【概要】ルーフトップテント積載車が集まるキャンプイベント「ROOF TOP CAMPING 2022」のレポート。ルーフトップの基本や参加者たちのルーフテントスタイルなどを紹介。

クルマの上にテントを載せるルーフトップテントスタイル。今あるクルマを使って簡単に始められる手軽さ、しっかりとした快適なプライベート空間を手に入れられるなど多くの人から支持されているそのスタイルに注目してみた。

いま大注目のルーフトップスタイル!

2022年3月19〜20日の日程で「第1回ルーフトップキャンピング2022」が千葉県成田市で開催された。

会場には約30台のクルマが集まり、それぞれのルーフトップテントスタイルを披露。ルーフテントメーカーの出展もあり、ルーフトップスタイルに興味のある来場者の姿もあった。

ルーフトップテントにはいろいろなタイプや大きさがある。会場にもコンパクトなモデルから、大きな床面積を誇るタイプまで、たくさんの種類が並んでいた。

各車両もルーフトップテントに合わせたカスタムが施されていて、アウトドア風のクルマなどを見ているだけでも楽しい。

普通乗用車を手軽に車中泊仕様にできるルーフトップテントの魅力は、レジャー分野だけでなく災害時も想定して利用できることにあるといえる。

いざというとき、避難場所としての機能性を発揮して、手軽に準備できることから、防災対策としても注目されているスタイルだ。

ルーフトップテントを展開すると、アウトドア用のテントよりもしっかりとした作りになっているので、室内に入ると安心感がある。さらに、雨の日であっても簡単に展開、収納できるのがいい。

手軽に設置、利用ができることから、その活用範囲も広がっていくことだろう。

▲2022年10月に「ROOF TOP CAMPING2022 Vol.02」が開催!

そもそも「ルーフトップ」ってなに?

基本はルーフトップキャリアを使って、コンパクトに収納されたテントが固定されている。折りたたんだ状態はコンパクトで、普通乗用車にも取り付け可能なサイズが多い。

クルマの上に載っているテントのカバーやロックを外して展開する。ワンタッチで立ち上がるタイプもあり、セッティングはあっという間。この手軽さも人気の理由といえる。

テントが立ち上がると、タイプによってはひさしをセッティングしたりして、形を整えていく。はしごを使って内部に入れば、別世界が広がっている。フラットな床が心地よい。

「ROOF TOP CAMPING 2022」参加者をチェック!

ラゲッジスペースの解決方法がルーフトップテントだった

オーナー:田中さん
ルーフテント:イージーキャンパー

トヨタのRAV4でキャンプを楽しんでいた田中さん。4人家族でキャンプを始めたが、大きなテントが荷室に入らなくて困っていた。そんな時、ルーフテントの存在を知って、ショップへ。

加重を考えてリアに足が追加されているのはショップならでは。ダブルベッドサイズなので、キャンプ場では小さなテントを追加して使っている。

ルーフテント内部に小型のキャンプ用テーブルをセットすれば、窓際の特等席が完成。左奥に見えているキルティング素材は断熱用にオプションで追加。冷気の侵入を防ぐ。

大きなテントは手放して、ラゲッジスペースにも余裕が生まれた。上と下に分かれて車中泊することもあるという。

純正のルーフトップを外して輸入したテントを装着

オーナー:ココペリさん
ルーフテント:URSAMINOR

ジープラングラーのシルエットにピッタリとハマっているのは北米のブランドURSAMINORのルーフテント。ジープラングラーに取り付けてあるルーフトップを外して、ボルトオンで装着できるアイテム。

サイドオーニングはテント本体にアンカーを取り付け装着している

友人がポップアップルーフのワーゲンT4に乗っていたのを見て、クルマだけで宿泊できることに魅力を感じたことから、このテントを個人輸入した。

ルーフ自体がテントになっていて、内部に床板が取り付けられるようになっている。キャリアがないのでスッキリとしたシルエット。

テントは6年ぐらい利用していて、ベース車両は2台目のジープラングラーになるという。