マイカーを持たず、レンタカーを活用した「車中泊の達人」を紹介。レンタカーの車中泊で必要なもの、車中泊仕様への展開の仕方などをレポート。

レンタカーの室内が、くつろぎの寝室に変身!

送付した車中泊グッズをセレナ車内で展開。……すると、大人2名がゆったりと就寝でき、くつろぐことができるリビング&ベッドルームが出現する。

一度セッティングしたら、シェードなどの運転を阻害するグッズ以外は、レンタカーを返却するまで基本このまま。荷物の移動などはあるものの、大きな変更はしないと栗原さんはいう。

ベッドメイキング① 寝床の土台作り

シート就寝の寝床の一部となるのが、段ボールと市販の段差解消クッション。

2&3列目シートを倒して繋いだら、準備していた段ボールをシートの凹凸にはめる。その上から、市販の段差解消クッションを4枚使用して、できるだけフラットに。写真の段ボールは、細かな段差にも対応する2枚重ねのものだが、荷物送付に使用した段ボールを流用してもいい。

ベッドメイキング② エアマットを敷いて弾力性をアップ

携帯性の高いシングルのエアマットを2枚準備。上記の状態のシートに敷いて、よりクッション性を高めている。ダブルサイズや厚いタイプは収納サイズが大きく、送付時にかさばる。

ベッドメイキング③ シーツを被せてベッド完成!

エアマットの上に家庭用シーツを被して、上布団を広げたらベッドメイクが終了。注意点としては、セレナのグレードによってできる2列目の左右シートの中央にできるすき間。予備の衣類用バッグなど、あまり使用しない荷物で埋めればいい。

2種類のシェードを使い分け

フロントガラスと一列目シートの左右の窓には、吸盤を使わず、簡単に脱着できるシェードを使用。2列目シートより後部の窓には、吸盤でしっかり装着できるアイズ製を使用している。特徴の異なる2種類を使い分ける。

意外に収納スペースは多数あり!

ベッドメイクをしたあとも、栗原さんはしっかりと収納スペースを確保している。フラットにした3列目シートの下部や、就寝時には使わない助手席は、サイズぴったりの収納ボックス置き場に。さらに、フロア下にある隠れ収納スペースには、ヘッドレストや替えの靴などを入れる。

天井部には収納ネットを装着

天井のグリップにバーを後付け。ロープなどで装着したネットともに、収納&吊り下げ用アイテムとして活用する。セレナの広い天井スペースを有効活用するアイデアを、レンタカー用にアレンジ。簡単に脱着可能となっているところがポイントといえるだろう。

これがセレナのレンタカー? もともとベッド仕様になっていたかのような完成度! 正真正銘、無改造のセレナにアイテムを装着してセッティングしただけの室内なのだ。さすがレンタカー車中泊旅の達人である。

出典:カーネル vol.44 2020冬号
写真:逢坂聡