車中泊をすると気づくのは、居住スペースと荷室の両立の難しさだ。それが大型キャンピングカーでも軽キャンでも、やはり旅するための荷物を車内に置きながら、寝る・くつろぐというのは意外と大変である。
そこで活用したいのが「外」のスペース。収納スペースを増やしたいなら、ルーフボックスという選択肢もある。
じつは屋根の上には、車内の居住スペースとほぼ同じ面積がある。それほど高さのあるモノでなければ、装着しても走行に大きな影響が出ることはないだろう。
【注意】ルーフ上の積載には耐荷重を確認!
ルーフ上にモノを載せるときは、車両の屋根の耐荷重、そしてベースキャリアの耐荷重を必ず確認してから行いたい。
数kgのオーバーは耐えられるが、10kg単位の過積載をすると、最悪の場合はレインガーターなど、車体が損傷する恐れがある。
おすすめルーフボックス5選
INNO ルーフギアケース720
ラギッドなデザインが目を引く
オーバーランダースタイルを取り入れた、ラギッドなデザインが特徴のルーフボックスは2024の新製品。スクエアなデザインなので、大容量の積載が可能だ。ハイルーフ車でも体を支えて開閉できるサイドグリップを装備。
容量:720ℓ
価格:12万1000円
【問】カーメイト carmate.co.jp
INNO ファントム2020
車種を選ばないマッチング性
400ℓという大容量ながらローフォルムで優れた空力性能を実現。ボディ・カバーに高剛性なSMP「低圧インジェクション成形」を採用し、大切な荷物をガードする。
寸法:2000×830×385mm
価格:8万5800円
【問】カーメイト carmate.co.jp
スーリー フォースXT L
多車種に適した汎用性の高いボックス
パワークリック・マウントシステムを採用し、さまざまな車種にスピーディに取り付けが可能。デュアルサイド開閉機構が付いているので、車両の左右どちらにも付けられる。車中泊アイテムやスポーツギアなどを収納できる。
外寸法:1900×840×460mm
価格:15万4000円
【問】スーリージャパン thule.com
Terzo バミューダフレックス5700
コンパクトに折りたためるルーフボックス
570ℓもの大容量ながら、使わないときはコンパクトに折りたためるので、車高制限のある駐車場に止める場合に適している。インナーフレームを採用しているので、使うときに風によるバタつき音を低減。キーロックが付いているので、防犯も安心だ。
寸法:1810×800×450mm
価格:9万200円
【問】PIAA piaa.co.jp
Terzo シンメトリック エアロ
流麗な車体のクルマにフィット
デザイナー佐藤ナオキ氏の手による美しいシンメトリーなデザインと、320ℓという大容量を両立。同社製「エアロバー」と組み合わせることで、流線型のボディデザインを採用したクルマにも、自然とフィットする。白と黒の2色。
寸法:2000×850×300mm
価格:オープン
【問】PIAA piaa.co.jp
こちらの積載方法もチェック!
ルーフラック+収納ボックスにタイダウンで固定もあり!
最近、車中泊キャンプ派のなかでスタンダードになっているのが「ルーフラック」だ。荷物の形状、大きさに左右されないのが利点で、コンテナボックスをはじめ、さまざまなアイテムを積むことができる。
ただし、荷物をしっかりと固定しないまま走行してしまい、落下させる事故も起きている。箱状のものはタイダウンベルトでもしっかりと固定できるが、大きさの異なるモノを積む場合は必ずネットを使用したい。
〈写真の製品〉
INNO BU-700ローダウンラック ハイエース用
最大積載重量80kgを実現したプロユース用のローダウンラック。オプションのBU804を使えば、細かな荷物を積むことができる。ハイエース200系標準ボディ・標準ルーフ用。
寸法:3300×1600×250mm
価格:13万2000円
【問】カーメイト carmate.co.jp
車両の後部を有効活用するヒッチカーゴも検討の余地あり!
SUVの上に荷物を積むのは意外と面倒だ。女性や子どもでも気軽に荷物の積み下ろしができるアイテム、それはヒッチカーゴだ。
これは車両後部にヒッチメンバーを付けて、そこに差し込んで使うラックのこと。積載スペースは多くないが、これなら荷物を持ち上げる面倒さがない。
〈写真の製品〉
サン自動車工業 SUNTREX ヒッチメンバー キャリア SHC001
同社製ヒッチメンバーに付けて使用するキャリア。最大積載量が50kgと実用的な性能を確保。コンテナボックスや子ども用自転車など、アイデア次第でさまざまなアイテムが積載できる。
外寸:320×1000×100mm
価格:3万1900円
【問】サン自動車工業 sun-auto.co.jp
文:山崎友貴
(カーネル2024年5月号vol.66より)