【概要】冬から春の車中泊旅の特徴や注意点などを紹介。各季節の車中泊旅におけるいい点、気になる点など。

冬~春のクルマ旅に行く前に

画像1: 冬~春のクルマ旅に行く前に

同じ場所へ向かっても、訪れる季節によって印象や難易度は大きく変わる。そして計画を立てる際の注意点も異なる。計画する際の目安にしてもらえたら幸いだ。

さらに、昨年と同じ季節に、同じ日程を計画していても、暖冬や寒波などにより、年ごとに状況が変わる。くれぐれも情報収集を怠ることなく、出発直前まで天気予報やニュースなどを確認すべきだろう。

画像2: 冬~春のクルマ旅に行く前に

冬のプランニングで大きな変更が必要となるのは、やはり大雪、積雪といった悪天候が原因となることが多い。いま現在は降雪がなくても、数日前の積雪が行く手を阻む場合もある。

逆に、出発の前日まで好天だったのに、出発日や旅の途中から、訪問先の天気が大きく荒れる予報のときもある。日程か行き先を変更したほうが無難だ。

季節によって変わる車中泊旅の特徴

季節ごとにクルマ旅の〇(いい点)と▲(気になる点)を紹介。冬~春の車中泊旅は、訪問先の降雪や積雪など、現状と予報を確認しておこう。

冬~春

:2~3月は冬の美しい絶景と出合えたり、その土地ならではの季節の特産物などを食べられる。スキーやスノーボードなどのウインタースポーツも楽しい。春は桜などの花見が楽しめる。

:まだ雪深い地域も多く、関東でも降雪や積雪もあり、移動時間が不安定。車中泊の寒さ対策をしっかり行いたい。さらに花粉が猛威を振るう季節。花粉症の人はマスクや薬を準備したい。

梅雨

:本州以南は厳しい季節。車中泊の聖地・北海道がベストシーズンなので、いっそ長旅を計画してみては?

:車内の湿気や気温で、快適な車中泊は厳しい。さらにカビ対策も必要となってくる。もっとも車中泊が難しい季節。

:夏休みが取れるならば、長期のクルマ旅にチャレンジできるチャンス。いつもより遠方を目的地にできる。

:とにかく暑い! 北海道か標高の高い高原でないと厳しい。最近では線状降水帯などの異常 気象も多い。

:車中泊のベストシーズン。気温も湿度も寝やすいコンディション。秋ならではの絶景や食べものも多数。

▲:日が暮れるのがどんどん早くなり、気がつけば行動時間が短くなる。車内での夜長は時間を持て余すことも。

年末年始前後の冬

:クリスマスやお正月など、年末年始休みを使って長旅を楽しめる。旅先で冬ならではの風物詩を体験できる。

▲:雪の季節到来。雪用タイヤや寒さ対策が必要に。年末年始はとにかく混雑する。時間に余裕をもった計画を。

まだ雪積もる季節。クルマの足元注意!

画像1: まだ雪積もる季節。クルマの足元注意!

2~3月のクルマ旅には注意点も多々ある。まだ積雪があり、スタッドレスタイヤやチェーンの着用といった積雪対策をしっかり行う必要があること。

「もう雪は少ない」と甘くみて、自分の技術では手に負えない状況に出くわすこともある。決して無理をせず、情報収集はしっかりと行うこと。

画像2: まだ雪積もる季節。クルマの足元注意!

さらに、積雪がマフラーを塞いで一酸化炭素中毒を引き起こすこともある。寒くてエンジンをオンにせざるを得ない場合は、必ずマフラーまわりの積雪に注意することが大切だ。

文:大橋保之(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年3月号vol.65

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