「VANCAMP JAPAN」のイベントのなかで、ひと際元気な車中泊女子を発見した2023年。aya vanlife=通称・あやばんさんは8年間の保育士生活を卒業して、「今年の5月から、ひとりで日本一周のクルマ旅に出る」という。
となると、まずブチ当たるのが「夏の暑さ」。今回は、そんな出発直後(2024年5月)のaya vanlifeさんを千葉県柏市でキャッチ!
DIYした愛車のこと、そして夏の暑さ対策を聞いた。
プロフィール:aya vanlifeさん
通称・あやばん。8年間勤めた保育士を辞めて、5月より日本一周の旅に出たソロの車中泊女子。これまでは地元・愛知県を中心にVANLIFE&VANCAMPを楽しんできた。
愛車はトヨタ・ハイエースをDIYしたその名もAYAVAN!
AYAVANはトヨタ・ハイエースDXをベースに、自ら試行錯誤を繰り返し、約1年もの間、DIYを行った力作。VANLIFEを意識したウッドパネルを内装に採用。
淡いベージュにピンクのバンパーというボディカラーは、プロにお願いして仕上げてもらったという。あやばんさんのイメージにぴったり。
天井はウッドパネルが張られており、両サイドの棚やロールカーテンなども、DIYで製作・装着している。「こだわりは木材の使用」とのことで、VANLIFEの雰囲気と「女子の部屋」が融合したイメージ。
ドライヤーやヘアアイロン、化粧水や歯ブラシなど、生活用品がざっくりと入れられている両脇の棚。コーヒーやマグカップ、ケトルなどもあり。
車内の動きを考えて配置されている……のかな!? 自作のカーテンも見える。オレンジ基調の色使いがベース。
車内後部を一段高く設定しており、ベッドに。その下は収納スペースとして活用。前側には引き出しがふたつ、衣装ケースをひとつ収納。
リアゲート側にはセンターに引き出しがひとつ。両サイドは引き出しにはなっていないが収納スペースではある。
AYAVANのDIYのなかで、一番のお気に入りだという引き出し式のテーブル。電子ピアノが載っていて、使用するときだけスライドする。さすが元保育士。弾き語りはお手のもの!?
窓には「防犯装置作動中!!」のステッカーがチラホラ。ステッカーチューンではなく、実際に窓が破られたら警報機がなる。女子ひとり旅だからこその装備。
あやばんさんに聞いた夏車中泊の暑さ対策!
Q.これまでの暑さ対策は?
A.標高の高い場所でキャンプをしていました
拠点にしていたのが(あやばんさんの)地元・愛知県だったということもあり、夏は近隣の岐阜県や長野県へキャンプに行っていました。ともに人気のキャンプ場も多く、標高が高くて涼しく、快適に過ごすことができました。
なので、これまで暑さ対策はそれほど行っておらず、持っているアイテムもここで紹介しているくらい。これで日本一周に出発しています。
日本一周の旅のなかで、本当に暑くて寝られない熱帯夜をしのぐには……。唯一の扇風機では足りないかも!? ですね。
Q.日本一周での暑さ対策は?
A.まずこの夏は北へ! 青森や北海道へ行きます
日本一周をする目的のひとつが、全国の祭りに行きたい! というのがあります。6月のキャンプイベント後に北海道へ行きますが、7月末まで北海道で過ごした後、ねぶた祭りに合わせて青森へ移動します。
夏の車中泊の基本であり、テッパンでもあると思うのですが、北海道や青森なら、それほど暑くないのでは? と思っています。
もちろん最近は、北海道や青森でも暑いことがあると聞いています。そんなときは、いまあるアイテムもフル活用して対処したいと思います。まずは、夏の北の大地を楽しみたいですね。
今年もまずはこれでトライ! これまで使ってきた夏アイテム
あやばんさんの数少ない夏対策アイテム。熱冷却シートと瞬間冷却パック。そして、ロスフィールドのハードクーラーは12時間冷却!
日中の日差しを遮るとともに、「女子のひとり旅」ということで、セキュリティ面でも活躍するシェード。量販店の銀マットでDIY。
両サイドのスライドドアには、空気の入れ替えができるようにクルマ用網戸を装着。
この夏、心強い味方になってくれる(はず)!? オポラーの充電式扇風機。風力を3段階で変えられる。
そしてポータブル電源はエコフローとジャクリの3台を常備。特にエコフローのデルタ2は走行充電できるのがポイントだという。
※当記事はカーネル2024年7月号vol.67の掲載記事を抜粋、再編集して公開しています
写真:朝比奈雄太
文:大橋保之(カーネル編集部)
撮影協力:Wonderful Garden https://www.wonderfulgarden.jp/
初出:カーネル2024年7月号vol.67