【概要】2泊2日の車中泊で行く伊豆の絶景・秘湯湯めぐり旅③中伊豆エリア編。中伊豆エリアの魅力やおすすめの温泉、車中泊スポットなどの紹介。

中伊豆エリアの魅力

「あなたと越えたい天城越え♪」

伊豆半島の中央部、伊豆の国市と伊豆市を中心とした深い山に囲まれたエリアである中伊豆。南北を貫く下田街道最大の難所であった天城山の峠越えが、1905年(明治38 年)の天城山隧道開通を契機に、多くの人と物資が行き交うようになる。

この下田街道沿いには、伊豆長岡温泉郷、修善寺温泉、天城湯ヶ島温泉郷など、数多くの風情あふれる温泉郷が連なり、多くの文人が訪れ、数々の作品の舞台となった。石川さゆりの名曲『天城越え』の舞台としても有名。

中伊豆エリアのおすすめ日帰り温泉

筥湯

画像1: 筥湯

風情あふれる、修善寺唯一の外湯

伊豆で最も古く、歴史のある修善寺(しゅぜんじ)温泉。弘法大師が岩を打ち湧出させたといわれる「独鈷(どっこ)の湯」が発祥とされている。

画像2: 筥湯

現在、独鈷の湯は入浴も足湯も禁止されているが、唯一の外湯「筥湯(はこゆ)」は檜造りの湯船に源泉かけ流し。内湯のみだが風情あふれる温泉情緒が味わえる。

河鹿の湯

画像1: 河鹿の湯

地元に愛されている名湯

多くの文人墨客が訪れた天城湯ヶ島温泉郷は、青羽根、月ヶ瀬、嵯峨沢、船原、吉奈、持越、湯ヶ島温泉の7つからなる。

画像2: 河鹿の湯

そのなかで、伊豆半島のほぼ中央に位置する湯ヶ島温泉の、古くから地元の人に愛されている共同浴場「河鹿(かじか)の湯」は、源泉かけ流しで肌触りのいい熱めのお湯だ。

百笑の湯

画像1: 百笑の湯

エリア最大級の日帰り温泉

修善寺にある大型温泉施設・伊豆温泉村が「修善寺時之栖」としてリニューアル。

施設内の「百笑(ひゃくわらい)の湯」は、源泉かけ流しの大浴場や露天風呂以外に、ラムネ風呂、トルマリン風呂、塩の湯などバラエティ豊かな温泉と、麦飯石、備長炭、カプサイシンなどユニークなサウナも楽しめる。

画像2: 百笑の湯

食事処、宿泊施設なども充実し、2024年4月には屋外バレルサウナもオープン。

中伊豆エリアで車中泊するなら

道の駅伊豆月ケ瀬

画像1: 道の駅伊豆月ケ瀬

伊豆縦貫自動車道・月ケ瀬ICに隣接しており、どこかSAのような雰囲気の道の駅。レストラン、売店が充実しており、名物「修善寺バーガー」が人気。

画像2: 道の駅伊豆月ケ瀬

全体的に傾斜があるので注意。標高が低いので冬におすすめ。夏だと標高の高い道の駅天城越えがいい。

宿に泊まるなら

湯本館 『伊豆の踊り子』執筆の温泉宿

画像: 湯本館 『伊豆の踊り子』執筆の温泉宿

上述の湯ヶ島温泉・河鹿の湯の隣にある湯本館は、川端康成が『伊豆の踊り子』の草稿となった『湯ヶ島の思ひ出』を執筆した温泉宿。川端は約10年間、毎年のように滞在しており、第2の故郷と言っていた。

写真、文:rui
写真協力:伊豆市観光協会、東伊豆町観 光協会、稲取東海ホテル湯苑、赤沢日帰 り温泉館、百笑の湯、金谷旅館
初出:カーネル2024年7月号vol.66

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