【概要】雨の日の車中泊でおすすめしたい雨対策グッズ6選。車中泊で日本全国を旅するruiさんが愛用しているグッズを紹介。

こんにちは。年間300日以上ホンダ・N-VANで車中泊をしているruiです。

車中泊で旅する方はよく「雨の日でも車内で雨音を聴きながら、まったり読書なんかして過ごす時間も好き」など言いますが、トイレやマルチルームのない一般乗用車での車中泊の場合、現実はそんなに甘くありません。

どうしてもトイレに行きたいのに雨だったら「濡れてでもいま行くか。それともやむまで待てるか」みたいな葛藤と戦うことも多いのです。

さて、もうすぐ梅雨入りということで、そんな私の車中泊における雨対策グッズをいくつか紹介します。

①ラバータイプのフロアマット

雨の日にどうしても濡れてしまう運転席のフロアマットをラバータイプに変えるだけで、いくらかストレスは減ります。

純正マットだと一度濡れてしまうとなかなか乾かないし、泥汚れなどものちに掃除が大変ですが、ラバータイプなら比較的楽にきれいにできます。

GORDON MILLER PVC バケットマット フロント用

濡れた折り畳み傘を助手席に床に置いておくことも多いと思いますが、その場合も床を直接濡らすことなく置いておけます。

汚れたら取り外して丸ごと水洗いできますし、また、走行中の振動も吸収し、足への負担も軽減され、長距離ドライブにも効果があります。

私はN-VANのボディカラーに合わせたゴードンミラーのPVCバケットマットを愛用。

サイズ展開も豊富で、自分の車種に合わせてカットしやすい工夫もあり、なによりデザインが好きで気に入ってます。

クルマだって、おしゃれは足元から。

②ポータブル除湿機&小型扇風機

梅雨の時期はとにかく湿気との戦い。家庭で押入れなどに使う除湿剤は、使っていくうちに水が溜まっていき、車内で使用すると走行中に水がこぼれて大惨事、みたいなことが起こりがちです。

初期投資をしてでも車載用の除湿機を使う方がいいでしょう。

最近では小型軽量タイプで消費電力も少なく、繰り返し使えるタイプなどもありますので、クルマのサイズに合わせてより効果的な機種を選んでみるのもいいでしょう。

Keynice 自動首振りUSB扇風機KN-618

また、空気を循環させるだけでも多少の湿度対策にはなりますので、車載用の小型扇風機を併用するのもアリ。梅雨が明けたら必需品になりますので、いまから用意しておいて損はなし。

③スライドドアバイザー

少し限定的な話になりますが、私のN-VANの後部座席の窓はポップアップ式で、少ししか開かないうえに開けると必ず雨が入りこんでしまいます。

そこでnuts vanlife productsのスライドドアバイザーを装着すれば、完全とはいかないまでも大幅に雨の入り込みを防ぎながら、後部座席の窓を開けることができます。

現行のモデルはバージョンアップが施され、より装着が簡単になり、N-VANだけでなくアトレー用もラインアップに加わりました。

エンジンをかけずに開けられる貴重な窓が、雨の日に開けられないストレスから解放されるため、コスパはバッチリだと思います。

④防水・撥水シューズ

ワークマンのライトスリッポンとトレッドモックスローアウト

梅雨になったらレインブーツ、と思いがちですが、このレインブーツが車中泊では意外と邪魔です。また普段から車内に置いておくにしても、置き場所もスペースも限定され、頭を悩ますことも。

なので私は普段から撥水性・防水性のあるシューズを履くことにして、わざわざ雨でも履き替えないようにしています。

ここ最近リピ買いしているワークマンのトレッドモックスローアウトは、脱ぎ履きがしやすく、かかとを踏んで履くこともでき、撥水性もあるので多少の雨でもへっちゃらです。

この「脱ぎ履きがしやすい」は、車中泊においてじつはとっても重要。ひとつ前のモデルであるライトスリッポンからさらに靴底が厚くなり、長時間歩いても疲れにくくなったのもうれしいポイント。

靴底の厚さは長距離運転時のかかとへの負担も軽減されるので、レインブーツよりドライビングも楽です。

日本野鳥の会のバードウォッチング長靴

どうしてもレインブーツも用意しておきたい方におすすめなのは、日本野鳥の会のバードウォッチング長靴。

折り畳み式でコンパクトに収納でき、専用の収納袋付きなので、車内に常備しておいてもスペースを圧迫しません。

カラバリも豊富で、専用のインソールもあり、もちろん防水性もばっちりです。備えあれば憂いなしの逸品として愛用しています。

⑤ノイズキャンセリングイヤホン

Anker Soundcore Life A2 NC

雨のなかの車中泊で、いちばん気になるのが天井に当たる雨音。

デッドニングや断熱処理をしていないクルマだと相当な音のボリュームなので、なかなか寝られないことも多いです。

車中泊の必須アイテムとして耳栓がありますが、確かにこれも効果的。少し専門的な話になりますが、耳栓は外部からの騒音の「全体的なボリューム」を少し下げてくれるもの。

音の周波数がほぼ一定な雨音の場合は、特定の周波数だけを狙って音量を下げるノイズキャンセリングイヤホンの得意分野。機種によってはほぼ完全に無音にしてくれます。

もちろん、雨じゃなくてもほかのクルマのアイドリング音も得意分野なので、クルマの多いサービスエリアなどでの仮眠時や、ポータブル電源のファン回転音にも効果抜群です。

最近では比較的安価なものも増えていますし、いま持っているイヤホンにノイズキャンセリング機能があるなら、一度就寝時に使ってみるのもいいかもしれません。

⑥速乾タオル

コンテックス MOKUサウナタオル

とはいえ、雨の日に車外から戻ってきたら必ずどこかは濡れています。そこでタオルで拭いて水気を取ることになるのですが、そこでおすすめなのが最近サウナブームで大人気のMOKUのタオル。

今治発祥のサウナタオルMOKUは、とにかく乾燥が早い超速乾性タオルで、車内で約2時間あれば完全に乾いてくれます。

通常のタオルより1.5倍細い糸を使用しているので軽量・コンパクト。車中泊旅でのバスタオルやフェイスタオルとして愛用している方も多く、最近ではサウナの売店では必ずと言っていいほど並んでいる人気商品です。

車内で干しておけばあっという間に乾いてくれるので、何度でも快適に使うことができ、車中泊旅にぴったりのタオルではないでしょうか。

MOKUタオル ゆるキャン△コラボバージョン

私は発売当初、人気が出過ぎて品薄になり、見つける度に買っていたので、結局車内に大小あわせて4枚のMOKUタオルがあります。

車中泊では吸水性よりも乾燥性の方が重要になってくるというのも、面白いポイントかもしれません。

以上、雨の日でもしっかり準備しておけば、快適な車内生活を送れるポイントを紹介しました。

rui プロフィール

ホンダ・N-VANをDIYして、年間300日以上車中泊しながら日本全国を旅する人。もともとサウンドデザイナーだったが、旅の風景を写真や映像で撮るようになり、現在はライターとしても活動中。

写真、文:rui