【概要】軽キャンピングカーを購入する前に知っておきたい基礎知識を紹介。軽キャンパーのバリエーション、メリット・デメリットの解説、アドバイスなど。

ここ数年、「軽キャンピングカー(軽キャンパー)」が人気を集めている。比較的リーズナブルな価格でキャンピングカーライフを楽しめることから、購入を検討している人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、軽キャンピングカーを買う前に知っておきたい基礎知識について解説する。

軽キャンピングカーのバリエーションは3種類

画像: 軽キャンピングカーのバリエーションは3種類

「軽キャンピングカー」は、軽自動車をベースに架装したキャンピングカーのカテゴリー。

バリエーションとしては、軽バン・軽ワゴンをベースにした「バンコン」タイプと、軽トラックをベースにした「キャブコン」タイプ、軽トラックの荷台に居住用シェルを積載した「トラキャン」タイプの3種類がある。

バンコンタイプ

画像1: バンコンタイプ

もっともポピュラーなのが、軽バン・軽ワゴンの内装をキャンピング仕様にカスタムした「バンコン」タイプだ。

内装をメインに架装するため、見た目はキャンピングカーと気づかないほどスマート。純正同様の自然な外観なので都市部でも悪目立ちせず、通勤や買い物、子どもの送迎などの普段乗りにも活用できる。

画像2: バンコンタイプ

室内にはコンパクトな家具が設置され、リアシートを展開することで大人2名分程度のベッドスペースを確保できるのが一般的。1人旅や夫婦旅など、少人数での使用にピッタリのキャンピングカーだ。

キャブコンタイプ

画像1: キャブコンタイプ

「キャブコン」タイプは、軽トラックの後部にキャンピングシェルをドッキングした8ナンバー登録のキャンピングカー。

居住用シェルをベース車両と一体化することで、軽自動車ならではの「機動性」と快適に生活できる「居住性」をバランスさせている。

画像2: キャブコンタイプ

バンコンタイプに比べて居住スペースが広く、バンクベッドやポップアップルーフベッドで合計3~4人分のベッドスペースを確保できるため、ソロや2人旅から小さな子どものいるファミリーまで幅広いユーザに対応可能だ。

ちなみに、軽自動車の規格は全高2000mm以下と定められているため、軽自動車登録の8ナンバーキャブコンは、必然的にルーフを開閉できるポップアップルーフ仕様が前提となる。

画像3: キャブコンタイプ

全高が高いバンク付きのキャブコンも存在するが、それらは基本的に軽自動車登録ではなく普通車登録の8ナンバーキャンピングカーに分類される。

トラキャンタイプ

画像: トラキャンタイプ

「トラキャン」タイプは、軽トラックの荷台に居住用のキャンピングシェルを積載したキャンピングカー。

シェルは荷物扱いの脱着式になっており、シェルを降ろして軽トラック単体、シェルを載せればキャンピングカーと、2WAYの使い方ができるのが特徴だ。

軽キャンピングカーのメリット

画像: 軽キャンピングカーのメリット

軽キャンピングカーの最大のメリットは、ボディサイズがコンパクトで運転が苦手な人でも気軽に乗り回せること。都市部でもストレスフリーでドライブでき、旅先で駐車スペースに困ることもない。

秘湯巡りや渓流釣りなどで、狭い道を走る機会が多い人にもピッタリ! コンパクトボディがもたらす抜群の機動性が、軽キャンパーの最大の武器だ。

経済性に優れていることも、軽キャンパーの大きなアドバンテージとなっている。軽自動車ベースのため車両価格も比較的安価で、税金・保険・高速料金・消耗パーツ代などのランニングコストもリーズナブル。

キャンピングカーには大小さまざまなバリエーションが存在するが、経済性では軽キャンパーの右に出るものはない!

軽キャンピングカーのデメリット

対して、軽キャンピングカーのデメリットは「動力性能」だ。排気量660㏄の軽自動車ベースであること、架装によって車両重量が増加することを踏まえると、普通車と比べて動力性能が劣るのはある意味仕方ないこと。

ターボ車ベースの軽バンコンなら走りにストレスを感じることはないが、ターボ車の設定がない軽トラックベースのキャブコンでは、急な上り坂や高速道路でパワー不足を感じてしまうケースもあるだろう。

他のカテゴリーのキャンピングカーと比べて、「居住空間がコンパクト」なのもデメリットだ。

機動性抜群の小さなボディは軽キャンパーのアドバンテージでもあるが、ボディサイズが小さくなれば当然居住スペースも狭くなる。

キャブコンタイプならファミリーユースも可能だが、快適に生活したいなら少人数での使用がベターだ。

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