【概要】鎌倉天幕の焚き火台「SOLOIST HOMURA(ソリスト ホムラ)」のインプレッション。実際に使用し、よかった点や気になる点、スペックなどを紹介。

ここ数年のキャンプブームで一気に種類が増えた焚き火台。数あるモデルのなかで、キャンプ雑誌・GARVY編集スタッフが「前から気になっていた!」という焚き火台をインプレッション! はたして、その使い心地は⁉

編集スタッフ・大森弘恵が気になっていた焚き火台は……

鎌倉天幕 ソリスト ホムラ

選んだ理由
・焚き火台には珍しいポップアップ式組み立て
・収納サイズに比べて火床が大きい

ステンレス+ポップアップ=準備と後片付けが楽ちん

この春、鎌倉天幕より画期的な焚き火台が発売されると知り、ワクワクしてECサイトをのぞいたところ完売の文字。落胆したキャンパーはさぞ多かったことだろう。

焚き火台の名は「SOLOIST HOMURA(ソリスト ホムラ)」。同社2名就寝のハイスペックテントと同じ名を冠しており、収納サイズは14.5×34× H3.6cm、重量1kgとコンパクトでバックパックにも難なく入る。

それでいて使用サイズは27.5×34×H23cm。キャンプ場で売られている薪なら割らずにそのまま入るほど大きく使える。モノグサソロキャンパーを惹きつけるにはピッタリの仕様だ。

夏の再販でもゲットできず諦めかけていたところに降ってわいたこの企画。さっそくサンプルを借りて試してきた。

最大の特徴は、なんといってもパネルを開くと脚が飛び出すポップアップ機構。ソロ御用達のミニテーブルと似た仕組みといえばわかるだろう。脚だけではない、2枚のパネル(風防大)を開くと両側の小さな風防も立ち上がるのだから感動だ。

パネルを組み合わせる、脚をねじ込むといった組み立て作業はなく、素早く焚き火を始められるし、灰を捨ててシャキーンと閉めたら終了。可動部のメンテが必要だが、軽いので自宅で簡単にできそうだ。

ロストルはないが底にもスリットが入っているため、ほどよく燃えるのも気持ちがいい。

熱で歪み、うまくたためなくなるかと心配したが、スリットや縁にわずかな折り返しがあり、これが歪みを低減させている様子。焦げや煤あとはついてしまうが組み立て・収納を阻むことはなかった。 

唯一気になったのが、スピットだ。シェラカップから大きめ鍋まで対応するのは便利だが、段を変えるときにうまくはまらなかったりする。

今後改良されることに期待しつつ、次の再販こそ入手したい! そう思わせる焚き火台だ。

ソリスト ホムラのよかった点

ワンアクションでセットOK!

パネルを開いて脚と風防がセットできたことを確認。あとはクリップみたいな補強ステーで吸気スリットの下側を押さえるだけ。わずか10秒で組み立て完了だ。

火床も開口部も広くて使いやすい!

薪を投入しやすい形。太め・長めのちょっと重い薪をそのまま載せられるが耐荷重は5kg。鉄板やフライパンを使う場合は重量に気をつけたほうがよさそうだ。

ゴトクの高さ調整ができる!

2本のスピットは風防大の上に載せるほか、炭や熾での調理なら吸気スリットに差して低くすることも可能だ。ただ、途中で段を変えるときは慎重に。