【概要】DIYカー用品メーカー・エーモンが展開するアウトドアブランド「OGC」のポータブル電源ユニット「OGCフィールドパワーユニット」を紹介。車中泊での便利な使い方を解説。

これまでのポータブル電源とは違った電源システムとは?

スマホの充電はもちろん、充電式ランタンや扇風機、電気毛布など、キャンプで電気製品を使うのは当たり前になってきました。とくに車中泊では、電気製品が使えるというのはとっても便利です。

そんなキャンプ、車中泊シーンで注目されているのが「ポータブル電源」。モバイルバッテリーより大容量で家庭のコンセント感覚で使えることから、車中泊の必需品となっています。

そこで今回紹介するのは、車中泊で使いやすいアウトドア用の電源システム「OGCフィールドパワーユニット」。一般的なポータブル電源とはちょっと違った、その特徴を解説していきましょう。

電源にディープサイクルバッテリーを使用!?

一般的なポータブル電源は、リチウムイオンバッテリーが内蔵されていますが、OGCが展開する電源システム「OGCフィールドパワーユニット」では、電源に市販のDC12Vディープサイクルバッテリーを使用します。

対応するバッテリーは「WP50-12NE」「WP50-12」「M24MF」の3種類。「WP50-12NE」「WP50-12」の電池容量は600Wh、「M24MF」は960Whとなります。

これら別売りのディープサイクルバッテリーに、メインユニットとなる「OGCコントロールボックス」を接続することで、はじめてポータブル電源となるのです。

「OGCコントロールボックス」に装備されている電源の種類は、AC100Vの出力ポートが2口、DC12Vの出力ポートが2口、USB Type-Cポートが1口、USB Type-Aポートが2口。

AC100Vの定格出力は300W(瞬間最大600Wまで対応)で正弦波を供給できるので、家電を選ばず安心して使えます。液晶画面には、使用中のW数、A数、V数が表示されます。

購入したバッテリーは、そのままの状態でも使えますが、別売りの「OGCバッテリーバッグ」に入れて使用すれば、楽に持ち運ぶことができ、バッテリーを保護することもできます。

バッテリーへの充電は、別売りの「OGCバッテリーチャージャー」で行います。配線をバッテリーにつないで、家庭用コンセントから充電すればいいだけなので、とても簡単です。

車中泊にピッタリのメリットがあった!

「OGCフィールドパワーユニット」が、どのようなシステムなのかがわかったところで、次はリチウムイオンバッテリーを使用した一般的なポータブル電源との違いを解説しましょう。

いちばんの違いは、クルマで使用することを前提に設計されたディープサイクルバッテリーを使用するということ。

リチウムイオンバッテリーの場合、高温の車内に放置しておくと発熱・発火の恐れがありますが、ディープサイクルバッテリーの場合、その心配がありません。そういった点では、車中泊にピッタリの電源と言えます。

また一般的なポータブル電源は、長年使用して電池が劣化してしまったら、本体ごと買い換えなければなりません。しかし「OGCフィールドパワーユニット」は、電池だけを交換すればいいので、コストを抑えることができます。

ただしデメリットもあります。鉛蓄電池であるディープサイクルバッテリーは非常に重く「WP50-12NE」で約14kg、「M24MF」では約20kgもあります。力の弱い女性では、持ち運べないことも。

これを解消するために、先ほど紹介した「OGCバッテリーバッグ」が役に立ちます。長めの取っ手が2本付いているので、ふたりで持って運ぶことができます。

アイテムを追加すれば車中泊がさらに快適に!

さらに同ブランドのシートカバー「OGCシートプロテクター(フロント用)」を装着すれば、車中泊がもっと快適になります。

シートバックにはモールシステムが設けられていて、そこに「OGCコントロールボックス」を装着することができるのです。これならセカンドシートから後ろを展開してベッドメイクしても、電源が使いやすい位置にくるので便利です。

ちなみにステップワゴンの場合、運転席と助手席のあいだにバッテリー(WP50-12NE)を置くことができるので、置きっ放しにしておいてもジャマになりません。

車中泊用にポータブル電源を準備したいという人は「OGCフィールドパワーユニット」を組んでみるのもいいかもしれませんね。

写真・文:牛島義之