【概要】車中泊で愛用している寝具と選び方や快眠のコツなどを、軽キャンピングカー・テントむしで車中泊旅を楽しむ「まるなな」さんが紹介。

車中泊で重要なポイントのひとつが「体が痛くならない寝方」。そこで車中泊歴10年以上、軽キャンパー・テントむしで車中泊を楽しむYouTuber・まるななさんに、愛用マットなどの寝具や快眠のコツなどを聞いてみた。

教えてくれたのは……まるななさん

2017年に中古で購入した軽キャンピングカー「テントむし」でキャンプ、登山、車中泊を楽しんでいる「軽キャン女子」。 北海道札幌育ちの道産子が各地を旅し、キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube「まるななちゃんネル」とブログ「まるななブログ」にて配信中。

Q.どんなマット(布団)を使っていますか?

A.ベッド展開したシート上に、カインズホームの長座布団を2枚とニトリの敷パットを併用

キャンピングカーのため、特に何も敷かなくてもシートはフラットでクッション性があり、そのまま寝ることが可能。

しかし、調理や食事も同じシート上で行い、就寝中は寝汗をかくこともあるので、汚れ防止としてマットを敷いています。何も敷いていないときよりクッション性がアップし、自宅のベッドの寝心地に近づきました。

また、冬の車中泊の冷えは下から来るもの。マットを敷くことにより断熱効果もアップ。さらに、冬はニトリのNウォーム、夏はNクールの敷パッドで快適に過ごせますよ。

Q.いま使用しているマットを選んだ理由は?

A.カインズホームの長座布団は、車中泊のために作ったのかと思うほど車中泊向き

ほかのホームセンターの場合、長座布団は1種類くらいしか売ってないのに、カインズホームの長座布団は、厚さや硬さの種類も豊富で、幅・長さが車中泊にピッタリ!

値段が2980円〜と手ごろで、万が一汚してしまっても気軽に交換できる金額がうれしい。あえて65×115cmという小さいサイズを2枚購入。

ベッド下の収納にアクセスするために、めくりやすい小サイズをセレクト。敷き方によって、膝から下にはマットがない状態ですが、上半身からお尻部分までマットがあれば問題なし。

冬は、足元に電気毛布を敷くとポカポカに過ごせます。

これまでのマット遍歴(布団)は?

A.自作ベッドキット+長座布団→自作ベットマット→軽キャン付属のマット→軽キャン付属のマット上に長座布団

最初に作った車中泊ベッドの天板は、ベニア板に絨毯を張ったもの。もちろん硬いです。ここに長座布団を敷き寝ていましたが、長座布団は、基本的に昼寝用。夜に何時間も寝るには向いていなかったのです。

そのため、市販の低反発マットレスを適度な大きさに切り、銀マットと一緒に、長座布団カバーに入れたベッドマットを自作。

マットを分割することができ、必要なところのみ敷くことが可能。長座布団より快適なベッドマットになりました。

が、実は低反発マットレスは、寒くなると硬くなるという問題が起こってしまいました(笑)。

Q.体が痛くなるのはマットの硬さが原因?

A.マットが硬いからといって、柔らかいマットに替えればいいという問題ではない

初めて車中泊したときに体が痛くて眠れなかった原因を改めて考えると、マットの薄さが一番の原因ではないかと思います。

仮眠程度なら薄いマットでも眠れますが、体を休めるほど長時間睡眠は取れません。

それならば、柔らかいマットに替えればいいのでは? と思いがちですが、ただ柔らかいだけのマットはシートの凹凸を吸収せず、平らな面でも底つき感があり、体が痛くなってしまいます。

私の考える理想の車中泊マットは、表面は柔らかく、裏面はシートの凹凸を吸収する低反発素材がいいのではないかと思います。

Q.ほかにおすすめの車中泊マットがあれば教えてください

A.オンリースタイルの車中泊専用マットです。どんな凹凸でもフラットにする優れもの

以前、軽自動車のレンタカーで車中泊旅をした時に、オンリースタイルの車中泊専用マットで就寝。

どう見ても寝られそうもないガタガタなシートでも車中泊専用マットなら、段差が気にならないほどフラットに。底つき感もまったくなく驚くほど快適に眠れます。

少しお値段は高めですが、もっと早く買っておけば、慣れないDIYで自作のベッドに手を出さずに済んだかもしれない……と思うほど。

インフレーターマットのため、ケースから出して数時間放っておくだけで空気が入り、特に設営の手間は不要で、ベッドの硬さも空気の入れ具合で調整可能。

車中泊を始めようと思っている人には、おすすめしたいマットです。

Q.マット以外の寝具はどうしていますか?

A.枕は家庭用を。上掛けは化繊の封筒型寝袋とダウンのマミー型寝袋を使用

マットの上には、夏はニトリのNクール、冬はNウォームの敷きパッドで快適度アップ。シングルサイズだと大きすぎるため、小さなサイズの子ども用を使用しています。

枕は家庭用のもの。掛け布団は、マミー型の寝袋でモンベルのダウンハガー#2を愛用。春夏秋は寝袋を広げた状態で上掛けにし、冬は寝袋の中に入り頭まですっぽりとフードをかぶると暖かいです。

ダウン素材は高価ですが、コンパクトになるため、狭く収納の少ない車内に向いており、幅広いシーズンで使えるのもメリット。

Q.マットのほかに車中泊で快適に眠れるコツはありますか?

A.快適に眠るには、傾斜、温度、音、光の4つポイントに気をつけて

駐車する場所は、なるべくフラットなところ。それが、難しい場合は頭が高くなるように駐車します。快適な温度が保てるような寝具や服装にすること。なるべく静かな落ち着く場所に駐車しますが、念のため、耳栓を用意します。

そして、車内に光が入らないよう、窓の目隠しをします。窓をふさぐことによって、窓から入ってくる冷気や夏の朝日を遮断でき、急激な温度変化を防ぐ効果もあります。

新聞紙や段ボールでふさぐことも可能だけど、銀マットで自作するか、可能ならば専用のシェードの購入がおすすめ。DIYよりは少し値は張りますが、アイズ・マルチシェードは、夏の日光、冬の冷気も防いでくれる頼もしいアイテムです。

文:まるなな 
写真:まるなな、逢坂 聡 
初出:カーネル2023年3月号vol.59