〈まるななさんの北海道ご当地グルメシリーズ〉
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あまり知られていないが、北海道のそばの生産量は全国1位であり、国内最大のそば生産地。
今回紹介する幌加内(ほろかない)、新得(しんとく)、音威子府(おといねっぷ)のほかにも、多くの産地があり、これらの地域は昼夜の寒暖差が大きく、そばの栽培に非常に適しているからだ。
主なそばの産地と北海道ならではのご当地そばを紹介しよう。
幌加内そば
![画像: 幌加内そば](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/5d0cd580416ddb590914558005e853fd33df47a8.jpg)
日本一のそば処
旭川から北へクルマで約1時間、日本一の人造湖、朱鞠内湖(しゅまりないこ)がある幌加内は日本一のそばの生産量を誇る。幌加内そばはコシが強く、香り高いのが特徴。
新得そば
![画像: 新得そば](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/8a0796555c6d0ec1a8da734c447f9f90dfddf572.jpg)
国内トップの品質が自慢
十勝の新得では、明治末期開拓時代からそばが栽培されており、十勝地方最大の産地である。新得そばは良質なことでも知られ、全国そば優良生産表彰を受賞した実績もある。
音威子府そば
![画像: 音威子府そば](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/c4ac585b85549ec68790c4ff15cfadeed302f987.jpg)
幻の黒いそば
「駅そば日本一」と呼ばれた音威子府そばだが、2021年に店主が亡くなり閉店。製麺所も2022年に閉業。現在は「新音威子府そば」として再現されて復活しているそう。
地域でいろいろ! ご当地そば3選
北海道の長い歴史のなかには、地域に根ざした食文化がある。札幌では、そばにゴマを練り込む「ごまそば」がポピュラーだが、名物とは認められていないので掲載は見送った。ここでは、ご当地名物として有名なそばを紹介しよう。
釧路そば
![画像: 釧路そば](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/482261985f07f1df1fb3759b978a365477f7c031.jpg)
釧路では緑色
釧路でそばといえば緑色。新そばに似せクロレラで着色している。老舗「竹老園東家総本店」の初代店主が考案。釧路では「東家」ののれん分けが多いため、釧路のそばは緑色が一般的だ。
夕張カレーそば
![画像: 夕張カレーそば](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/f590569a975591402c4740bc062b4a75084d8ab1.jpg)
産炭地の名物そば
夕張メロンで有名な夕張は炭鉱の町として栄えていた。丼に並々のカレーつゆと豚バラ、タマネギが入ったカレーそばは、炭鉱マンに愛されていた一品。いまも夕張に数店、カレーそばを出す店がある。
ニシンそば
![画像: ニシンそば](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/344b7b5ac692beedf020bd3475909d817fb55851.jpg)
北海道の郷土料理
甘露煮の身欠きニシンをそばにのせたニシンそばは、北海道各地で食べられる郷土料理。ニシンそばは京都でも食べられるが、北海道では、濃口醬油で作っただしが特徴。
まるななプロフィール
![画像: まるななプロフィール](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/03/21/7bfb0a3c8e5846310b90e2f0dfef4ae338d35276.jpg)
2017年に中古で購入した軽キャンピングカー・テントむしで北海道内のキャンプや登山を車中泊で楽しむ軽キャン女子。旅の様子はYouTube「まるななちゃんネル」とブログ「まるななブログ」配信中。おいしいものに出合うため旅をしているといっても過言ではない。
写真・文:まるなな
写真提供:北海道観光振興機構、農林水産省「うちの郷土料理」、十勝観光連盟、おぐ
初出:カーネル2024年3月号vol.65