【概要】フォルクスワーゲン・タイプ2 カラベルで車中泊を楽しむ橋口浩一さんの愛車を紹介。福井名産の杉の廃材を活用した内装DIYのこだわりや車両の改装作業など。
【改装作業】職人の技をふんだんに
2017年12月に購入したT3。まず3カ月かけて、塗装込みのレストアを外部修理工場に委託。元の姿に戻すことを主眼に、「あまり手を加えず」が基本だったという。
完成するまでの間、橋口さんは自ら内装のプランニング、図面引き、部材の準備などをしていたため、納車された4月からは、手際よく作業が行われ、ひと月で完成とのこと。さすが本職!
前後に伸びるエアコンダクトを覆った梁の上に配した杉材の格子。まだ作業中だが美しい!
ひとつひとつの部材をクルマにフィットするように、職人が微調整しながら施工していった。
クルマの床パネルの上に根太をひき、その上にコンパネ、そしてフロア材を敷き詰めた。
天井部分に走るエアコンダクトにかぶせる梁の裏側には、調湿素材を使用している。
内張りにはナノ単位粒子による染色材を使用。自然な発色効果を目指した。再塗装したとは思えない仕上がり。
運転席まわりのサイドパネルは劣化していたため、木目調パネルを装着。全体のトーンを合わせた。
エンジンルームの上は熱くなるので、全体に断熱材で覆っている。開口部のハッチ部分を切り抜き加工している。
元々の車体色であったネイビーブルーとマリンブルーの2トーンを再現するようお願いをし、大満足の結果に。
文:沖田雅生
写真:逢坂 聡
出典:カーネル2019年春号 vol.43