SOTOBIRA連載「軽トラ車中泊でめぐる!四国八十八カ所お遍路ひとり旅」の番外編。旅人・新井芳夫さんの愛車を紹介。60cmも車内が広がるスライドアウト機構を搭載したキャビンの中は、床の間まであるこだわりの和室空間! 車中泊専門誌『カーネル』に掲載された愛車の装備をじっくり拝見!

車中泊の達人・新井芳夫さん

愛車のスバル・サンバート ラックで四国お遍路旅を楽しむ旅人。実は40年以上も前から国産ワンボックスカーにDIYを施して楽しんできた、車中泊のベテランでもある。

連載「軽トラ車中泊でめぐる!四国八十八カ所お遍路ひとり旅」のバックナンバーはこちらから!

車内に和の空間を演出した、快適軽キャンピングカー!

20代のころ、ハイエースにべニア板を張りカーペットを敷いた自作ベッドから出発し、これまで7台のキャンピングカーを乗り継いできた新井さん。16年乗った車両を手放し、4年前に選んだのがいまの愛車。

新井さんの愛車紹介

スバルサンバートラック 4WD 2012年式

ベースはスーパーチャージャー搭載モデル。生産終了直前に群馬県でようやく購入できたという希少なモデル。キャビンは5年前に中古車ショップで見つけたものを搭載。自身も会員であるHMCC(ハンドメイドキャンピングカークラブ)の仲間が製作したものを偶然入手した。

以前は夫婦で旅していたが、最近はもっぱらひとり旅。それが軽キャンパーにした理由でもあるが、四国八十八カ所の巡礼など、気ままに長旅を楽しんでいるとか。小さくとも抜群の居住性は大きな魅力だ。

まるで自宅⁉ 畳&床の間まであるこだわりの和室

インテリアは和室仕様で畳が敷かれ、小さな床の間まで。窓には建具職人に特注し、「組子障子」という細工が施されている。

室内はこだわった和室仕様。畳を敷き、夏はちゃぶ台、冬はコタツでくつろぐ。窓には組子障子と呼ばれる細工が。

スライド機構で車内空間が広がったため、横向きに寝ることができる。軽キャンとしては画期的だ。

和風にこだわって仕上げた車内にはすだれも。

手作りの床の間。ここだけ見ると、まるで自宅のようなインテリア。だれも車の中だとは思わないだろう。見事!

液晶テレビも設置。テレビを見ながらのんびり過ごせる。

収納式のラダーやステップも便利

キャビンはアルミ製の断熱パネル。スライドアウト機構で60㎝ほど室内を押し広げることができる。

スライド部は中から押し出す手動式。左右4本のレールで支え、押し出したらロックする。ロックを外せば簡単に押し込むことができる。

昇降時に使用する便利な3段の折りたたみ式ステップも装備。

キャビンのサイド、アオリ板上部にぴったりと装着されているのは、フランス製の収納式ラダー。収納時の収まりもジャストフィット!

非常にコンパクトにたためるが、ワンタッチで左右に広げると、すぐに使用できるので使い勝手が抜群だ。

電源装備の充実ぶりにも注目

ルーフには100Wのソーラーパネルを2基並べて設置。

回転式のBSアンテナと地デジアンテナも装備している。

冷蔵庫は49ℓ。以前は冷凍庫を使用したそうだが、さすがにバッテリーが持たずに断念。

床下にはインバーターと左奥にリチウムバッテリーを搭載。さらに専用充電器を装備している。

長旅が多いため、電子レンジも必須だとか。

出典:カーネル vol.36 2017夏号

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