発売以来、車中泊仕様にカスタムしやすい軽バンとして根強い人気のホンダ・N-VAN。
そんなN-VANをアイデア満載のDIYで車中泊仕様にカスタムする様子がインスタグラムで人気のちぎすけさんと藤乃さん。
彼らが主催のもと、富士山の麓、朝霧高原で車中泊を楽しむN-VANオーナーが集まるオフ会イベントが開催された。
全国から集まった32台のN-VANは、すべて同じ車種なのに見た目も中身も似たようなクルマが1台もないほど、どれも個性豊かなカスタムが施されている。
普段ネット上でしか見たことのなかったN-VANを実際に見ることができるので、オーナーたちはお互いのクルマを興味深く見てはカスタム談義や情報交換で大いに盛り上がっていた。
年間300日N-VANで車中泊している筆者の目線で、気になったN-VANを8台ピックアップして紹介しよう。
さらに詳しく知りたい人は、ぜひとも皆さんのインスタグラムをチェックしてほしい。
ちぎすけさん(@chigisuke)
主催のちぎすけさんのN-VANには、冷蔵庫、電子レンジ、IHヒーター、ギャレーはもちろん、床下にはEcoFlow WAVE2を装備し冷暖房も完備。全面フルフラットで2名就寝も可能。
外装も内装も、カスタムできるところは徹底的にカスタムされているのにも関わらず、ちぎすけさんは「家のベッドじゃないと上手く寝られない」らしい。
藤乃さん(@van_life_fuji)
もうひとりの主催・藤乃さんのN-VANは、レトロパーツをうまく使った明るくおしゃれなカフェ風のデザイン。
座ったポジションからすべてに手が届くような収納の配置で、得意な料理を楽しんだり、プロジェクターでお気に入りの動画を流したり、まったり過ごす自分だけの秘密基地。
「N-VANさえあればどこでも自分の庭先になるのが楽しい」とのこと。
Kimiさん(@kimi_diy_44)
普段使いもしながら、簡単な設営であっという間にN-VANの中に自分空間ができあがる。
子どものサッカーの送り迎えの待ち時間にテレワークしたり、駐車場でスクリーンを下ろし映画を楽しんだりしている。
テーブルは二分割でき、左右対称にデザインされているのでリアラゲッジに並べることもできる。シンプルながら、細かいセンスが光る1台。
Ghostsさん(@codename_ghosts)
釣りやキャンプしながら車中泊を楽しむGhostsさんのN-VANは全面ウッド調。ウッドパネルの色調は小学校のオルガンの色をモチーフにしたとのこと。
リアゲートを開けるスイッチの配線が車内まで引き込まれていたり、ルームランプのボルト穴を利用して天井ウッドパネルを固定するアイデアなど、工夫や技巧が随所に盛り込まれている。
k.van.camperさん(@k.van.camper)
k.van.camperさんはN-VANを普段使いしながら、ソロキャンプで自分時間を楽しむときは、まるでキャンプギアのひとつのように活用している。
オレゴニアンキャンパーを中心にそろえられた統一感のあるギアたちを収納するストレージとして使い、就寝時はテントの代わりとして使うなど、キャンパーならではのN-VAN活用法といえるだろう。
saki.shibatamaさん(@saki.shibatama)
子どもが大きくなり、ソロキャンプに行けるタイミングで購入したN-VANを遊び道具として活用しているsaki.shibatamaさん。
カーサイドタープを張ったときの、車内への動線のスムーズさがお気に入り。
N-VANをきっかけに始めたDIYで作った移動式ギャレーは、車内でもサイトでも使えて便利。仕事の昼休みもここで過ごすそうだ。
早川 聡さん(@satorun8008)
サーフブルーのボディとマッチしたかわいいシートカバーで一見、単におしゃれなN-VANに見えるが、イレクターパイプとOSB合板で作られたユニットを展開すればあっという間にベッドキットに変身する。
工具を一切持っておらず、木材はすべてホームセンターでカットしてもらったとのこと。工具がなくてもアイデアさえあれば、ここまでできる。
nuts vanlife productsさん(@nuts vanlife products)
カー用品の製造販売を手がけるnuts vanlifeproductsさんは、N-VAN用のカスタムアイテムを多数製造している。
特に多くのN-VANユーザーが欲しがるであろう「ステルスバイザー」は、サイドウインドウに装着すると雨の侵入を大幅に防いでくれる優れもの。
ほかにもオリジナルアイテムが豊富なので、WEBサイトを要チェックだ。
写真、文:rui
初出:カーネル2023年11月号vol.63