【概要】日産・NV350キャラバンで車中泊を楽しむキャラバンさんの車中泊・快眠テクニックや車中泊グッズなどを紹介。

教えてくれたのは……キャラバンさん

車中泊歴40年の大ベテラン。当初は登山や撮影のアプローチ手段として。現在は仕事を定年退職し、旅をしながら生活するような非日常を楽しんでいる。愛車は日産・NV350キャラバン。

就寝前の“くつろぎタイム”も快眠するのに重要!

「水平や音、プライバシー確保などの駐車環境や、温度調整に防寒対策、体調など、車中泊で快眠するにはどれも重要な要素。でもすべてがかなわないときもあるので、諦めや寛容な心も大切」と話すキャラバンさん。車中泊歴40年の言葉は説得力がある。

そんなキャラバンさんが快眠の最重要テクとして挙げているのが、DIYで仕上げた常設のベッドとリビング。

限られた車内スペースなので対面リビングは諦めたそうだが、両方を常設にすることで、車内のくつろぎタイムが向上。

リビングは改造したニトリの折りたたみテーブルを中心に、必要なものにすぐ手が届く、お気に入りのスペースだ。

「リビングで晩酌を楽しみ、ほろ酔い気分でそのままベッドスペースへ。就寝前のくつろぎタイムをゆったり過ごせる環境も、快眠の重要な要素だと思います!」

また車中泊場所の選定も大切と話す。傾斜がなく、雨の日は施設の近く、晴れた日は静かな場所に。あとは周囲の状況を見て決めている。

「初めて車中泊する場所では明るいうちに到着し、最適な場所を見つけるのがベストですが、そういかないときも多々ありますから」。「無理をしない」を信条に車中泊を楽しんでいる。

車中泊の快適テクニック①
常設ベッドとリビングですぐに眠れる車内環境に

晩酌を楽しんだ後のベッド展開は面倒と、常設のベッドとリビングにこだわって車内を製作。「いつでも寝られる環境が、快眠の重要な要素です」。

ベッドキットは送料込みで6万円ほどだが、しっかりとした作りで満足。

車中泊の快適テクニック➁
夏の車中泊はルーフテント。ただし天気予報は要チェック

車内の常設ベッドは室温が30℃を超えると寝苦しい。だから夏はルーフテント「イージーキャンパー・タワー」で車上泊。

壁4面が網戸仕様で夜風が通り抜けるので、扇風機があれば十分快眠できる。ただし雨の日は格納作業と後日の天日干しケアが大変なので、雨予報のときは車内で就寝。

車中泊の快適テクニック③
厳冬期用の寝袋とシューズで冬の車中泊でも朝まで熟睡!

冬は車内の常設ベッドで就寝。防寒対策としてモンベルのダウン寝袋「ダウンハガー650#0 ロング」を愛用。厳冬期用で-12℃まで使用可能だ。

さらに足先が寒いときはダウン素材のテントシューズをプラス。「雪景色も雪の車中泊も大好き。冬でもあちこち旅に出かけますが、この装備で朝までぐっすり眠れます」

この車中泊快眠グッズも重宝しています!

キャラバン純正カーテン
前後左右を遮蔽するタイプで、プライバシーの確保と防寒に役立っています。

スマホ専用ポケット
就寝時にスマホが行方不明にならないよう、枕元に設置しています。

シュラフシーツ
シュラフの汚れ防止と、夏場の肌掛けがわりに愛用。手軽に洗濯OK。

文:横山穂波(カーネル) 
出典:カーネル2022年11月号vol.57