ピックアップモデルをベースにした本格RV仕様の登場にも期待
前回紹介したアメリカン・ブルドッグというタフなオーバーランド・ピックアップが4ドアだった。これ対して、レギュラーのピックアップトラックは、観音開きの2ドアにエクステンデッド・キャビンが設けられたスタイル。
これでも一般的な6フィート(約183cm)の長さの荷台をもっていて、積載量は十分といえるだろう。
![画像1: ピックアップモデルをベースにした本格RV仕様の登場にも期待](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/c0644e65af941a9775cdde08bf6a96f6c184afaf.jpg)
カヌーの各モデルは微に入り細に入り、かゆい所に手が届く、細やかな収納スペースが設けられている。特にこのピックアップが、最も使えるギミックが多いモデルといっていいだろう。
前述した荷台も特徴的で、一般的なトラックとは異なり、テールゲートが観音開きになっていて、さらに荷台のフロアを2フィート(約61cm)引き出すことができるので、なんと全長8フィート(約244cm)の長尺物を平らに搭載することができる。
![画像2: ピックアップモデルをベースにした本格RV仕様の登場にも期待](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/ae484a9b68070728c9d8b7f65e8230c26ad558d4.jpg)
さらに荷台の左右から作業テーブルや、ストレージを兼ねたサイドステップが展開できたり、クルマの最前部には大きく開くテーブルが仕込まれている。アイデアの限りを尽くした収納スペースや便利アイデアが詰まっているのだ。
![画像: 後方が絞り込まれたユニークな形状の荷台は、一般的なピックアップとは異なり、ボディ全体がモノコックフレームとなっているため、ボディ剛性は極めて高い。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/e804bd700f1a325a3b1f4287f8f59a0c0c50127d.jpg)
後方が絞り込まれたユニークな形状の荷台は、一般的なピックアップとは異なり、ボディ全体がモノコックフレームとなっているため、ボディ剛性は極めて高い。
アメリカで市販されているフォード・レンジャーなどの中型ピックアップの外観サイズでありながら、F-150などのフルサイズトラックと同じ積載量をもつという、大きな強みを手に入れている。
いや、細やかな作り込みをみれば、既存のフルサイズピックアップもまったくかなわない、積載量や使い勝手のよさを兼ね備えているといっていいだろう。
![画像3: ピックアップモデルをベースにした本格RV仕様の登場にも期待](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/7ae28b082b08b93d69a7b76b4486caaec80f11a3.jpg)
また写真のキャンパーシェルも用意され、キャビン内からカーゴルームへのウォークスルーを可能にしている。
まさに車中泊モデルのベース車両としても、とても楽しみな一台。至れり尽くせりのピックアップモデルをベースに、自分仕様の車中泊モデルをイメージしてみるのも楽しいものだ。
ギミック満載のピックアップモデルをチェック!
![画像1: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/9f147b26ea56ac568b58aef05e0acb7316e95779.jpg)
こちらはアメリカン・ブルドッグのレンダリング・イラスト。全身モノコックの頑丈なボディに、ヘビーデューティーなパーツが加装され、独自キャラクターへと進化している。
![画像2: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/fdcc3efd6ac79b3fd9bd1e28ebfcf4273fe231c3.jpg)
荷台には、さまざまな方向に長さの異なるディバイダー(仕切り)を設置することが可能で、多彩な搭載物に対応。ピックアップユーザーにはうれしい配慮だ。
![画像3: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/bf084a231ad79ff28439092ace1afb2630eb34b1.jpg)
観音開きのテールゲートを左右に開き、荷台のフロアを引き出すと、さらに大きな積載能力を発揮。4×8フィート(約122×244cm)のコンパネをフラットに搭載可能。
![画像4: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/dafcc4db64f8de44d34d52a734e9751406c99150.jpg)
左右の荷台の壁には、折りたたみ式のテーブルが仕込まれている。キャンプのときなど、かなり重宝しそうな装備といえる。
![画像5: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/14ab980ec081f52ce000a3625cd372747e1bf558.jpg)
リアタイヤ前方のボディ側面からは、引き出し式のサイドステップが現れる。ステップの下は小物入れになっていて、何かと便利に使える。
![画像6: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/592884d879b3afcbb629e5015c212c6e2492f926.jpg)
トランクリッドになっているフロントフェイスを手前に開くと、テーブルになる。さらに、そのテーブルが左右に分割・拡張するので、余裕のあるスペースが手に入る。
![画像7: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/c00a2f8e7fe3117a7ccb603ccd9fa7efd068a0b2.jpg)
タフに使えるルーフラックも用意されている。フックの取り付け場所も多数あるので安心。高輝度のLED補助ランプもうれしい装備。
![画像8: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/c12b3a1f894c84e1546b42395af37a0285587045_xlarge.jpg)
荷台のインナーウォールには、さまざまな出力に対応したアウトレット電源が備えられる。モデルにもよるがテスラのパワーウォールの何倍もの蓄電容量をもつそうだ。
![画像9: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/153203435f8d13088b51bd745fd7e155fb8c8a5a.jpg)
アメリカン・ブルドッグのインテリアイメージとなるレンダリング。こうしたケーススタディ・モデルにも遊び心がいっぱい。
![画像10: ギミック満載のピックアップモデルをチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/05/02/4d076fb1f4a30d24054aee7f329f23d0c1d2439c.jpg)
インテリアはシンプルな印象で、大きくラウンドしたフロントウインドウがルーミーな印象をもたらす。アクセルペダルはワンペダルドライブができる仕様。
文:Yusuke Makino(カーネルUSAブランチ)
Canoo Technologies
(カーネル2024年5月号vol.66より)