「一緒に神奈川県の湘南エリアでサイクリングを楽しみませんか?」
そんなお誘いをアウトドアメーカー・モンベルの広報部から受けたら、そりゃあ、断るわけにはいかない。しかし自分が自転車で走るのはシンドイ……。
ということで、ちょうど愛車・テントむしが「入院」して、一時クルマ旅を中断していたまるななさんを、「湘南」というブランド名で誘惑(!?)。なかば強引に参加してもらったのが、今回のレポートだ。
アウトドアメーカー・モンベルや各地方自治体が協力して推奨している新しい旅のスタイルが「ジャパンエコトラック」。
このメディア向けツアーで、「湘南の風を感じる太平洋岸、壮大な相模川の風景を両方楽しむ神奈川の海・川満喫ツアー」という壮大な名称だったが、内容はとてもゆったりとサイクリングを楽しめるもの。
自転車ビギナーでも十分に「湘南の風」を感じることができた。
前日は、スタートとなる大磯港周辺で車中泊。しっかりと休んで英気を養う。好天に恵まれたツアー当日は、10時30分に大磯港をスタート!
海沿いの国道134号をまずは茅ヶ崎方面へ。残念ながら江ノ島は見えなかったが、十分に「湘南」を味わう。
昼食は茅ヶ崎の柳島スポーツ公園で。サッカーや陸上競技場、テニスコートなどがある総合競技場であり、屋内施設の多目的室ではダンス教室なども行われている。
シャワーも完備されているので、まさにアウトドア・アクティビティやスポーツの基点、さらには災害時の拠点としても考えられているという。
ここで車中泊できたらなぁと思っていたら、近隣にはキャンプ場もあり、さらに近々で隣の予定地に道の駅建設工事が始まるという。ぜひRVパークの併設も考えてほしい。
そしてツアーはあっというまに後半へ。海と山のハブになる柳島から北上して寒川神社で参拝。さらに自転車歩行者専用道路のさがみグリーンラインで相模川の景色を堪能。最後は海老名運動公園で夕暮れとともにゴールとなった。
やっぱりアウトドア・アクティビティと車中泊の親和性は高い! と実感した湘南の一日だった。
What’s “JAPAN ECO TRACK”?
JAPAN ECO TRACK=ジャパンエコトラックとは、アウトドアメーカー・モンベルや各地方自治体が協力して推奨する新しい旅のスタイルだ。
公式サイトによれば「トレッキング、サイクリング、パドルスポーツといった人力による移動手段で、日本各地の豊かで多様な自然を体感し、地域の歴史や文化、人々との交流を楽しみながら、旅をする」というもの。
現在は33エリアが設定されている。今回は「太平洋岸自転車道神奈川セクション」と「相模原~茅ヶ崎サイクリングルート」の一部を楽しんだ。
大磯~海老名までサイクリング!
スタート地点は神奈川県大磯港。一緒にメディアツアーに参加した皆さんと記念撮影。
自転車専門雑誌『バイシクルクラブ』やギア情報誌『モノマガジン』、神奈川県職員、そして視覚障がい者の方とサイクルボランティアによるタンデム自転車など、多彩なメンバーが集合。
大磯港・OISO CONNECT
大磯港に隣接する「大磯港賑わい交流施設」がオオイソコネクト。大磯港で獲れた鮮魚や朝採りの地元野菜など、施設周辺の特産品が販売されている。さらに、特産品を使ったフィッシュバーガーなども美味!
住所:神奈川県中郡大磯町大磯1398-6
電話:0463-20-8237
info@oiso-nigiwai.com
大磯から茅ヶ崎へと続く海沿いの国道134号。まさに「湘南の風」を体感しながら自転車を楽しむことができるルート。これぞ「ザ・湘南(の一部)」ですよ、まるななさん。
中間地点の柳島スポーツ公園に到着。
昼食とともにタンデム自転車の試乗会も開催された。
昼食時には交流会も開催され、ジャパンエコトラックについての取り組みや今後の展望などのプレゼンもあり。活発な意見交換が行われた。
柳島スポーツ公園
「太平洋岸自転車道」のゲートウェイとして活用されている柳島スポーツ公園。
施設内の「Natural Foods 柳島 Kitchen」では地産地消のランチが食べられる。
住所:神奈川県茅ヶ崎市柳島1300
電話:0467-73-8632
yanagishima-info@ys-park.jp
柳島スポーツ公園から北上して海から離れて、後半のクライマックスは寒川神社へ。
まるななさん、何をお祈りしたのかな!?
最後はさがみグリーンラインを走って、海老名運動公園でゴール。さがみグリーンラインは、相模川沿いを走る自転車歩行者専用道路。「相模原~茅ヶ崎サイクリングルート」の一部にも設定されている。
写真:猪俣健一
文:大橋保之(カーネル編集部)
取材協力:神奈川県ジャパンエコトラック推進協議会、モンベル
(カーネル2024年5月号vol.66より)