【概要】クリエイターズユニット「CAMMOC」の三沢真実さんが提案する「SDGs防災キャンプ」について。後編では防災にも役立つキャンプ用品と選び方のポイントなどを紹介。

▼【前編】キャンプ用品を活かした新しい防災スタイル「SDGs防災キャンプ」▼

何もない場所であってもアウトドアギアがあれば安心だ。それはレジャーばかりでなく、防災を考えたときも同じ。そのことに気づき、行動をスタートさせたのはCAMMOC合同代表の三沢真実さんだった。アウトドアギアを活かした新しい防災スタイルが見えてくる。

三沢さんがおすすめする防災×アウトドアギア

いざ、防災対策用にアウトドアギアを集めようと思っても、どれが防災対策になるのかが分かりづらい。そこで今回は、三沢さんがおすすめする、防災にも役立つキャンプ道具を教えてもらった。

どれも機能性を兼ね備えながら、生活のなかでディスプレイしておきたくなるデザイン性の高さがポイント。

アウトドアで使うのはもちろん、普段の生活でもしっかりと使えるモノをチョイス。そしていざというときは防災にも役立つアイテムばかりだ。

さらに、パッキングや準備の方法なども、アイテムをとおして、防災でどのように役に立つのかを説明してくれた。

どうしたら普段の生活になじませて、楽しみながら防災を考えていけるのか、そのノウハウなどもしっかり確認しておこう。

明かりを手に入れる

まず備えておきたいのが明かりだという。電池切れの心配がないソーラーや手回し充電のLEDタイプがおすすめ。スマホへの充電機能付きであれば、さらに安心感がある。

左から、ソーラー充電のエムパワードベースとエムパワード エマージ、スピーカー付きのMoriMori LEDランタンスピーカーS、ベアボーンズビーコンライトLED 2.0、右手前が手回しで充電できるPanasonicFM/AM2バンドレシーバーRF-TJ20。さまざまなタイプがあると便利だ。

生活のなかにソーラー充電を取り入れ、防災の準備を習慣とするのもいい。ランタンに絵を描くなど、子どもが参加できると防災への意識も高まる。

毎日の生活にキャンプ

キャンプ道具を普段から使っていれば、いざというときも、いつもとそんなに変わらない生活を送ることができる。

効果的なのは、調理器具などを共有化すること。使い慣れていないキャンプ道具を利用しようとしても、水加減や火加減などに違いがあって、おいしい食事を作ることは難しい。

そこで、日々の調理にキャンプ道具を利用して、いつでもどこでも同じように調理できるように慣れておこう。調理器具を共有化することで、全体の荷物が減り、キャンプ料理の腕も上がるかも。

寝袋のノルディスクアーモンド+10はファッショナブルで、扱いやすい封筒型。所有しているだけで満足できる存在感が、楽しい防災対策につながるのだ。

キャンプ用バーナーもいろいろなタイプを用意しておくと便利。

三沢さんの自宅ではSOTO のエミールが活躍している。ダッチオーブンを加熱して、保温性の高いエミールに入れておけば、煮物料理などがおいしくできる。

生活にとけこむ存在感

防災アイテムをインテリアにすれば、防災がライフスタイルになる。普段から目にすることで、探す必要がなくなり、その状態を常に確認できる。

上の写真のように、キャビネットにランタン、ポータブルバッテリー、ソーラーパネル、ツールボックスなどを置いてもいい。

切り株の上にあるのはマフス住宅用消火器。デザイン性が高く、インテリアにもなじんでいる。

避難時に持ち出す、重要なものだけをまとめておくといい。

アウトドアにインパクトを与えないことも大切。写真の左端2点は、すすぎのいらない洗濯洗剤がんこ本舗「海へ…Step」、右端2点は拭き取りタイプの食器洗剤がんこ本舗「森と…」。三沢さんのおすすめ。

中央2点は、メイク落としとドライシャンプー。水がなくても洗髪・洗顔ができるので便利。

防災意識を高めるパッケージ

三沢さんは、カテゴリーごとにアイテムをパッケージし、持ち運びしやすいよう整理している。

普段キャンプへ行くときも、いざというときも、必要なものをさっと取り出せて持ち運びできるように、必要なアイテムをすぐに使用できる状態にまとめておくことが大切だという。

各カテゴリーに分けたパッケージを見やすくしておくと、キャンプの荷造りが楽になる効果もある。

さらに、キャンプへ行くたびに持ち物を見直したり、消費したりすることで、足りなくなったものをすぐに補充する習慣も付けることができる。そうすると、自然と防災意識も高まってくるという。

子どものためにできること

防災で忘れがちなのが子どもたちのケア。そこで、子ども用のアイテムも用意しておいたほうがいいという。ママ目線らしい発想だ。

トランプやボードゲームなどの遊び道具があれば、被災時の子どもたちの不安も解消される。トランプはキャンプや自宅でもプレイして、遊び方のバリエーションを増やすと、よりいっそう楽しめるという。

もちろん財布や連絡メモ、そして子ども用の軍手やヘッドライトがあればなお安心。

三沢真実プロフィール

CAMMOC(キャンモック)共同代表。防災士。一児の母、 ひとりのクリエイターとして、息子との日々を愛おしみながら好きを仕事に活動中。「SDGs 防災キャンプ~キャンプをしながら無理なく無駄なく楽しく防災~」を提唱し、防災キャンプ講座や執筆、オリジナル商品開発などに力を入れる。

写真:渡辺圭史、中里慎一郎 
文:渡辺圭史 
協力:CAMMOC 
初出:GARVY2022年10月号