【概要】オウルテックのポータブル冷凍冷蔵庫「ICECO 20リットルモデル」のレビュー。最高気温30℃を越える日にキャンプ場に持ち込み、実際に使用してみた。
「保冷」ではなく「冷やす」冷凍冷蔵庫の威力
クーラーボックスが食品の保冷を目的とするのに対し、ポータブル冷蔵庫は食品を冷やすのが目的だ。
氷の追加や排水の手間がなく、食品をベストな状態にキープできるのはもちろん、細かな温度設定ができるので、繊細なワインの保管・持ち運びにも適している。
キャンプには大げさだと思われていたポータブル冷蔵庫だが、酷暑予想の今夏は注目すべきアイテム。
そこで、最高気温30℃を超えた日、ポータブル冷凍冷蔵庫 「ICECO 20リットルモデル」を使ってみた。さっそくその使用感を紹介しよう。
電源があれば細かい温度設定で飲み頃キープ
ICECOの温度設定は最低-18℃/最高10℃で、0.5℃単位で設定可能。細かく温度設定できるので、飲み物専用にしてもいい。
スピード冷却とバッテリー保護機能が便利
電源オンから-18℃になるまでは約40分で冷凍庫の準備ができる。使用時間の目安は約700Whの電源で約9時間。
移動中はDCを利用するわけだが、 クルマのエンジンを切ると電源が切れて、バッテリー上がりを防ぐ保護機能付き。
庫内で冷蔵/冷凍の両方が使える
仕切り板を使用すれば、ひとつの庫内で冷蔵、冷凍の両方が使用できる。上写真は左側で冷凍、右側を5℃の冷蔵に。現地で買った要冷凍のお土産を持ち帰るのも夢ではない。
2リットルペットボトル4本が横置き可能
ペットボトルがうまく入らないのはストレスとなる。ICECOは仕切りを外せば2リットルのペットボトルを倒して4本収められるので庫内スッキリ。
置き場所に注意
電気を使うので、水濡れ厳禁。地面に置かず、安定した台に載せておこう。
締め切ったテントや車内は熱がこもる!
ポータブル冷蔵庫を使っていると、多少なりとも熟が排出される。排熱部分をふさがない場所を選ぼう。できればメッシュのそばなど、通気性を確保しておきたい。
コード類を地面につけないようにしよう
突然の雨でリビングの地面がどろどろになるかもしれない。冷蔵庫本体だけでなく、コード類も地面に触れないようにしておくと慌てずにすむ。
サイズ感は30リットル弱のクーラー。夏キャンプで幸せを感じる
ファンの音はごくわずかで、回っているかもわからないほど。夜に使っても気にならない。
容量20リットルは小さく思えるが、クーラーと違って氷は不要。30リットル弱のクーラーと同等で、家族3人分、厳選すれば4人家族でも対応できるだろう。
なによりも売店に向かうことなくアイスを食べられるのは幸せ!
写真、文:大森弘惠
転載元:GARVY2021年8月号(7月9日発売)