【概要】関東にあるおすすめの車中泊スポット・RVパーク5カ所を紹介。「RVパーク育ての“親父”」である、さいば☆しんさんが厳選した、個性派から豪華設備のRVパークまでその魅力を紹介。

④RVパークホテル・フロラシオン那須(栃木) 高級ホテルの豪華設備を利用可!

そもそもは、私がプライベートで訪れた那須のゴージャスなホテルに感動して、その場で、ホテルの支配人様に直接交渉、RVパークになっていただいたという経緯があります。

那須は観光地としてもトップブランドで、しかも広大な牧場の中にある高級ホテル。温泉もゴージャスならば、レストランの食事もゴージャス。

敷地内にはちょっとした遊歩道があり、体中で森林浴の恩恵を享受できます。

本来ならば、宿泊客しか利用できないホテル内の豪華各種設備を、それも優待料金で利用できるRVパークは、なかなか他ではお目にかかれません。

実は、衛生管理の厳しい牧場の中のホテルということもあり、最初の交渉からRVパークとして実現するには、想定以上の数年の月日がかかりましたが、それだけにオープンした時の喜びはまたひとしおでした……。

……と個人的で恐縮ですが、その意味でも私のなかでは特別なRVパークです。

⑤RVパーク七里川(千葉県) 複数サイトに最大15台利用可能!

春は新緑、秋は紅葉が楽しめる七里川渓谷の入口に位置するこちらは、なんと個人所有のプチキャンプサイト(?)でした。

囲炉裏のあるゲストハウスや、お座敷もあり、道を挟んで、七里川温泉もあるので、非常に重宝がられて、とあるキャンピングカーグループのお気に入り、秘密のオフ会会場にもなっていました。

そのグループの方から、「こんなにステキな場所なので本当は人には教えたくないけれど、だからこそ、もっと多くの人に利用してもらいたい」という、大海にも似た鷹揚なココロでRVパークになっていただきました。

その精神の賜物か(?)、オーナーさんのRVパークに対する前向きなお気持ちもあって、開設後はさらに拡張して複数サイトに! なんと、最大15台利用可能な本格的なRVパークに進化しました。

渋いところで好評(特にご婦人方に)なのはトイレ。洋式シャワートイレは当然のことですが、トイレに入ると「いらっしゃ~い!」と自動的にフタがあいて歓迎してくれます。

こんなところまで気配りのあるRVパーク。まさに「人に良かれ」の精神に満ち溢れています。

今後のRVパークにも期待!

本来は「車中泊手段」だったRVパークにも、いろいろなタイプがあり、その成り立ちにもさまざまストーリーがあります。

今回、紹介したのは「関東圏」で、しかもそのほんの一部です。全国にはたくさんの「行くだけでも楽しいRVパーク」がありますし、今、こうしている合間にも、新しいRVパークが産声をあげています。

推進している日本RV協会も、現在は200カ所ほどあるRVパークを、さらに500カ所、できれば1000カ所にまで増やす計画もあるといいます。また新たなRVパーク、ストーリーが生まれるかと思うと楽しみですね。

写真、文/さいばしん