【概要】3台のキャンピングカーを乗り継いだキャンピングカーライフ研究家・岩田一成さんが、それぞれの「購入した理由」と「乗り替えた理由」を紹介。

15年前に初めてのキャンピングカーを購入してから、新車のキャンピングカーを3台乗り継いできた。

乗ってきたのは、バンコン、キャブコン、トラキャンとすべて違うカテゴリー。

キャンピングカーは車両価格が高額なため、ほいほい乗り替えられるものではない。乗り替えを決意するには、必ずそれなりの理由がある。

今回は、これまで乗り継いできたキャンピングカーについて、それぞれの「購入した理由」と「乗り替えた理由」をお話しする。

筆者の経験談が、キャンピングカー選びに悩んでいる方に少しでも参考になれば幸いだ。

初めてのキャンピングカーはバンコン

画像1: 初めてのキャンピングカーはバンコン

初めて購入したキャンピングカーは、アムクラフト社(現在閉業)の「コンパス」というポップアップルーフバンコンだ。

このクルマを選んだ理由は、ズバリ「ファーストカーとして使える」こと!

東京在住の月極駐車場ユーザーでセカンドカーを持つ余裕はないため、普段使いも仕事も遊びも1台でこなせることが、キャンピングカー選びの大前提だった。

ベース車両は、3ナンバーミニバンとほぼ同じサイズで普段乗りも可能なハイエース・ワイドミドル。

画像2: 初めてのキャンピングカーはバンコン

ポップアップルーフを閉めれば、高さ制限付きの自走式立体駐車場にも入庫でき、ポップアップルーフを開ければ、大人が立てる開放的な室内空間と、家族が余裕で寝られる6人分のベッドスペースが確保できる。

ファーストカーとして使えて、ファミリーで快適にクルマ旅を楽しめる「コンパス」は、我が家にキャンピングカーの楽しさを教えてくれた最高の1台だった。

しかし、実はこのクルマ、わずか3年弱で乗り替えている。お気に入りだったバンコンを、なぜ短期間で乗り替えてしまったのか?

画像3: 初めてのキャンピングカーはバンコン

その理由は、「子どもの成長に伴って、室内空間に狭さを感じるようになった」から。

子どもたちがまだ幼かった購入時は「広い!」と思っていたが、成長して体が大きくなるにつれて、室内空間に狭さを感じるようになってきた。

子どもが小学生のうちは家族4人でもまったく問題なかったと思うが、「いずれ乗り替えるなら、クルマが高く売れる早い段階で決断した方がいい」と、購入から3年弱で次のキャンピングカーへの乗り替えを決めた。

2台目のキャンピングカーはキャブコン

画像1: 2台目のキャンピングカーはキャブコン

2台目のキャンピングカーは、ハイエースベースのキャブコン「ファンルーチェ セレンゲティ」。キャブコンを選んだ理由は、「居住空間の広さ」に尽きる!

バンコンからキャブコンに乗り替えたことで、ファーストカーとしての機動性がスポイルされた半面、バンコンとは比較にならないほど広く快適な空間を手に入れることができた。

画像2: 2台目のキャンピングカーはキャブコン

当時は子どもたちがまだ小さく、かなり頻繁にキャンプやクルマ旅に出かけていたので、日常生活における「実用性」よりも、キャンピングカーとしての「居住性」「快適性」を選んだということだ。

ただし、実用面ではかなり苦労した。

自宅周辺の大型スーパーやホームセンターの立体駐車場に入れないので自転車で行くようになり、仕事の現場でも駐車場探しに苦労することがしばしば……。

画像3: 2台目のキャンピングカーはキャブコン

それでも「家族と快適にキャンピングカー旅を楽しめる」というメリットの方が勝っていたので、多少の不便は苦にならずに済んだ。

新車から10年で約15万kmを走破したお気に入りのキャブコンだったが、2020年に次のキャンピングカーに乗り替えることを決意した。

画像4: 2台目のキャンピングカーはキャブコン

乗り替えの理由は、「ライフスタイルの変化」。子どもたちが大きくなって家族全員で出かける機会が減ったので、キャンピングカーとしての快適性よりも、クルマとしての実用性を重視したいと思うようになったからだ。

3台目キャンピングカーはトラキャン

画像1: 3台目キャンピングカーはトラキャン

3台目のキャンピングカーは、MYSミスティックの「JキャビンHN」というハイラックスのトラキャン(トラックキャンパー)。

日本では少数派のトラキャンを選んだ理由は、「ファーストカーとしての実用性」と「クルマとしての性能」だ。

画像2: 3台目キャンピングカーはトラキャン

居住部分のシェルを降ろせばピックアップトラックとして普段使いや仕事も快適にこなせ、シェルを積めばキャンピングカーとして使用できる。

荷台に脱着式シェルを搭載したトラキャンの「2WAYスタイル」は、現在の我が家にとって理想的なカタチだ。

「スタイル」「走行性能」「悪路走破性」「燃費性能」など、クルマとしての性能も申し分ない。

画像3: 3台目キャンピングカーはトラキャン

最新のセーフティサポートシステムや7つのエアバッグで安全性も高く、普段乗りから仕事、日帰りドライブ、キャンプ、クルマ旅まで、あらゆる用途で安心・快適に乗り回せる。

キャブコン時代よりも室内空間は狭くなったが、家族で行くキャンプやクルマ旅もまだまだ継続中。毎年夏には大きく成長した子どもたちを連れて、北海道で2週間程度のキャンプ旅を楽しんでいる。

画像4: 3台目キャンピングカーはトラキャン

ライフスタイルによって、自分に合ったキャンピングカーのカタチは変化する。その時々の環境や使い方をしっかりシミュレーションして、最高の相棒を見つけ出そう!

写真、文:岩田一成

岩田一成 プロフィール

キャンピングカーライフ研究家/ライター。新車のキャンピングカーを3台乗り継ぎ、家族と一緒に1000泊以上のキャンプ・クルマ旅を経験。雑誌、書籍、新聞、WEB、イベント、テレビ、ラジオなど、様々な形でキャンピングカーの魅力を発信している。著書「人生を10倍豊かにする至福のキャンピングカー入門」(グラフィス刊)

岩田一成のSOTOBIRA記事一覧

This article is a sponsored article by
''.