピロー型のマットです。

この中身が特徴的で、特殊なシリカゲルが詰まっていて、消臭効果、除湿効果を発揮します。これで、車内のジメジメ問題が解決するかも?しれません。

トヨタ Xcruiser G-35

一見、普通のソフトクーラーですが、実はこれ、トヨタが作ったソフトクーラー。

車中泊に冷蔵庫はちょっと……という人も、クーラーは使っているはず。でも、ハードクーラーはかさばるし、ソフトクーラーはハードクーラーに比べて保冷性能が不安。

そんな悩みを解決した“本気のクーラーボックス”です。ソフトクーラーですが、しっかりと保冷力があり、ハードクーラー以上の性能を発揮するそうです。

その性能を発揮する秘密がこの真空断熱パネル。ハードクーラーでも採用され始めた断熱パネルが6面に入っているのです。驚きの発想でした。

MITSUWA SEAHORSE DRIPPER

クルマでコーヒー淹れてますか? 私もときどき車内でゴリゴリと豆をひいて、コーヒーを淹れています。

のんびりとした時間で最高にリラックスできます。さらに、個人的見解ですが消臭効果もあるような気がします。

また、コーヒー器具にはいろいろなアイテムがあって、機能美を感じたり、道具集めも沼状態です。

そんなコーヒー愛好家がグッとくるアイテムがこちら。ドリッパーですが、紙を使わずに豆を筒の中に入れて、お湯を注ぐだけです。本体に小さな穴が空いていて、水だけ通すようになっていました。

実は私も紙を使わないドリッパーを使ったのことがあるのですが、粉っぽさを感じていました。

でも、このドリッパー、スッキリとしたコーヒーのうま味だけを抽出していて、コーヒーが本当においしい。

話を聞くと、紙が脂分まで取り除いてしまうので、コーヒー本来のうま味が軽減されてしまうとか。

この微細に穴を開けるのが相当の技術らしく、作っているのは創業65年のポンプメーカー。高いエッチング技術が活かされているそうです。

ショウワガレージ A-x(エー・クロス)MLサイズハーフ

車内で使う車中泊グッズではありませんが、気になったのがこれ。

キャンプなどで荷物が多いとき、車内にキャンプ道具を詰め込んでしまったら、途中で車中泊することができません。そんなときの解決策がルーフラック。

でも、すでにキャリアベースがあって、自転車、カヌー、サーフボード、ソーラーパネルなどを取り付けている場合、スペースに余裕がありません。

そこで、注目したのがハーフサイズのラック。横幅62㎝なので、軽自動車のルーフ半分ぐらいのサイズです。

アルミ製で結晶塗装。その質感も高く、車中泊車両のカスタムにはちょうどいいアイテムでした。

写真・文:渡辺圭史

渡辺圭史プロフィール

自動車、アウトドア関連の雑誌やウェブに携わるフリー編集者、ライター。仕事の際はクルマでの移動がほとんど。車中泊をしながら取材先に向かうことが多い。DIYが好きで、休日はクルマの改造に時間を取られている。